去年、取材で知り合った某出版社の記者の方からもらった年賀状にユン・ドンジュ(尹東柱)の「序詩」が添えられていた。彼の詩集『空と風と星と詩』の序に置かれた詩である。この詩はユン・ドンジュが1942年から留学した同志社大学
本文を読む明らかになった自民党政権のウソ -沖縄返還は「核付き・基地自由使用」返還だった-
著者: 岩垂 弘「やはり返還運動側の主張は正しかった」。暮れの12月22日に外務省が公開した外交文書に関する報道を読んで私の脳裏に去来したのはそういう思いだった。1972年に実現した沖縄の施政権返還にあたり当時の自民党政権は「米国政府
本文を読むドイツの強腰の背景──先週の新聞から(10)
著者: 脇野町善造2011年元旦の朝日新聞を眺めていたら、全面広告に「経済は理系を求めている」という大きな文字が躍っていた。この「経済」というのは「産業」の間違いではないか。少なくとも「経済学」は理系を求めることはないはずだ。社会科学の
本文を読むアメリカ映画とアメリカ社会
著者: 宇井 宙私はあまり映画好きではないので、わざわざ映画館に出かけることは少ない。テレビで映画を観るのも、食事時などに他に観たい番組がないから、といった消極的な理由であることが多い。そのため、どうしても相対的にはアメリカ映画を観る
本文を読む第8回 変革のアソシエ 近現代史講座「高度経済成長と世界」&新年会のご案内
著者: 増田都子皆様 こんにちは。今年も元気良く! 楽しく! 犯罪都教委&1・5悪都議と断固、闘う増田です! これはBCCでお送りしています。重複、ご容赦を。 件名講座を以下のように行います。終了後、会場でオデンなどの新年会を計
本文を読む私たちはこんな本を望んでいるのか ― 『流出「公安テロ情報」全データ』第三版とネットと出版メディア ―
著者: 北川 明12月24日『流出「公安テロ情報」全データ』第三版が第三書館から刊行された。 これは同書初版からすべての個人情報を削除したもので、A5判480ページのうち300余ページにも及ぶ墨塗りだらけの紙面が続く、異様な一冊である。
本文を読む孫崎享氏のTwitterより「朝鮮半島・日米同盟の正体・総理への道・米国産軍事協同体・・・」
著者: 「ちきゅう座」編集部朝鮮半島 雰囲気変化。米国事態沈静化の方向に。5日付AP「オバマ大統領の特派ボスワースが朝鮮半島での戦争への不安を静めることを追求。数週間の好戦的言辞、軍事演習の後でも平和会談は可能とする南北のサインをフォロー。」米国軍
本文を読む■■■新年号~豊田直巳NEWS-6■■
著者: 豊田直巳新年、明けましておめでとうございます。 今年も、よろしくお願い致します。 豊田直巳@フォトジャーナリスト・JVJAです。 目次 1 2月25日~3月2日 豊田直巳写真展 「地の底の子どもたち」 2 新刊 『子ども・平
本文を読む「菅内閣はもうたくさんだ!」―田畑光永氏説への疑問
著者: 山川哲高名なジャーナリストの田畑光永氏が「菅内閣をもう少し使ってはどうか」という一文を物している。もちろん氏の意図は「暴論珍説」という副題にある通り、ある種の茶化し、強烈な皮肉にあるだろうことは想像に難くない。しかしその諧謔の
本文を読む『リベラル』とは、「体制擁護」だったのか? 「菅内閣をもう少し使って…」を読んで、やっぱりと思う。
著者: 安東次郎田畑氏の「菅内閣をもう少し使ってはどうか」https://chikyuza.net/archives/5635は標題の通り、菅政権を擁護するものだ。氏は菅政権に対して距離をおくような言い方しているが、失礼ながら、これはポ
本文を読む周回遅れの読書報告(その13)
著者: 脇野町善造薄田泣菫『茶話』(ちゃばなし)には私の知る限りでも、岩波文庫版と冨山房百科文庫版の2種類がある。ただ私は岩波文庫版を読んだことがない。どこかの書評で、谷沢永一が岩波文庫版は所詮は抄録に過ぎず、泣菫が『茶話』で伝えようとし
本文を読む国家体制の崩壊と民衆の解放感の乖離―「自由」への一石
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(2010年12月21日)に載ったミラン・ペトロヴィチ記者のブカレスト発記事は考えさせられる。バルカン諸国の中で長い間ギリシャだけがEU加盟国であった。数年前にルーマニアとブルガリアが加盟に成功して、旧ユーゴ
本文を読む菅内閣をもう少し使ってはどうか -暴論珍説メモ(99)-
著者: 田畑光永新しい年が明けた。人はその時、なにがしか新しい希望を抱きたくなるものだが、今、この国には残念ながらこれという国としての希望が見えない。どこへ向かうべきかが分からず、あるいはどこへ向かおうにも足を進めることができず、立ち
本文を読む4日後の「ガザに生きる」中間報告会のご案内
著者: 土井敏邦土井敏邦です。 新年おめでとうございます。 1月8日(土)のイベントまで4日となりましたので、度々で恐縮ですが、最後のご案内をさせていただきます。ぜひ、ご参加ください。 土井敏邦・最新作「ガザに生きる」5部作/中間報告会
本文を読む「菅直人首相、小沢切りを宣言」「6月にも消費税の方向性出す」
著者: 瀬戸栄一菅直人首相は4日、年頭の記者会見で小沢一郎元代表に対し、国会政治倫理審査会での通常国会召集前の説明を改めて求めると同時に「政治家としての出所進退を明らかにし、裁判に専念されるのであれば、そうされるべきだ。本人が自らそう
本文を読む12月8日と日本の「第三の敗戦への端緒」(11)~(1)
著者: 三上 治2月8日と日本の「第三の敗戦への端緒」(11) 1月3日 日々の政治的動きの背後にあって決定力として機能しているものをあぶりだしたいという欲求があって長い
本文を読む新年の決意
著者: 山本宗輔ほんとうは心から新しい年を迎え、いろんなものを一新し、希望を伝えていきたい気持ちで一杯なのですが、いまの日本社会はますます混迷し、不安定な国政も都政も地方政治も、より拍車がかかることは避けられない状況です。 自民党以上に
本文を読む東チモールに車椅子を送る
著者:東チモールに車椅子を送る <青山森人> 1999年8月に実施された住民投票によって独立が決まった東チモールに、インドネシア軍特殊部隊は民兵組織を隠れ蓑にし、破壊活動の限りを尽くしました。マヌファヒ地
本文を読むブルジョア新聞の論調は極めて健康 ―2011年の元旦各紙を読んだら―
著者: 半澤健市2011年元日付の新聞6紙を読んだ。朝日、毎日、読売、日経、産経、東京である。半分は記事と広告の見分けがつかないカラフルな紙面である。スーパーのチラシのようなものだから考察対象から除いた。外交・経済・政治を視点として6
本文を読む「ウィキリークス」再論
著者: 藤田博司内部告発サイト「ウィキリークス」がメディアにあらためて大きな課題を投げかけている。昨年春から夏にかけてイラクやアフガニスタンでの米軍の軍事情報などを暴露して話題を呼んだ「ウィキリークス」が、今度は大量の米政府の外交公電
本文を読む2011年元旦「社説」を読んで -沖縄の悲願に背を向ける主要大手紙-
著者: 安原和雄昨年に続いて本年も沖縄の米軍基地問題は最大のテーマであり続けるだろう。沖縄県民の声は明確である。県知事をはじめ反基地の姿勢で一貫しているといえるのではないか。問題はメディアの対応である。沖縄紙と主要大手紙の2011年元旦
本文を読む言葉の暴力について考える
著者: 岩田昌征世の中に言葉の暴力がある。様々な種類の言葉の暴力があって、紀元前4世紀の古代インド・マウリア朝の名宰相カウティリヤ作とされる『実利論 アルタシャーストラ』には各種の言葉の暴力の規定と罰則が明文化されている。現代の情報(戦
本文を読む「けーし風」読者の集い
著者: 小野貴お世話になります。 遅くなりましたが、次回「けーし風 読者の集い」は、下記日時会場 にて行います。 新年第一回は、神保町の会場です。 ご都合いただけましたら、ご参加のほどよろしくお願いいたします。 なお、「シマだより 関
本文を読む2011年:新年のご挨拶
著者: 合澤清新年明けましておめでとうございます。 今日はあいにくの寒波が全国的に荒れ狂い、あちこちで大雪をもたらしていますが、まさに厳しい世相の年初めに相応しい気象のように思われます。年が改まったからといって、情勢は決して楽観視しう
本文を読む2011年を迎えて
著者: 田畑光永本ブログがスタートしたのは2007年3月であった。4回目の新年を迎えたことになる。いつまで続くか、どれほどの人に読んでもらえるか、不安に満ちた出発であったが、ここまで1日も欠かさずに内容を更新し、のべ90万人に近い読者
本文を読む新しい年の初めに 2011年1月1日
著者: 醍醐 聡皆様、よい新年をお迎えのことと存じます。新しい年が皆様にとりましてよい1年となりますよう、お祈りいたします。 私事ではありますが、昨年は退職して最初の年でした。5月には夫婦でポーランド(ワルシャワ・クラクフ)、ウィー
本文を読む謹賀新年! 2011年を、国民にとって「政権交代してよかった」と実感できる年に!
著者: 加藤哲郎2011.1.1 クリスマスから、年の瀬ぎりぎりまで、北京・上海と中国を駆け足で見てきました。ほぼ毎年見ているのですが、その変化の速さは、尋常ではありません。オリンピックを終えた北京は、不況知らずです。1964年東京オ
本文を読む周回遅れの読書報告(番外その2)
著者: 脇野町善造正月だから「笑い話」をしたい。もう10年以上も前の話であるが、1999年10月3日付けの『読売新聞』に、「笑い話がある」という書き出しで、次のような記事が掲載されていた。記憶に残る出色の「笑い話」である。 〈引用開始
本文を読む「抑止力」一辺倒の危うさ 新防衛大綱の「動的防衛力」
著者: 池田龍夫尖閣諸島や北方4島帰属問題など、海洋国・日本の周辺海域でのトラブルが続発、さらに黄海での韓国哨戒艦沈没、北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件も重なって、北東アジアに不穏な空気が醸成されている。米ソ冷戦構造の終焉から2
本文を読む真実はどちら側にあるのか?―対照的なセルビア政府批判
著者: 岩田昌征セルビアの常民社会派知識人の週刊誌ペチャト(2010年11月26日)に欧米市民社会の対照的なセルビア政府批判が載っていた。 一つは、ノーム・チョムスキーと共著で『同意の生産』を出版したエドワード・ハーマン教授の発言である
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