――八ヶ岳山麓から(518)―― 関税の報復がエスカレートし、11日現在、アメリカは対中国輸入関税を145%とした。これに対して中国は対米関税を125%にひきあげ、以後アメリカを相手にせずと宣言した。わたしは株も債権も持
本文を読む中国の執筆一覧
中国はトランプのグリーンランド領有問題をどう見ているか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(517)ーー 「アメリカにはグリーンランドが必要だ」 「メキシコ湾はアメリカ湾に変更しよう。とても美しい名前だ」 「カナダはアメリカの51番目の州になるべきだ」 この1月以来、アメリカの大統領トランプ
本文を読む中国から見たヨーロッパの危機感
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(516)ーー アメリカは、2月24日の国連総会においてロシアや北朝鮮ととともに「ウクライナの領土保全とロシア非難の決議案」に反対した。米露接近、トランプとプーチンの握手は誰の目にも明らかになった。そし
本文を読む中国から見た米欧の不協和音
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(515)ーー ウクライナ戦争をめぐるトランプ政権とヨーロッパとの確執は、日本ではさほど目立たないが、日本で報道されているよりも深刻なものらしい。米欧政界では、アメリカのNATOからの離脱がうわさされて
本文を読むヨーロッパ軍結成の動きとそれに対する中国の評価について
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(514)―― アメリカの大統領がオバマだった2014年、プーチンのロシアはウクライナからロシア人の多いクリミア半島とドネツ地方の一部を奪った。まったくの侵略行為だったが、アメリカもヨーロッパも経済制裁
本文を読むなぜ中国は石破政権を持ち上げるのか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(513)―― 人民日報傘下の環球時報紙は3月5日、昨年12月25日にひきつづいて日本問題専門家の笪志剛氏の論評「石破内閣の外交政策はなぜねじれているか」を掲載した。12月とくらべて3月の論評に目立つの
本文を読む中国上層部で内紛?
著者: 田畑光永―27年党大会以降の布陣が争点か (下) 前回の続きとして、習近平政権内部で抗争があるとすればその中心は誰と誰との争いか。目に見える証拠はなくとも該当範囲内の人間関係から、抗争のありそうなところの見当をつけてみたい。
本文を読む中国の政権上層部で内紛?
著者: 田畑光永―27年党大会以降の布陣が争点か (上) こんなタイトルをつけてはみたが、「なるほど」と読者に膝を叩かせるほどの材料があるわけではない。なんだ、これしきのことか、と叱られるかもしれないのだが、気にはなるので、一応、文章に
本文を読む中国は日米首脳会談をどう見たか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(510)ーー 石破総理大臣とトランプ大統領は日本時間の2月8日にワシントンで首脳会談を行い、共同声明を発表した。中国外務省は共同声明の自国に関する部分に鋭く反応した。これをロイター通信は次のように報道
本文を読む中国は日本の政局をどう見ているか ――八ヶ岳山麓から(494)―
著者: 阿部治平中国人民日報傘下の環球時報(11月9日)は、総選挙後の臨時国会での首相指名を前にして、「日本政治の混迷の根源は社会の困惑にある」と題する論評を掲載した。筆者は霍建崗氏で中国現代国際関係研究院東北アジア研究所研究員、日本
本文を読む中国は石破茂新首相をどうみているか? ――八ヶ岳山麓から(491)―
著者: 阿部治平石破茂自民党総裁が生まれたのが9月27日。29日には中国の環球時報紙に「石破茂論」が登場した。表題は「びっくりすることか、それとも当り前のなりゆきか(原文=石破天驚還是水到渠成)」というもので、筆者は上海国際大学日本研
本文を読む日本人児童刺殺事件を考える(続) ――八ヶ岳山麓から(489)――
著者: 阿部治平先日わたしは本ブログで、いまの中国は日本人が安心して旅行や仕事ができる状態ではないこと、また中国社会の底流には、根強くしかも扇動されやすい反日・嫌日感情があること、習近平政権は揺らぎだした「統治の正統性」を守るために、
本文を読む海上自衛隊再編成と中国の反応 ――八ヶ岳山麓から(485)――
著者: 阿部治平海自改編 防衛省は8月30日、過去最大の8兆5389億円に及ぶ2025年度防衛予算の概算要求と、これに合わせた海上自衛隊改編計画を発表した。防衛省の概算要求資料などからすると、52隻の護衛艦を運用する4つの「護衛艦隊」
本文を読む中国は、岸田退陣をどう見ているか ーー(八ヶ岳山麓から480)ーー
著者: 阿部治平岸田文雄自民党総裁は、14日突然、9月下旬の党総裁選に出馬しない意向を党幹部らに伝えた。2021年9月から1期3年の総裁任期満了とともに退陣する。 岸田不出馬が伝えられると、中国も驚いたと見える。「環球時報」紙はさっ
本文を読む紛争を避けるために、紛争に対処するために ーー八ヶ岳山麓から(475)ーー
著者: 阿部治平フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の仁愛礁(アユンギン礁・セカンド・トーマス礁)では、中国海警船が座礁軍艦へ補給しようとするフィリピン船を妨害したり、フィリピン漁船に対し体当たりしたり放水
本文を読む続・習一強体制の苦境 ― 前・元国防相の「除名」報道の奇妙
著者: 田畑光永私は今年1月5日から14日までの間、2022年秋の第20回中国共産党大会以後の中国の政治状況について、「習一強体制の苦境」と題する文章を本欄に4回にわたって掲載して、新発足から1年強が経過した段階での習一強政治のちぐは
本文を読む2024年憲法記念日に思ったこと
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(469)―― 5月3日 護憲団体が統一して毎年憲法記念日に開く東京での憲法大集会の今年の参加者数(3万2000人)は、コロナ禍に沈滞を余儀なくされた護憲運動が再興しつつあることを感じさ
本文を読むロシアだけでなく、中國への依存を深めるハンガリー
著者: 盛田常夫これを書いている5月8日から3日間、中国の習近平国家主席がハンガリーを訪問します。 EU から種々の制裁措置を受けているハンガリーは、東方外交を積極的に進め、瀬戸際外交によって自らの地位を確保しようとしています。ロシア
本文を読むなぜ中国では習近平賛歌が盛んなのか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(468)ーー 中国経済がコロナ禍からの回復が遅々として進まないなか、メディアによる中国共産党習近平総書記への賞賛の言葉がますます拡大している。 さきに、タカ派軍人として知られる劉明福・中国軍上級大
本文を読む海峡両岸論 第162号 2024・04・27発行 中ロ印の思惑錯綜するBRICSとは 米一極支配衰退で多極化の主導権競う
著者: 岡田 充米一極支配と主要先進7カ国(G7)の役割が減衰する世界秩序の新たな多極間枠組みとして、2024年から加盟国が10カ国に拡大した「BRICS」の役割が比重を増している。中でも中国、ロシア、インドの3国は異なる思惑からBRI
本文を読む日米首脳会談、中国の反応
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(467)―― 日米首脳会談の中身 4月11日、日米首脳は共同声明を発表した。その要旨はほぼ以下のようなものだった(信濃毎日新聞2024・04・13)。 〇南シナ海での中国の危険かつ攻撃的な行動に深
本文を読む世界一の人口大国・インドの総選挙に思う ―インドには負けたくなかったのは何処の国?
著者: 田畑光永インドで総選挙の投票が始まった。「始まった」というのは妙な言い方だが、国土が広く、人口も多い(世界最多、有権者約9億7000万人とか)ためだろうか、インドの総選挙は州や地域を7つに分けて、およそ1か月半かけて順次投票が
本文を読むロシアに似てきた中国の口調、それでいいのですか? ―日米比を「北大西洋条約」になぞらえるとは
著者: 田畑光永先ごろの岸田首相のアメリカ訪問が歴代首相のワシントン詣でといささか趣を異にした点をさがせば、11日にフィリピンのマルコス大統領を交えて三国首脳会談が開かれたことだろう。 それもたまたま訪米時期が重なったからというのでは
本文を読む中国は南シナ海問題にどう取り組むつもりか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(466)ーー “ASEANは交渉相手ではない” 3月29日、中国外交部前副部長の劉振民氏は、2024年ボアオ・アジア・フォーラム年次総会の南シナ海をテーマとしたフォーラムで「東南アジア人民は団結自強
本文を読む海峡両岸論 第161号 2024・04・07発行 平和統一を実行に移す習近平指導部 馬英九氏ら各党派・団体と対話開始
著者: 岡田 充中国が2023年から習近平の台湾平和統一政策を具体的に進め、台湾総統選を経た24年からは実行に移す構えだ。「中国は一つであり台湾の主権と領土は分割できない」との現状認識の下、台湾が実効支配する領域を無視し主権を行使する
本文を読む中国経済不況論は事実誤認か
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(465)―― はじめに このところ、中国の論壇では自国経済を高く評価する評論が続いている。私が見た代表的なものは、「誤った認識を除き、中国経済の大勢を見よ」という「環球時報」(2024・03・19)
本文を読む苦闘するフィリピンの対中国外交
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(464)―― はじめに 3月24日、フィリピン政府は、23日午前、軍事拠点がある南シナ海スプラトリー諸島のアユンギン環礁(セカンド・トーマス環礁)に向かっていた補給船が、中国海警局の船から放水砲を受
本文を読むGlobal Head Lines:習近平体制の試練
著者: 野上俊明(1) 成長の危機とアイデアの欠如:北京は活路を模索する(ドイツ日刊紙Tageszeitung3/5) ――中国は全国人民代表大会(全人代)を目前に控え、経済問題を含む大きな課題に直面している。習近平国家主席への圧力は
本文を読む中国は南アジア諸国の動きをどう見ているか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(461)ーー はじめに 中国共産党中央対外連絡部の孫海燕副部長は、この1月下旬バングラデシュを訪問し、官民の主な指導者と会談した。バングラデシュ側は、両国の関係を強化し、経験交流を深め、「一帯一路」
本文を読む海峡両岸論 第159号 2024.02.02発行 - 台湾総統選、「隠れた勝者」は中国 民進党、「抗中」転換しなければ退潮 -
著者: 岡田 充台湾総統選挙(1月13日)で当選した民主進歩党(民進党)の頼清徳氏は、勝利集会で「(台湾の有権者は)民主主義と権威主義の間で、民主主義を選択したことを示した」と、中国の選挙介入に対する有権者の反発が勝因と強調した。一方、
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