第254回現代史研究会 日時:2月26日(土)1:00~5:00 場所:明治大学駿河台リバティタワー・リバティホール(1階の正面) テーマ:「中東は、そして世界は、どこへ行く?―ナイルの市民決起の波紋」 講師:板垣雄三(
本文を読むakiyoshiの執筆一覧
旧ユーゴスラヴィアの経験と日本のアソシエーション論
著者: 岩田昌征基礎経済科学研究所編『未来社会を展望する 甦るマルクス』(大月書店、2010年)の合評会に出席する機会があった。「よみがえる」という和語を使い、例えば「マルクスのルネサンス」のようなカタカナ語を用いていないところが気に入
本文を読む通貨流通の収縮と資金の過剰
著者: 岡本磐男現在の菅政権は、今日の円高デフレからの脱却を主要な政策課題としている。また「みんなの党」の政治家達も日本銀行の金融緩和政策によってデフレ脱却を果たすことが、緊要な課題であるとの見解を提示している。これに対して本稿は、こう
本文を読む「right」は「権利」でも「権理」でもなく「利権」でしょう
著者: 海の大人松野町夫さんの「権利とright-権利は『権理』としたほうがよい」を読みました。翻訳家ですから当然の工夫としての考察なのでしょうが、世の中には似たようなことを考える方が居られるのだと共感致しました。外国語としての様々な言
本文を読むアジア記者クラブ:チュニジア革命からエジプト革命へ このグローバルな動きをどう見るのか
著者: 森広泰平■2011年2月14日(月)18:45~21:00 ■文京シビックセンター・4階ホール(東京都文京区春日1-16-21/地下鉄「後楽園」 ・都営線「春日」駅下車) ■参加費:会員・後援団体・学生1000円、ビジター150
本文を読む透明さ欠くNHK会長人事
著者: 藤田博司年明け早々、NHKの会長人事が大もめにもめた。ドタバタのあと新会長は決まったものの、透明さを欠く、いかにもにわか仕立ての人事であることが、いかんなく世に知れ渡った。もめた直接の原因は、この人事を担うNHK経営委員会、とり
本文を読む「失われた二〇年」に挑戦した力作 ―劇団民芸公演 『喜劇 ファッションショー』 を観る―
著者: 半澤健市『喜劇 ファッションショー』の作者木庭久美子は、前作『選択 一ヶ瀬典子の場合』(註)で「安楽死」をシリアスに扱ったが、今回は「マネー」を喜劇として取り上げた。 《60年代のキャリアウーマン》 主役は75歳の独身女性。ビー
本文を読む『流出「公安テロ情報」全データ』の取次販売拒否に抗議する
著者: 高須次郎『流出「公安テロ情報」全データ』の取次販売拒否に抗議する 2010年 1月31日
本文を読む「松野町夫氏の『「権利」→「権理」』論
著者: 岩田昌征松野町夫氏の「権利」→「権理」論を興味深く読みました。 「権」の第一義は、はかりのおもり、つまり重さの基準であり、「権度」といえば、はかりとものさし、のり、規則を意味しますから、rightの訳語の一部としてこの字が選ばれ
本文を読むいわゆる「陰謀論」について
著者: 中田安彦新年明けましておめでとうございます。ツイッターフォロワーの皆様、年賀状をいただきありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。 さて、以前にブログ読者の皆様から、お問い合わせいただきました、「陰謀論」についてです
本文を読むムバラク政権退陣、秒読みか?
著者: なんちゃっておじさんドイツの『シュピーゲル』誌のonlineが伝える所によれば、火曜日に数百万人に上る「ものすごいriesig」デモ隊が大統領官邸に押し掛けた。軍隊はそれを阻止しようとせず、人々は目的にかなった正当な要求を叫び、ムバラクが破
本文を読むチュニジア、エジプトに見るQE2の限界
著者: 浅川修史「世界には多くの破綻国家がある。アフガニスタンやパキスタンがその代表国家だが、エジプトのムバラク長期政権など国内統治に弱点を抱えているアラブ政権も多い。こうした破綻国家を打倒して、マグレブから東南アジアのイスラム圏まで
本文を読む津田道夫さんの拙著『啄木と秋瑾』の書評を読んで
著者: 内田弘数日前(1月27日)、合澤清さんに教えられて、「ちきゅう座」に掲載された、作家・評論家の津田道夫さんによる拙著『啄木と秋瑾』(社会評論社、2010年11月15日刊行)に対する書評を拝読した。 津田道夫さんは、拙著の《啄木
本文を読む労働裁判勝利の報告と臨時労働者の労働条件
著者: 松岡宥二昨日(1月26日)、新運転、新井統制処分無効・本案訴訟の判決がありました。渡邊弘裁判官なので心配しましたが、ほぼ完勝でした。これも皆様の支援のお陰で、一同感謝しております。 この裁判は、職安法45条の労働者供給事業を行う
本文を読むエッセイ:見よ君を屠る日は来ぬ…… 内田弘『啄木と秋瑾』を元日に読了す
著者: 津田道夫直接お目にかかったことはないのだが、経済学者としてその名を知っていた内田弘の啄木論を読んで(10年12月29、30,31日)、正直驚いてしまった。専門外の細かい研究をしていた事実に驚いたのではない。この三八〇頁の大冊によ
本文を読むNHK経営委員長代行の底なしの無定見
著者: 醍醐聡経営委員会に問われる見識――委員長辞任で終わりではないーー 昨日(1月25日)開催されたNHK経営委員会で小丸成洋委員長は、今回のNHK会長選任の過程で社会を「騒がせた」責任をとって委員長を辞任することを申し出、了承さ
本文を読む周回遅れの読書報告(その15)
著者: 脇野町善造一冊の本を1回で報告することを原則としているが、今回は2回に分けて報告する。どうしても紹介しておきたい文章がいくつかあるからである。 アメリカにリリアン・ヘルマンという戯曲家がいた。名の売れた戯曲家だったらしいが、私は彼
本文を読む戦争賠償と平時債務返済の関係―ギリシャとドイツ
著者: 岩田昌征第二次世界大戦の戦争責任問題に関して、ドイツは誠実に問題解決に努力したのに対し、日本はドイツほどに誠実に問題を直視していなかったという声が我が国の市民社会で聞かれる。たしかに、ナチス党が反ユダヤ主義イデオロギーを国家権力
本文を読む視聴者コミュニティ、小丸NHK経営委員長の解任を要求
著者: 醍醐聡視聴者コミュニティ、NHK松本新会長と経営委員会に申し入れ NHK会長選の選考経過が多くの報道機関で伝えられた。それらを総合すると、小丸氏を表の軸にして経済界の人脈で人選が進んだことは間違いなさそうだ。中には、政治が介在
本文を読む宇井宙さんの「友愛」論について ―まず、憲法用語としての「自由・平等・友愛」の事実確認が先決である―
著者: 内田弘宇井宙さんの「四たび、フランス革命と《友愛》について」を「ちきゅう座」で拝読しました。「友愛」語についての詳しい報告に、感謝します。 まず確認したいことがあります。それは、岩田昌征さんと私が論じあったのは「友愛(frat
本文を読む劉暁波・われわれの問題としての ─『天安門事件から「08憲章」へ』を再読する
著者: 子安宣邦1 劉暁波問題と日本のメディア 劉暁波の名を私は早くから知っていたわけではない。二〇〇八年一二月九日のいわゆる「08憲章」公表の報道のなかで私は彼を知ったのである。いま私は「報道」といったが、それはマス・メディアの報道に
本文を読む欧州評議会・法人権委員会の「コソヴォ臓器摘出密輸出」調査報告書の背景
著者: 岩田昌征旧ユーゴスアヴィア戦争犯罪ハーグ法廷のスイス人主席検事カルラ・デル・ポンテ(1999-2007年)は、退任後の2008年末に回想録『狩、私と戦争犯罪者』The Hunt.Me and the War Criminals
本文を読む「ふるさと納税」制度を活用して、名護市を応援しよう
著者: 新崎盛暉沖縄・米軍普天間基地を北部・名護市の辺野古沿岸に移設する計画について、地元名護市をはじめ、沖縄県民はくり返し反対の意思を表明し続けてきました。日本が民主主義の国であるならば、この沖縄県民の意思は尊重されなければなりません
本文を読む「類は友を呼ぶ」の悪習を断ち切るべき~NHK会長選考を振り返って~
著者: 醍醐 聡「鉄道の公共性とNHKの公共性は同じ」と公言する新NHK会長の資質は? 1月15日、NHK経営委員会は福地茂雄現会長の後任にJR東海副会長の松本正之氏を選任した。今回のNHK会長人事はこれで決着となったが、選考の過程を振
本文を読む岩田昌征氏の拙著『啄木と秋瑾』の書評を読んで
著者: 内田弘いったい、どのように読んでくれるのだろうか。これが拙著を出したあとの私の思案である。拙著『啄木と秋瑾』(社会評論社、2010年11月20日)を世に出して、ほぼ2ヶ月たった昨日、現代史研究会主催者の合澤清さんからメールが届
本文を読むユーゴスラヴィア自主管理社会主義の歴史実験:その意味とよみがえり(ルネサンス)の兆し(2)~(1)
著者: 岩田昌征ミーラ・マルコヴィチ「自主管理者の反乱」(1993年1月26日) ここ数日ベオグラードで、権威ある諸施設のトップが政府決定によって新しく任命されることに関して苦情が増えている。クリニック・センター、博物館、劇場などの責任
本文を読む現代史研究会:1月22日の講演会のお知らせ―「中国侵略に反対した元日本軍捕虜・前田光繁(94歳)が語り遺す日中戦争の体験」
著者: 由井格現在中国と日本の関係はぎくしゃくとしていますが、本年の中国の建国記念日や国慶節に付き添い付きで招待され、政府高官、民衆から尊敬を受けている一人の民間人がいます。前田光繁さんです。人生の残日録として自分の体験を特に日本の若
本文を読む「時代閉塞の現状」 ―石川啄木・2011年―
著者: 半澤健市《自然主義論争における石川啄木》 時代閉塞という言葉の本家・本元のテキスト「時代閉塞の現状」を読んだ。 それは若き詩人石川啄木(1886~1912)が、死の2年前である1910(明治43)年8月に書いた論文である。韓国併
本文を読む書評:内田弘の快著『啄木と秋瑾』の印象的評
著者: 岩田昌征内田弘教授から『啄木と秋瑾』(社会評論社、2010年)を去年の末に贈られた。記して感謝する。副題に「啄木歌誕生の真実」とある。真に気になる題名である。私は短歌というより和歌が好きである。時にふれて詠歌することもある。拙著
本文を読む周回遅れの読書報告(その14)
著者: 脇野町善造まだフルタイムで働いていたある時期、給料は出るが、仕事も部下もなく、日中は新聞か本を読むか以外にすることがないという奇妙な経験をした。時間的余裕がある割にはたいしたものを読んだわけではなかったが、本屋にはよく行き、現実
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