akiyoshiの執筆一覧

旧ユーゴスラヴィアの経験と日本のアソシエーション論

著者: 岩田昌征

基礎経済科学研究所編『未来社会を展望する 甦るマルクス』(大月書店、2010年)の合評会に出席する機会があった。「よみがえる」という和語を使い、例えば「マルクスのルネサンス」のようなカタカナ語を用いていないところが気に入

本文を読む

「失われた二〇年」に挑戦した力作 ―劇団民芸公演 『喜劇 ファッションショー』 を観る―

著者: 半澤健市

『喜劇 ファッションショー』の作者木庭久美子は、前作『選択 一ヶ瀬典子の場合』(註)で「安楽死」をシリアスに扱ったが、今回は「マネー」を喜劇として取り上げた。 《60年代のキャリアウーマン》 主役は75歳の独身女性。ビー

本文を読む

エッセイ:見よ君を屠る日は来ぬ…… 内田弘『啄木と秋瑾』を元日に読了す

著者: 津田道夫

直接お目にかかったことはないのだが、経済学者としてその名を知っていた内田弘の啄木論を読んで(10年12月29、30,31日)、正直驚いてしまった。専門外の細かい研究をしていた事実に驚いたのではない。この三八〇頁の大冊によ

本文を読む

宇井宙さんの「友愛」論について ―まず、憲法用語としての「自由・平等・友愛」の事実確認が先決である―

著者: 内田弘

宇井宙さんの「四たび、フランス革命と《友愛》について」を「ちきゅう座」で拝読しました。「友愛」語についての詳しい報告に、感謝します。 まず確認したいことがあります。それは、岩田昌征さんと私が論じあったのは「友愛(frat

本文を読む

劉暁波・われわれの問題としての  ─『天安門事件から「08憲章」へ』を再読する

著者: 子安宣邦

1 劉暁波問題と日本のメディア 劉暁波の名を私は早くから知っていたわけではない。二〇〇八年一二月九日のいわゆる「08憲章」公表の報道のなかで私は彼を知ったのである。いま私は「報道」といったが、それはマス・メディアの報道に

本文を読む

「ふるさと納税」制度を活用して、名護市を応援しよう

著者: 新崎盛暉 

沖縄・米軍普天間基地を北部・名護市の辺野古沿岸に移設する計画について、地元名護市をはじめ、沖縄県民はくり返し反対の意思を表明し続けてきました。日本が民主主義の国であるならば、この沖縄県民の意思は尊重されなければなりません

本文を読む

「類は友を呼ぶ」の悪習を断ち切るべき~NHK会長選考を振り返って~

著者: 醍醐 聡

「鉄道の公共性とNHKの公共性は同じ」と公言する新NHK会長の資質は? 1月15日、NHK経営委員会は福地茂雄現会長の後任にJR東海副会長の松本正之氏を選任した。今回のNHK会長人事はこれで決着となったが、選考の過程を振

本文を読む

ユーゴスラヴィア自主管理社会主義の歴史実験:その意味とよみがえり(ルネサンス)の兆し(2)~(1)

著者: 岩田昌征

ミーラ・マルコヴィチ「自主管理者の反乱」(1993年1月26日) ここ数日ベオグラードで、権威ある諸施設のトップが政府決定によって新しく任命されることに関して苦情が増えている。クリニック・センター、博物館、劇場などの責任

本文を読む

現代史研究会:1月22日の講演会のお知らせ―「中国侵略に反対した元日本軍捕虜・前田光繁(94歳)が語り遺す日中戦争の体験」

著者: 由井格

現在中国と日本の関係はぎくしゃくとしていますが、本年の中国の建国記念日や国慶節に付き添い付きで招待され、政府高官、民衆から尊敬を受けている一人の民間人がいます。前田光繁さんです。人生の残日録として自分の体験を特に日本の若

本文を読む

書評:内田弘の快著『啄木と秋瑾』の印象的評

著者: 岩田昌征

内田弘教授から『啄木と秋瑾』(社会評論社、2010年)を去年の末に贈られた。記して感謝する。副題に「啄木歌誕生の真実」とある。真に気になる題名である。私は短歌というより和歌が好きである。時にふれて詠歌することもある。拙著

本文を読む