――ソロー証明の射程と「整いすぎた抽象」論争をめぐって―― ・・・単に論理学的な形式のもとでは、われわれの思考は、生の真の本性、進化の運動の深い意味づけを表象できないということも帰結するはずである。・・・・・ ・・・部分
本文を読むスタディルームの執筆一覧
原発の新たな資金調達方式の検討*-RABモデルの内実と問題点-
著者: 田中史郎〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/〔study1370:251116〕
本文を読む資本論を非経済学的に読む 13
著者: 山本耕一前回は、社会的分業のうちでいとなまれながら、社会的労働の規定をみたしえない労働をとりあげた。かんたんにふりかえっておこう。 資本は、さまざまな手段によって、たえず人間のうちにあらたな欲求を喚起する。この欲求を充足するため
本文を読むソロー残差、全要素生産性、ハロッド中立型技術進歩の三位一体
著者: 岩田昌征京都の同志社大学で11月8日(土)と9日(日)に開催されたロシア・東欧学会大会で「ウクライナ侵攻後にロシアから移動したタタール人は何をもたらしたか―アルマトゥのタタール人社会に見る危機、移動、記憶」研究等々の生々しい現
本文を読むベルリンの政党政治
著者: 山田 徹かつては東西冷戦の象徴的な存在だったベルリン市は、冷戦後にはどのような市政を展開しているのだろうか。そこでは以前のような劇的な展開はもはや見られないが、以下の小文では、同市の市政の「普通の」あり方を、最近の政党政治をめ
本文を読む補論:労働深化・資本技術進歩・AI資本の自律性と TFP の再解釈
著者: ブルマン!だよね先の論稿では、ハロッド中立型技術進歩の議論を通じて、長期成長における労働の役割や、労働価値論の経験的妥当性を確認する観点が中心であった。ここではそれを補う形で、**労働深化と資本技術進歩の区別**、さらに**ICT・AI
本文を読むハロッド中立という“整いすぎた抽象”は、現代の成長過程をどこまで照らし得るか
著者: ブルマン!だよね──丸山・岩田氏解釈の射程と限界、そしてソロー成長会計の視座 長期経済成長を説明するために、マクロ経済学はしばしば“均整のとれた抽象”を採用してきた。ハロッド中立的技術進歩もその典型で、技術進歩は労働効率の向上として表現
本文を読む福島原発、現況と「廃炉」をめぐって
著者: 田中史郎〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.ne〔study1364:251105〕
本文を読む「ハロッド中立型技術進歩」補論
著者: 岩田昌征10月25日の拙論「ハロッド中立型技術進歩」に関して、10月29日に「ブルマン!だよね」氏からコメントをいただいた。 氏の論述の要点は、第1に「揺らぎつつあるカルドア的事実」、第2に「ひとまずカルドア的事実を説明するた
本文を読む技術進歩の限定的視座~ハロッド中立仮定と岩田・丸山解釈
著者: ブルマン!だよねカルドアが示した「経済成長の定型的事実(カルドア的事実)」労働分配率の安定、一人当たり生産と資本の均衡成長、資本収益率のほぼ一定性を説明するため、丸山徹氏はハロッド中立的技術進歩を提示した。技術進歩は労働効率だけを高め、
本文を読むゼロ経済成長でも自然の搾取は消滅しない
著者: ブルマン!だよね斎藤幸平君は制御不可能な資本の蓄積=経済成長によって地球規模での環境破壊は進みもはや不可逆な領域に入りつつあるとして、資本主義の廃絶を声高にとなえるのだが、ではゼロ経済成長になったら、地球規模の環境破壊=自然の搾取はなく
本文を読むハロッド中立型技術進歩――マクロ経済学からマルクス経済学への贈り物――
著者: 岩田昌征丸山徹慶応大学名誉教授の教科書『新講経済原論』(岩波書店、1997年、2006年)は、「初学の読者を主たる対象とする書物」(初版への序)である。その初版の第15章と第二版の第16章は「経済成長」である。 著者は、国民所
本文を読む資本論を非経済学的に読む 12
著者: 山本耕一1. 未来社会の「必然の国」 議論がすこし『資本論』の叙述からはなれてしまっていることは自覚している。しかし、釈迦の掌中に舞う孫悟空とおなじで、マルクスが構築した問題圏から一歩もでていないはずとも思っている。 孫悟空と
本文を読む資本論を非経済学的に読む 11
著者: 山本耕一1. 資本による欲求の操作 資本制では、それぞれの使用価値にかんして、欲求にもとづいて需要と供給を均衡させることができない(したがって、「総労働時間」の深刻な損失がさけられない)。その理由については、前回まででひととおり
本文を読む現代の理論の私(住沢博紀)の関係する対談の紹介
著者: 住沢博紀●「現代の理論」42号 2025年8月発信 限界に直面する先進工業諸国G7の20世紀自由民主主義世界 ドイツと日本の2025年の政治状況を通して 語る人 上智大学教授 、フリードリッヒ・エーベルト財団東京事務所代表 サー
本文を読む小伝 宇野弘蔵 (8)
著者: 大田一廣第四章 『経済政策論』の基本構制と段階論の特質 (1)『経済政策論 上巻』(1936[昭和11]年)の方法視角について 近代資本主義の世界史的な展開とその歴史的性格をいかに捉えるかにあたって宇野弘蔵 は、
本文を読む資本論を非経済学的に読む 10
著者: 山本耕一1. 需要と供給の均衡をめぐって 最初にふりかえりをしておきたい。 「社会の総労働時間」という概念は、マルクスによれば、つぎのことを理解するうえでかかせない。それは、欲求にもとづく使用価値にかんして、需要と供給の均衡は
本文を読む資本論を非経済学的に読む 9
著者: 山本耕一前回からもちこした課題は、「生産物が、それぞれの価値で(もっと発展がすすめばその生産価格で)売られる」ための条件を解明し、さらに、それをとおして、「社会の総労働時間」の意義を確定することであった。あわせて、考察を中断して
本文を読む高橋順一著『転回点としての<現代>を問う』発刊にあたってのお願い
著者: 高橋順一皆さまお変わりはありませんか。私は大学退職後も細々とではありますが研究と執筆活動を続けております。さてこのたび社会評論社から、2012年以来書き続けてきた『転回点としての<現代>を問う』という論文を五巻に分けて出版する
本文を読む資本論を非経済学的に読む 8
著者: 山本耕一1. 「社会の総労働時間」 前回では、「売り」の困難が、資源・エネルギーの濫費、労働の社会的意義の喪失となって帰結することにふれた。後者について、もうすこしみておこう。 マルクスは、リンネルの生産条件が激変した場合、そ
本文を読む資本論を非経済学的に読む 7
著者: 山本耕一構造的欠陥としての「売り」の困難 商品の貨幣にたいする「まことの愛」がなめらかにすすまないのはなぜか? ちょっと考えてみても、いろいろな解答がでてくる。まっさきに思いつくのは、恐慌だろう。しかし、これ以外にも、「売り」の
本文を読む資本論を非経済学的に読む 6
著者: 山本耕一「売り」の困難 資本家によるコントロールという観点からすれば、流通過程は、生産過程とは対照的である。前者は、基本的には、資本家の支配のもとにある。これにたいし、流通過程は、資本家の力がまったくおよばない領域である。 資本
本文を読む橋川文三の読書術
著者: 川端秀夫ゼミの第一回目の時です。橋川さんは「この際に、本の読み方について述べておきましょう」と仰いました。その時に私は加藤周一の『読書術』という本を読んでいたので、<精読が大事である。しかし乱読も必要である。速読術というのもあっ
本文を読む小伝 宇野弘蔵(7)-Ⅱ
著者: 大田一廣第三章 日本資本主義の〈特殊性〉と経済学体系の模索 (3)資本主義の「特殊形態」と段階/原理視角の生成 [Ⅱ]日本資本主義の性格規定――「後発」と「散種」―― 日本資本主義の性格規定をめぐる「講座派」と「労農派」の論争
本文を読む資本論を非経済学的に読む 5
著者: 山本耕一社会的労働過程 前回の議論で積み残したことがらをかたづけておこう。 最初に確認しなければならないのは、社会的労働過程における「資本の指揮」の二面性についてである。資本制に固有の「搾取」にかかわる側面と未来社会にひきつがれ
本文を読むヘーゲル「法(権利)の哲学」研究会から(1)
著者: 野上俊明今月で24回目を迎える「ヘーゲル研究会」は、毎月一回、月の最終土曜日の午後行われてきた。「法(権利)の哲学」研究の泰斗である滝口清栄先生にチューターをお願いして、輪読会形式で行なわれている。ドイツ古典哲学のなかでも難解
本文を読む水俣病が映す近現代史(36)消された水俣病
著者: 葛西伸夫チッソの逃亡と政府の対応 1973(昭和48)年5月、夜逃げをしたチッソ本社は都内にアジトを分散させ、驚くべきことに一月以上にわたって雲隠れを続けた。川本らと告発する会はも抜けの殻となった丸の内東京ビルの4階オフィスを占
本文を読む資本論を非経済学的に読む 4
著者: 山本耕一生産過程における資本家の関心 「不変資本」と「可変資本」についてのマルクスの議論をおいかけるのに、だいぶてまどってしまった。ここであらためて、前回かかげた課題を確認しておこう。 資本家は、なぜ「固定資本」と「流動資本」の
本文を読む水俣病が映す近現代史(35)判決、補償交渉へ
著者: 葛西伸夫「昭和元禄」 1964(昭和39)年の東京オリンピックは、日本が戦後19年で荒廃から立ち直り、平和で経済的に自信のある国として国際社会に復帰するイベントと位置づけられた。オリンピック後には「いざなぎ景気」が始まり、196
本文を読む水俣病が映す近現代史(34)1968年 若者たちの蜂起
著者: 葛西伸夫1968(昭和43)年に熊本水俣病と新潟水俣病が公害認定された頃から、水俣病を取り巻く状況は一気に多層・多声的となる。 新潟が水俣病事件に突破口を開いた背景には、日本列島各地に溢れかえっていた公害問題があった。そしてそれ
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