中国の執筆一覧

歴史修正主義は日本政府の専売特許ではなくなった。中国共産党よ、お前もか。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月25日)  クリスマスである。キリスト教徒にとっては神の子生誕の聖なる日であり、キリスト教文化圏では社会全体が習俗としての安息日となる。香港は長くイギリスの統治下にあって、クリスマスは祝日なのだそうだ。

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「現代版・リットン調査団」を中国に派遣せよ。今度は「バチェレ調査団」だ。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月15日)  1931年12月10日、国際連盟理事会は「日支紛争調査委員会」の設置を決議し、次いでリットン以下5委員を任命した。世に言う「リットン調査団」の結成である。同調査団は精力的に、東京を皮切りに、

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中国共産党の民主主義論は、神権天皇を寿ぐ無内容な美文によく似ている。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月13日)  アメリカのバイデン政権が、「価値観を共有する」友好国を招いて「民主主義サミット」を開催し、これに中・露など「価値観を共有せざる」諸国が反発している。連合国対枢軸諸国の対立を再現するようなこと

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】454 エチオピア内戦巡り、中国VSアメリカ

著者: 平田伊都子

 ブリンケン・アメリカ国務長官が11月半ばのケニア訪問で、エチオピア内戦介入を表明しました。 アメリカのやり方はいつものように、まず、制裁で締め上げます。 国連も国際社会もローマ法王も、誰もアメリカのやり方に文句を言いま

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始まった?習近平の文化大革命(8) 無数の文字の羅列から何を読むか

著者: 田畑光永

 私はこのシリーズの報告を10月末までに7本書いて、11月初旬(8~11日)の中国共産党第19期6中全会の成り行きとかねて同会議で採択されると予告されていた中国共産党にとって3回目となるいわゆる「歴史決議」を待ち受けた。

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海峡両岸論 第132号 2021.11.11発行 - 王毅外相の「一線超えるな」の真意 岸田「友台」の背後に安倍の影 -

著者: 岡田 充

 岸田政権初の衆院選挙(10月31日)で、自民、公明与党が計291議席と国会運営を主導できる絶対安定多数(261)を獲得、岸田(写真 英グラスゴーのCOP26首脳級会合で演説する岸田 首相官邸HP)は信任を得た。「自民苦

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「法と民主主義」10月号 ー 「アジアの各地で闘う民衆」

著者: 澤藤統一郎 中国, 日民協.

(2021年10月27日) 「法と民主主義」の今月号(21年10月号【通算562号】)が、本日発行となった。 特集の表題は、「アジアの各地で闘う民衆ーそれぞれの課題と法律家の役割」というもの。本号の編集専任者は私である。

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「弾圧を受けた弁護士の弁護士が有罪とされ、そのまた弁護士までが資格剥奪の通告を受けた」

著者: 澤藤統一郎

(2021年10月25日)  今は昔のこと。中国司法制度調査団などというツァーに参加して、何度か彼の地の法律家と交流したことがある。  そのとき、裁判官の独立も、弁護士の在野性も、検察官の罪刑法定主義もほとんど感じること

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始まった?習近平の文化大革命(7) ―本気で実現するか不動産税

著者: 田畑光永

 一昨10月23日、北京では中国の議会にあたる(と言っても野党はいないのだが)全国人民代表大会の常務委員会というのが開かれ、子供たちの受験勉強の負担をなるべく軽くし、愛国精神を強めようという「家庭教育促進法」を成立させ、

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始まった?習近平の文化大革命 (5) ―公安・司法部門になにが起こっているのか

著者: 田畑光永

 8月に「共同富裕」を新時代の目標として打ち出す前後からの動きを「スワ!習近平が文化大革命を発動か」ととらえて始めたこの連載だが、習近平はこんなことを考えているのではないかという以上にはなかなかくっきりとした輪郭が見えず

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始まった?習近平の文化大革命(4) ―狙いのストーリーが見えてきた

著者: 田畑光永

 さる8月17日、中国共産党の最高レベルの会議、中央政治局財経委員会に「共同富裕を促進する問題」という議題がかかり、習近平が「これまで目標としてきた『小康社会(ゆとりのある生活)』はすでに達成されたから、これからの中国政

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始まった?習近平の文化大革命(3) ―学習塾、ゲーム、芸能界・・・

著者: 田畑光永

 前回は8月に習近平が打ち出した「共同富裕」という目標に向かって最初に動き出したIT活用産業というかネット業界というか、とにかくインターネットによる情報伝達の速さ、広さを活用するネット販売や食品デリバリー、配車サービスと

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始まった?習近平の文化大革命(2) ―広範囲の揺れの震源はどこだ

著者: 田畑光永

 文化大革命の再来を予感させるような「共同富裕」という掛け声が8月半ばに発せられた後、中国社会には様々な動きが伝えられるが、その分野はIT産業、教育産業、不動産業、芸能界と幅広い。それぞれがどういうふうに習近平政権の目指

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始まった?習近平の文化大革命(1) ―呪文は得体の知れない「共同富裕」

著者: 田畑光永

 中国共産党は今年結成100周年を迎え、7月1日に北京の天安門広場では盛大な記念式典が開かれた。人民服姿で登場した習近平総書記が、近年、米を中心とする西側諸国から、中国の香港、新疆、台湾に対する強権的、反民主的政策が批判

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海峡両岸論 第130号 2021.09.13発行 - 脱新自由主義で共通する米中両国 「共同富裕」は文革再来ではない -

著者: 岡田 充

 台湾や新疆ウイグル問題などあらゆる領域で対立する米国と中国が、経済政策では、格差拡大を加速した「新自由主義経済」から脱却し、国家主導を強める路線を共有。バイデン政権はグーグル、アマゾンなど「GAFA」(写真)を、中国も

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香港の「法治(法の支配)」と「司法の独立」を揺るがせにしてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2021年8月30日)  香港の事態にこだわり続けざるを得ない。1989年に天安門で起きたことが、今形を変えて香港で進行しつつあるのだ。民主主義崩壊の現実は、とうてい他人ごとではない。目をそらしてはならないと思う。  

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海峡両岸論 第129号 2021.08.03発行 - 自説を「国際社会」とすり替えるメディア 中国の孤立という虚構をあばく -

著者: 岡田 充

 「国際社会は国安法撤廃を求める声を上げ続けたい」注1  「中国共産党は世界との溝埋める努力を」注2 。  香港、台湾問題や中国を論じるメディアが、「国際社会」や「世界」という言葉を使って中国を批判する文章が目立つ。自己

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痛い腹を探られるのがイヤなのか、それとも・・・ ―中国共産党100年にあたって(5)

著者: 田畑光永

 新型ウイルス・コロナが蔓延し始めてすでに1年半が過ぎた。その間にイギリス株やらインド株やらの新種が現れて、その都度新しい感染の波が広がり、ワクチンを接種した人もかなりの割合に達したはずなのに、波の広がりは一向に下火にな

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ハンガリーでのコロナワクチン 中国の影を隠すオルバン首相

著者: 盛田常夫

 オルバン首相は16日(先週金曜日)、3回目の接種を8月1日から始めることをラジオのインタビューで発表しました。これまで政府は一貫して3回目の接種に消極的な姿勢を示していましたが、ブダペスト市とセンメルワイス大学の検査結

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新疆ウイグル族自治区をどう説明するか ―中国共産党100年にあたって(4)

著者: 田畑光永

 今月1日は中国共産党結党100周年の記念日だった。当日は早朝、7万人あまりを集めて北京の天安門広場で盛大な式典が行われ、習近平国家主席が「台湾統一は歴史的任務」などと威勢のいい演説を行った。それに先立って国営の新華社通

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一党独裁を変える気はないのだろうか 中国共産党100年にあたって(3)

著者: 田畑光永

 「人権」に続いて、中国政府が中国共産党結党100周年を前に国際社会の批判に反論したのは政治制度についてであった。6月25日に国務院新聞弁公室が出した文書のタイトルは「中国の新型政党制度」である。かつての社会主義圏で政権

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中国は「人権」をどう考えているのか ―中国共産党100年にあたって(2)

著者: 田畑光永

 前回(7月2日掲載)は、7月1日に結党100周年を迎えた中国共産党について、毛沢東時代の文化大革命が「10年の災厄」に終わった後、権力を握った鄧小平が1070年代末から社会主義を捨てて「改革・開放政策」に針路を変え、「

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世界にもまれな長寿の革命政党の行方は? ―中国共産党100年にあたって(1)

著者: 田畑光永

 中国共産党は昨日、党創建100年を祝った。歴史の事実としては出席者13人の党創立大会の最終日、1921年7月31日が本当の記念日のはずなのだが、なぜか中国では7月1日が結党記念日とされている。といった細かい話はさておい

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