「アセス評価書」の提出を阻止する―沖縄の動き
- 2011年 12月 30日
- 時代をみる
- 9条改憲阻止の会
■ 「基地の県内移設に反対する県民会議(以後、県民会議と略す)」が沖縄防衛局の姑息な「アセス評価書」の提出を阻止しました。再登板し12月19日に着任してきた真部朗沖縄防衛局長は翌20日に沖縄県庁を訪れ、与世田兼稔副知事に着任の挨拶をしました。挨拶の中で前局長の不適切発言を謝罪し、「今後このようなことがないようにすることはもとより、県の意見を良く承りながら、防衛局の仕事に遺漏がないように努力していきたい」と述べました。真部氏は「国がいつ提出したいと言ってもすぐ渡せるように準備だけはしておきたい。防衛局にはどうという意志はありません」といっておりました。二つの真部語を標準語に翻訳すると『田中と一川の失敗はじゅうじゅう謝罪のまねをしますが、アセス評価書提出の計画に変更はありません』となることは県民会議のメンバーは充分理解していました。過去三年7ヶ月間の真部氏との付き合いから得た経験則です。「県民会議」事務局長の山城博治氏はこれを国・沖縄防衛局が12/26~28に評価書提出を行うと考え「県民会議」に対し、「沖縄の総意を無視し、民主主義を否定し、沖縄差別をするこの暴挙を許さないために、総力戦で臨む」と県民に呼びかけました。高里鈴代共同代表は、「提出の可能性が高い26~28日、県庁舎のすべての出入り口付近にのぼりを立て県民行動を展開する」と宣言しました。
■ 12月23日、24日、25日の午後~県庁広場で街宣が行われ意気が上がり、この熱気に防衛局は「混乱を避ける為」と称し自力搬入を避け、郵送(もしくは搬送)に切り替えました。「県民会議は」正面玄関に県議・市議を配し、東口に「平和センタ-」、西口に「統一連」搬入部署の管財課に300名を分割配置しました。身分がばれないように(宅配瓶ではなく)一般運送業者を使った防衛局の努力も無駄になり、27日に来た搬送業者は「県民会議」の追求に梱包10個の「アセス評価書」を防衛局へ持ち帰ることになりました。しかし、諦めきれない搬送業者は30分後に再来しましたが、管財課に「メンバーの抵抗が強いので県庁内に入れることは困難」とされ一旦防衛局に持ち帰るように求められ午後零時20分ころ、車輌は再び県庁を後にしました。管財課に聞いたところ、「管財課は午前9時(筆者記憶不詳)~午後5時15分の受け入れを記帳し、それ以外の受け取りはしない。守衛は受け取る業務はしない」とのこと。本日27日は「県民会議」が提出を阻止しました。28日を残すのみです。「県民会議」本日のシフトを明日もしかるべき時間帯で実行するそうです。明日の行動結果は後日…又。(2011年12月29日 連帯・共同ニュース206号)
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