三つの小沢一郎論 ―判官贔屓的なるもの―

著者: 半澤健市

11年1月22日の『朝日新聞』に興味ある小沢一郎論が三つ載った。 一つは「天声人語」、あとの二つは「オピニオン」欄の松本健一と保阪正康による小沢論である。これには「日本史に見る小沢流」というタイトルがついている。 《先輩

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宇井宙さんの「友愛」論について ―まず、憲法用語としての「自由・平等・友愛」の事実確認が先決である―

著者: 内田弘

宇井宙さんの「四たび、フランス革命と《友愛》について」を「ちきゅう座」で拝読しました。「友愛」語についての詳しい報告に、感謝します。 まず確認したいことがあります。それは、岩田昌征さんと私が論じあったのは「友愛(frat

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劉暁波・われわれの問題としての  ─『天安門事件から「08憲章」へ』を再読する

著者: 子安宣邦

1 劉暁波問題と日本のメディア 劉暁波の名を私は早くから知っていたわけではない。二〇〇八年一二月九日のいわゆる「08憲章」公表の報道のなかで私は彼を知ったのである。いま私は「報道」といったが、それはマス・メディアの報道に

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「技術に完全はない」の捉え方 -原発推進派と反対派との対話から-

著者: 川弾降雄

   本サイトでは京大原子炉実験所の小出裕章氏の講演会案内を掲載しているが、その小出氏と原発推進派の杤山 修氏(前東北大、現原子力安全研究協会)を交えた原子力に関するオープンフォーラム(2007年と2008年の2回開催)

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自著紹介 『労使交渉と会計情報--日本航空における労働条件の不利益変更をめぐる経営と会計--』

著者: 醍醐 聡

 昨年12月31日付けで日本航空は運航乗務員81名、客室乗務員84名に対し整理解雇を通告した。これに対し、乗務員146名が1月19日、解雇の無効を訴えて、東京地裁に提訴した。今後は、この整理解雇が、原告の訴える整理解雇の

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『お能ごっこ』は透明に他界の舞となる。

著者: 岡村洋次郎

能楽師・観世栄夫氏に師事して <その一> 栄夫先生は2007年6月8日に大腸癌とそれの脳への転移等によって、逝去された。もう三年も経ってしまったかという思いである。当時、密葬ということで、私は葬儀にも参列できず、その「お

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「ふるさと納税」制度を活用して、名護市を応援しよう

著者: 新崎盛暉 

沖縄・米軍普天間基地を北部・名護市の辺野古沿岸に移設する計画について、地元名護市をはじめ、沖縄県民はくり返し反対の意思を表明し続けてきました。日本が民主主義の国であるならば、この沖縄県民の意思は尊重されなければなりません

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乱射事件対応で明暗分けたオバマ氏とペイリン女史 -12年大統領選でペイリン候補の目は消えた?-

著者: 伊藤力司

サラ・ペイリンと言っても日本の一般国民には、ほとんど馴染みのない名前だろう。2008年米大統領選挙で民主党バラク・オバマ氏に敗れた共和党ジョン・マケイン候補が選んだ副大統領候補・前アラスカ州知事である。あれから2年余り、

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孫崎享氏のTwitterより「菅政権・尖閣・脱対米従属・胡錦濤訪米・・・」

著者: 「ちきゅう座」編集部

菅政権 「米が望んだ菅首相」「漏洩公電お墨付き」、東京新聞、「こちら特報部」、戦後最も親米的といわれる菅政権はどのように誕生したか。昨年2月ソウルでキャンベル米国国務次官補は韓国青瓦台で金首席秘書官(現外相)と面会した。

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「類は友を呼ぶ」の悪習を断ち切るべき~NHK会長選考を振り返って~

著者: 醍醐 聡

「鉄道の公共性とNHKの公共性は同じ」と公言する新NHK会長の資質は? 1月15日、NHK経営委員会は福地茂雄現会長の後任にJR東海副会長の松本正之氏を選任した。今回のNHK会長人事はこれで決着となったが、選考の過程を振

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ユーゴスラヴィア自主管理社会主義の歴史実験:その意味とよみがえり(ルネサンス)の兆し(2)~(1)

著者: 岩田昌征

ミーラ・マルコヴィチ「自主管理者の反乱」(1993年1月26日) ここ数日ベオグラードで、権威ある諸施設のトップが政府決定によって新しく任命されることに関して苦情が増えている。クリニック・センター、博物館、劇場などの責任

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現代史研究会:1月22日の講演会のお知らせ―「中国侵略に反対した元日本軍捕虜・前田光繁(94歳)が語り遺す日中戦争の体験」

著者: 由井格

現在中国と日本の関係はぎくしゃくとしていますが、本年の中国の建国記念日や国慶節に付き添い付きで招待され、政府高官、民衆から尊敬を受けている一人の民間人がいます。前田光繁さんです。人生の残日録として自分の体験を特に日本の若

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