inukoroおやじの執筆一覧

デカ顔で汗かきのうるさいメタボおやじ

「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(15)

著者: 田畑光永

 3月24日  封城62日目。私のこの記録も第60回、最終回としていいだろう。  全く偶然だが、今日、通告を見た。武漢以外の地区はすべて封鎖が解かれ、緑の健康カードで自由に行動できることになった。そして武漢市は4月8日に

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(14)

著者: 田畑光永

3月21日  封城59日目、なんとまあ長いこと。昨日のあの大きかった太陽が今日は突然暗くなった。午後にはいくらか雨も落ちてきた。この時期、中庭の樹木や花に雨はとっても必要だ。2,3日前、武漢大学の桜は満開だったのに、樹の

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今後の日本においてインフレーションを惹起することは可能であろうか

著者: 岡本磐男

 現在の日本ではデフレ(物価下落)が進行している。30年前からの平成の時代から大体そうであった。それ故、現在の安倍内閣はアベノミクスなる経済戦略において、まず第1にデフレ脱却を指向したのである。デフレ下においては経済成長

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私が会った忘れ得ぬ人々(21) 長嶺ヤス子さん――私には神がかりな何かがあるの

著者: 横田 喬

 世の中には、なんとも不可思議な人がいるものだ。会津地方の山中で長年百匹以上ものネコを飼い続け、前衛舞踊の公演は都内で年に二度ばかり。八十代半ばの今なお現役というのも凄いが、暮らしは一体どう立てているのか、首をひねりたく

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黒人殺害の白人警官を非難しないトランプ大統領 全米に広がる抗議デモ弾圧に州兵出動を要請 英BBCが代表する国際世論の非難

著者: 坂井定雄

 米国中西部ミネソタ州で5月15日、白人警官が黒人市民のジョージ・フロイドの首を押さえつけたまま離さず、殺した事件。全米で激しい抗議デモが広がり続けている。トランプ大統領は、警官の行為を一切非難せず、デモを鎮圧するために

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】370 アマイダン・サラー 西サハラ・アスリート

著者: 平田伊都子

2020年5月14日、アマイダン・サラーから「僕のドキュメンタリーが出来た!」と、メールが入りました。 27分4秒の映像はスペイン語で、「スペイン語では日本人に見てもらえないよ」と返信したら、翌日の5月15日、「英語とア

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(259)

著者: 本間宗究(本間裕)

最後の古代オリンピック 現在では、「東京オリンピックが忘れられつつある状況」となっているようだが、この点に関して参考になるのが、「最後の古代オリンピック」だと考えている。つまり、「紀元前776年」から始まったといわれる「

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福竜丸保存に尽力した人びとを活写 山村茂雄著『晴れた日に 雨の日に―広島・長崎・第五福竜丸とともに』

著者: 岩垂 弘

 第五福竜丸という船をご存じですか。  東京駅からJR京葉線に乗る。数分で4つ目の駅、新木場に着く。駅舎を出ると、北に向かって自動車道が延びる。明治通りだ。その歩道を数分歩くと、右手の木立の中に三角屋根の建物が見えてくる

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東アジアで最悪なのに、G7「モデル国」になった日本の不思議?[パンデミックの政治 8・小括]

著者: 加藤哲郎

2020.6.1 東京郊外、国分寺の我が家にも、ようやく布製アベノマスクが届きました。近所のホームセンターには、すでに中国製のスマートな不織布マスクが一枚50円ほどで出回っていますから、不要です。一人あたり10万円の給付

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(13)

著者: 田畑光永

 3月20日  快晴続き。気温は昼に26度まで上がった。でも暖房はまだ止めてない。部屋の中と外の温度が同じくらいになった。窓を開けて空気を通した時、中庭に数羽のカササギが飛来していた。門前の楠と白木蓮の上を飛び回っている

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(12)

著者: 田畑光永

3月19日  封城57日目。  今日とうとう待ち焦がれたいいニュースを聞いた。武漢で感染確認がゼロ、疑似患者もゼロ!そして友人の医師が興奮して言う、「ついにゼロだ。3つのゼロ、蔓延は抑え込んだ。外からの侵入も抑えた。今の

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(11)

著者: 田畑光永

3月17日  封城55日目。  晴天。ごみを捨てに出る。木の枝越しに坂の下の満開の桃の花が見えた。いささか「灌木、春色の断ずるを遮らず 一枝の紅桃、墻より出る」といった趣を感じた。「文聯大院」(筆者の住む居住区)は人が見

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生協だけが売り上げ伸ばし、他は減少 コロナ禍がもたらした流通業界の明暗

著者: 岩垂 弘

 新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するための緊急事態宣言は日本経済に深刻な打撃を与えているが、流通業界では、ある一つの傾向が顕著になりつつある。それは、百貨店、スーパー、コンビニなどが軒並み売上高の減少に苦しんでいる一

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トランプ大統領、最後の1年(14) 新型コロナ対策で大きく後れ、増え続ける世界最悪の感染者数 ―WHOと中国を攻撃したが孤立

著者: 坂井定雄

 新型コロナウイルスの世界感染状況は5月23日現在、全体で感染者521万5253人、死者33万8265人。1位の米国は感染者160万1434人(31.7%)、死者9万6007人(28.3%)。数字は、世界各国が毎日の感染

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】369 <明けの祭り>恩赦は西サハラ政治囚になし

著者: 平田伊都子

 2020年5月24日、西サハラ難民キャンプでも西サハラ・モロッコ占領地でも、断食月が明けて三日間のイード・アル・フィトル(明けの祭り)が始まりました。 晴着を用意できない難民たちは衣類をきれいに洗い、散髪をして身だしな

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(10)

著者: 田畑光永

3月16日 空がまた暗くなった。しかし、花咲く春、の花は「多彩多姿」だ。色彩が陰鬱を細かく砕いてくれる。だから抑えつけられる感覚はない。離れた江夏(市内の旧武昌区が江夏区となった場所、筆者はそこにも家を持っているようだ)

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検察官OB一揆を全面的に支持する   その危機感を「ロッキード世代」として共有する          

著者: 塚原 政秀

検察官の定年延長を政権の判断で延長できるようにする検察庁法改正案について、検察官OBたちが5月15日、安倍晋三政権の理不尽なごり押しに抗して立ち上がった。44年前の田中角栄元首相らが逮捕・起訴された東京地検特捜部の「ロッ

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(258)

著者: 本間宗究(本間裕)

原油のマイナス価格 4月21日に発生した「原油のマイナス価格」には、たいへん驚かされたが、この原因としては、結局のところ、「世界的な本末転倒状態」が指摘できるものと考えている。つまり、「実体経済」と「マネー経済」、あるい

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(9)

著者: 田畑光永

3月15日  引き続き好天。空が明るいと、心が弾む。数日前、同じ「文聯大院」(訳者注:文芸関係の人が住む集合住宅の呼び名?)に住む母方の姪が肉まん、焼売といった粉の食材を届けてくれた。2日間食べてみて、北方人がなぜ粉食を

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】368 茂木敏允外務大臣に期待を寄せる西サハラ難民

著者: 平田伊都子

 2020年5月12日、参議院外務防衛委員会で鈴木宗雄衆議院議員が(日本維新の会)<モロッコとの二国間投資協定>に関した質問をし、モロッコが抱える西サハラ問題についての茂木外務大臣の見解を質しました。 大臣の返答は、これ

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日本メーデー100周年 1世紀以上前の労働者像に逆戻りの様相

著者: 杜 海樹

5月1日と言えば労働者の祭典・メーデーであり、今年は日本でメーデーが開催されてから100周年という記念すべき年であった。本来であれば大々的に集会が開かれ、1世紀を掛けて獲得してきた成果を再認識し、未来に向けて更なる発展を

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(8)

著者: 田畑光永

3月14日  快晴。桜はまだ満開だろうか。桜見物の開放日は、いつも雨が降ったり、風が吹いたりだとよく言われるが、それも2,3日ですっかり散ってしまう。満開を見て、すぐに落花の寂しさが来るから、その命のはかなさが人にあまた

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GDP信仰と成長崇拝が社会を壊す - 左右のポピュリズムは同根

著者: 盛田常夫

蓮舫議員が「赤字国債は国民の借金」と発信したところ、ネット右翼は即座に反応して、「赤字国債は国民の借金ではなく、政府の借金だ」と蓮舫議員を批判した。政府がどれほど借金しても国民には関係ないのだから、「どんどん赤字国債を発

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海峡両岸論 第114号 2020.5.13発行 - 新型コロナめぐる情報操作の実態 支離滅裂なトランプの陰謀論 -

著者: 岡田 充

 トランプ米政権の新型コロナウイルスに対する言動は終始、一貫性を欠いてきた。コロナ禍をめぐる対中国姿勢を振り返れば、トランプ(写真「武漢起源に自信」と記者会見で協調=テレビ東京)と政権幹部がいかに支離滅裂で、デマに満ちた

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