厚労省、内閣府宛てに「新型コロナの医療従事者の感染防護対策などを求める意見を送りました
- 2020年 4月 28日
- 評論・紹介・意見
- 医療崩壊醍醐聡
◆医療現場から悲痛の声が次々と◆
*「防護不足が深刻、院内感染拡大 19都道府県54施設、783人」
(『共同通信』2020年4月26日
https://www.47news.jp/4757106.html
*「コロナ担当看護師、心身ともぎりぎり 職場で涙、原動力は『患者さんの回復』」
(『福井新聞』2020年4月26日)
https://this.kiji.is/625097079493821537
「防護服を着るときは、つらくて涙が出る。精神が壊れているかもしれない」と胸
の内を吐露。感染の恐怖から、一睡もできずに夜勤に臨むこともあり「私たちの命
の保証は誰がしてくれるのか」と訴えた。唯一の原動力は回復していく患者の姿を
見ること」
*「『病院辞めたい』『勤務中に泣き出す人も』 医療現場が悲鳴」
(『琉球新報』2020年4月20日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1109891.html
◆厚労省、内閣府に意見を送信◆
先ほど、次の2カ所宛てに「新型コロナの医療従事者の感染防護、勤務環境の改善を
求める次のような意見を送りました。以下、貼り付けと添付で送らせていただきます。
こうした声が♯Me tooとなって広がることを願っています。
厚労省「国民の皆様の声」募集 送信フォーム
https://www.mhlw.go.jp/form/pub/mhlw01/getmail
内閣府経済財政運営担当 経済財政政策に関する御意見・御感想
https://form.cao.go.jp/keizai1/opinion-0009.html
————————— 厚労省・内閣府に送った意見 ———————————–
新型コロナウイルスに感染する恐怖と向き合いながら、懸命に集中・救急治療に携わる
医療従事者の悲痛な声が連日、伝えられています(後掲)。
いつ感染するかしれない一市民として政府に、至急、次のような措置を講じるよう求め
す。いつまでも未来形(「検討する」「指示した」)ではなく、「現場に届けた」「給付
た」と過去形で発表すべき。
①マスク、ゴーグル、防護服、手袋等を直ちに医療現場に届け、感染予防に万全を期す
こと
➁看護師退職者に財政措置を講じたうえで、応援復帰を呼びかけ、現役スタッフの休養
を確保すること
③新型コロナ関連の医療従事者に対する危険手当(実質は特別勤務手当)を大幅に引き
上げること
(注)新型コロナの治療に携わるスタッフへの危険手当は多い所でも1日3000円程
度と言われています。しかし、フランス(感染拡大地域)は18万円、韓国は医
師5万円、看護師3万円といわれ、日本はあまりに低い水準です。家族への感染
を避けるため、ホテル等に宿泊する医療スタッフの宿泊費、食費、交通費を補償
する意味からも、都道府県任せにせず、国の支援でせめて韓国並みに増額するよ
う要望します。
〔参考〕
*「新型コロナの国内での感染拡大に伴い、医療機関で複数の感染が確認された事例が今月
20日時点で、少なくとも19都道府県の54施設で発生し、患者や医師らの感染が783人
に上ったことが26日、日本看護協会の調査でわかった。協会はマスクなど防護具不足が
深刻で、十分な感染防止対策がとられていないと訴え、医療従事者への支援を呼び掛け
ている。」
(『共同通信』2020年3月26日)
*「看護師は『防護服を着るときは、つらくて涙が出る。精神が壊れているかもしれない』
と胸の内を吐露。感染の恐怖から、一睡もできずに夜勤に臨むこともあり『私たちの命の
保証は誰がしてくれるのか』と訴えた。唯一の原動力は、回復していく患者の姿を見るこ
とという。」
(『福井新聞』2020年4月26日)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion9692:200428〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。