23 致命的過失 ドイツへ向かったのは致命的過失だったと人は言う。私は法律が支配する民主主義国に行くんだと信じていた。ハーグ検事局が言うような犯罪を行っていたならば、わざわざ罠にはまりに行くものか。 ミュンヘンでの家族再
本文を読むスタディルームの執筆一覧
のぶりんとマルクスとの対話シリーズ 第1弾
著者: 渡部信倫「いやあ、マルクス君、墓穴から呼び出してしまってすまないねえ」 「どうしたのぶりん? ようやく資本主義の誤りに気づいたというのかね」 「誤りってさ……まあ、なんでもいいや。資本主義ってなんだろうね。いろいろ考えたんだ
本文を読む自然災害と信仰をフォイエルバッハはどう関連付けたか
著者: 石塚正英先日、新刊『宮本常一と歩いた昭和の日本』第16「東北③」が農文協から送られてきました。その中から話題を拾って自然・生業・フォイエルバッハといったエッセーを綴ってみます。 目次をみると、福島県2題、岩手県3題、山形県1題が
本文を読むフランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(2)
著者: 二本柳隆著・石塚正英編第1章 フランス革命の意味するもの――近代ドイツの知識人のフランス革命に対する反響 1789年、フランスにおいて勃発した革命は、フランス国内を動揺させただけでなく、その波紋は海峡を隔てた国をも含めて、あらゆる諸国に
本文を読む「聖餐による復活」仮説とは何か?
著者: やすい・ゆたか1パンの聖餐は反復行為 パースの「プラグマティズムの格率」でいくとパンがパンの姿でパンの味なのにイエスの肉ということはあり得ないことになり、パースはキリスト教の聖餐を否定している。学生のコメントで子供が自転車をバイクだと
本文を読む『南京大虐殺』を日本の作家がどう描いたか――堀田善衛の『時間』に触れて――
著者: 彦坂諦(この論考は、増田都子さんの<「河村市長への抗議文」への返信への返信>https://chikyuza.net/archives/20231にふれて書かれたもので、「『南京大虐殺』をどう見るか」https://chiky
本文を読む君が代訴訟の問いかけるもの(2)
著者: 宇井 宙2.最高裁合憲判決の論理 2月17日に「君が代訴訟の問いかけるもの(1)」を書いてからすでに3週間近くも間があいてしまった。今後も諸般の事情で断続的な連載となることは避けられそうにないが、ともかくもこのシリーズを続けた
本文を読む〔休憩室〕歴史知研究会―2―
著者: 石塚正英このコーナー〔休憩室〕は「ちきゅう座」田中正司初代運営委員長の提案で設置されましたが、しばらく開店休業でした。力量にみあう範囲で再開します。今回は「歴史知研究会」のその後です。 1999年10月創立。科学知・理論知に押し
本文を読む『南京大虐殺』をどう見るか
著者: 彦坂諦(この論考は、増田都子さんの<「河村市長への抗議文」への返信への返信>https://chikyuza.net/archives/20231にふれて書かれたものです。これに続くものとして、「『南京大虐殺』を日本の作家がど
本文を読む〔休憩室〕19・20世紀古典読書会―2―
著者: 石塚正英このコーナー〔休憩室〕は「ちきゅう座」田中正司初代運営委員長の提案で設置されましたが、しばらく開店休業でした。力量にみあう範囲で再開します。今回は「19・20世紀古典読書会」のその後です。http://www.geoci
本文を読むフランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(1)
著者: 二本柳 隆(石塚正英編)編集者はしがき 本書は、社会思想研究者にして(元)原学園苫小牧中央高等学校教諭の二本柳隆氏(1948~2000)がフランス革命200周年を意識して完成させ、1988年に編集者に出版を託した原稿である。しかし、種々の事情
本文を読むアメリカは金権政治plutocracyか
著者: 近藤 健政治それも選挙とカネの腐れ縁は、持病のようなもので、完治不能といってよい。政治体の健康を維持するためにできるだけ悪化を防ぐ方法を講じるか、あるいは放置して政治体の腐食をだまって見過ごすか。ほとんどの政治体は、前者、つまり
本文を読む附属文書Bとハル・ノート
著者: 岩田 昌征2月6日はちょうど13年前(1999年)にパリ郊外のランブイエ城でSRJ=新ユーゴスラヴィア(セルビアとモンテネグロから成る連邦国家)のコソヴォ危機解決のために国際会議が開始された日である。それは1999年2月23日ま
本文を読む旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(9)
著者: 岩田昌征22 弾丸ははずれた モニカ・グラスがヤンコヴィチの助力でつくったドイツ・テレビのルポルタージュは世界に大きな反響を呼んだ。私のまわりに危険な網がはりめぐらされていると言う最初の警告であった。 1993年7月 ドゥシ
本文を読む旧ユーゴスラビィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(8)
著者: 岩田昌征19.再び「NIPPON」へ コザラツ地区で発生した戦斗を家族と共に滞在していたバニャルカでテレビ・ニュースで観ていた。戦斗終了後数日たって、私は弟(or兄:岩田)リュウボとコザラツへ行き、家族の土地財産をみてまわっ
本文を読む君が代訴訟の問いかけるもの(1)
著者: 宇井 宙1.はじめに 昨年から今年にかけて、憲法19条の「思想・良心の自由」違反が問われた「君が代訴訟」で合憲判決が相次いだ。ここで「君が代訴訟」と呼ぶのは、公立学校の教職員が、入学式や卒業式などの式典において、君が代を斉唱せ
本文を読む音と音楽――その面白くて不思議なもの(8)
著者: 野沢敏治・石塚正英第8回 葬送曲について >往< 野沢敏治さんへ 石塚正英から きょうは葬送曲について語りましょう。このジャンルですと、私は真っ先にベートーヴェン「英雄」第2楽章を思い浮かべます。高校時代にクラシック愛好会をやってい
本文を読む旧ユーゴスラビィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(7)
著者: 岩田昌征15 「共同体」 コザラツにおける衝突準備は両サイドにおいて周到に細部に至るまで作成されていた。 第二次大戦の初期,ムスリム人は親ウスタシャ(クロアチアのラディカル民族主義者:岩田)であって、対セルビア人の残虐行為
本文を読む米大統領選挙を見る眼
著者: 近藤 健今年の米大統領選挙は、オバマ大統領再選なるかが焦点であるが、オバマ再選阻止を至上課題とする共和党は、目下のところ党大統領候補をめぐって泥仕合を演じている。共和党の支持基盤である保守というよりは反動勢力の支持を得るべく
本文を読む旧ユーゴスラビィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(6)
著者: 岩田昌征13.二つの塹壕 バニャルカの公安部長ストヤン・ジゥプリャニンは将来のセルビア人共和国領内のすべての警察署を完全に統制しようとはかった。警察勤務員全員に民族を問わずセルビア人権力への忠誠署名と新しいセルビア人共和国の
本文を読む日本はどんな社会に向かうのか(その1)
著者: 岡本磐男まえがき 本年1月8日の『朝日新聞』では、2人の民主党政治家の「日本再生の基本戦略」についての論議を掲載している。一人目のそれは、政調会長の前原誠司のもので、あくまで成長路線を追究し、そのためグローバル市場に進出するとい
本文を読む福島「原発震災」の意味を問う~錯綜する天災と人災(その四 下)
著者: 木村 朗【緊急改訂版】NPJ第三六回論評 福島「原発震災」の意味を問う~錯綜する天災と人災(その四 下) はじめに 野田総理大臣が、2011年12月17日に「原子炉は冷温停止状態に達し、事故そのものが収束に至った」と述べ、この
本文を読む音と音楽――その面白くて不思議なもの(7)
著者: 野沢敏治・石塚正英第7回 行進曲について >往< 石塚正英さんへ 野沢敏治から 春の来る前に想い出すこと 新年に入って陽ざしは着実に明るくなっています。春になると聞こえてくる音、それは小学校の運動会のざわめきです。心が浮き
本文を読む<近代の超克>論を刺戟する交換論―清家竜介著『交換と主体化』(御茶の水書房、2011年刊)書評
著者: 石塚正英1.問題の所在 社会において交換が成立するには、交換主体のほか、必ず媒体が必要である。それは、先史社会や野生社会ではフェティシュなど聖なる存在であり、有史社会や文明社会では貨幣である。貨幣が用いられず何の媒体も介在しない
本文を読む旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(5)
著者: 岩田昌征11、疎開 マイキチがハンドルをにぎった。私は、ムスリム人見張番がコントロールしている地域を安全に通り抜ける道を探す役目だった。教会の中庭を出る直前、SDAのムスリム人活動家がやじった、「タディチよ、私達が一番つら
本文を読む旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(4)
著者: 岩田昌征8.セルビア人共和国の土台 コザラツの町の中心に「聖ペタルと聖パヴレ」セルビア正教会があった。すなわち、プレェドル・オプシティナの最もラディカルなムスリムス人地区の真中に存在していた。しかし、長年、そこで行われて来
本文を読む原発事故・TPP加入と伝統的循環型農業の終焉
著者: 犬伴 歩東京都と埼玉県の郊外にはかつて武蔵野と呼ばれた雑木林が今日でも見られます。アニメ『となりのトトロ』のトトロの森もそうです。しかしこのおもにクヌギやコナラなどからなる雑木林は自然の原生林ではなく、江戸時代に堆肥や薪炭用と
本文を読む旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(3)
著者: 岩田昌征旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(2) https://chikyuza.net/archives/17644より続く (以下訳者=岩田コメント) この文章には紛争当事者達が実名で描かれている
本文を読む旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(2)
著者: 岩田昌征旧ユーゴスラヴィア戦争をめぐる、「ハーグ戦犯1号の日記」(1) https://chikyuza.net/archives/17391より続く 4,戦争へ 省略 5,和平ミッション ある日、突然、私の先生だった隣人のA
本文を読む音と音楽――その面白くて、不思議なもの(6)
著者: 野沢敏治・石塚正英第6回 耳から侵入する危険音への不安 >往< 野沢敏治さんへ、石塚正英から かつて拷問に使用された音には、次のような事例があったと言われます。女性の叫び声、矢・ナイフ・斧を投げる音、鎖を切る音、途切れなく続く放電音、
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