昨年2月に著書『資本主義の限界とオルタナティブ』(岩波書店)を公刊した。ここ10年ほどのあいだに執筆した論稿を集成して、5章と終章に構成している。ここではそれに加えた序章「資本主義の限界とオルタナティブ」を中心に、この
本文を読む正治安岡の執筆一覧
研究ノート/「人権と国情」―ロヒンギャ危機に即して考える(1)
著者: 野上俊明<人権をめぐる問題状況> ミャンマーの民主化ウオッチャーの端くれとして現地の政情にある程度通じているはずの私にとっても、ロヒンギャ危機をめぐるNLD政府や民主化勢力の対応には驚きの念を禁じ得ませんでした。8月25日からの
本文を読む植村隆バッシング反撃訴訟支援の今日的な意義
著者: 澤藤統一郎本日(1月6日)は、世田谷・成城ホールでの植村東京訴訟支援企画・「2018新春トークコンサート『忖度を笑う 自由を奏でる』(主催:植村訴訟東京支援チーム)に出かけた。招待券は1枚で、妻の席は当日券でのつもりだったが、40
本文を読む周回遅れの読書報告(その41) 国家と私有財産の起源を巡って
著者: 脇野町善造数年前に、私有財産と国家の関係を考えたことがある。エンゲルスの『家族、私有財産、国家の起源』の題名の順番のように、まず家族と家族の私有財産があり、それを守るために国家ができたと長い間思い込んできた。エンゲルス以外の多く
本文を読む【要申込】変えよう選挙制度の会1月例会「政治とメディアについて、みんなで語り合おう!」
著者: 紅林進【要申込】変えよう選挙制度の会・1月例会 テーマ:「政治とメディアについて、みんなで語り合おう!」 報告:田中久雄さん(変えよう選挙制度の会) ※田中さんお話の後に参加者のみなさんと意見交換し
本文を読む民族差別主義者らの「弁護士懲戒請求の濫用」に歯止めを
著者: 澤藤統一郎昨年(2017年)暮の12月25日、下記の東弁会長談話が公表された。 https://www.toben.or.jp/message/seimei/post-487.html 「当会会員多数に対する懲戒請求についての会長
本文を読むアベシンゾーの「壊憲ことはじめ」
著者: 澤藤統一郎本日(1月4日)は、官庁の仕事始め。首相アベシンゾーは、さっそくの憲法違反ことはじめ。伊勢参拝と参拝後の年頭記者会見での発言と。 首相の伊勢神宮参拝は明らかな違憲行為である。 各メディアが報じるところによれば、安倍晋三首
本文を読む歳のはじめに「友愛政治塾」(西川伸一塾長)ご案内
著者: 澤藤統一郎関東の三が日は穏やかに晴れ渡り、この上ない好天に恵まれた。富士は、いつになく白く大きかった。スーパームーンという耳慣れない美称を誇示する満月が冴えわたった。接する人々の表情も穏やかな、まずは平穏な日本のお正月。これで、ア
本文を読むこいつぁは春から縁起がいいわぇ ― 南北に対話の萌し。
著者: 澤藤統一郎韓国・平昌での第23回冬季オリンピック・パラリンピック(平昌五輪)が問題を抱えたまま目前となっている。来月(2月)9日開幕で、25日までの17日間の日程だという。ドーピング問題でのロシア選手団の問題だけでなく、隣国北朝鮮
本文を読む明けましておめでとうございます。
著者: 澤藤統一郎万事多難を思わせる新たなこの年だが、正月は正月。穏やかに歳があらたまった。本日、東京は晴れて風がない。 年明けには、幾つかの歌を思い出す。 まずは、啄木である。「悲しき玩具」からの数首。 年明けてゆるめる心! うっと
本文を読む世界一高い供託金の廃止を!! 立候補する権利をみんなの手に。供託金違憲訴訟第6回裁判(東京地裁)
著者: 紅林進世界一高い供託金の廃止を!! 立候補する権利をみんなの手に。供託金違憲訴訟第6回裁判(東京地裁) 日時:2018年1月10日(水)14時 場所:東京地方裁判所 103号法廷(大法廷) 地下鉄丸ノ内線・日比谷
本文を読む年の瀬に アベを許さぬ あ・い・う・え・お
著者: 澤藤統一郎いよいよ今日が大晦日。今年を振り返らねばならないのだが、そんな余裕を持ち合わせていない。ともかく、この1年の365日、途切れなく当ブログを書き続けた。非力な自分のできることはやった感はあるものの、世の泰平は感じられない。
本文を読むホームレス支援新宿連絡会の「ニュース」
著者: 村尾知恵子高齢化する現実の社会です。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2017/12/f7633ed47f2fbaf709cba517d10b71cb.pdf
本文を読む周回遅れの読書報告(その40) 木下順二の『巨匠』を加藤周一はどう理解したのか
著者: 脇野町善造加藤周一が『私にとっての20世紀』で木下順二の『巨匠』を紹介している。木下の『巨匠』は、ある俳優が青年時代に第二次世界大戦中に目撃した事件を語るという構成をとっている。その事件とは、ナチス占領下のポーランドのある町で、
本文を読む真正右翼・村上正邦が教えてくれる「元号存続の意味」。
著者: 澤藤統一郎昨日(12月29日)の毎日新聞朝刊「オピニオン」面の「論点」欄が、「現代日本と元号」の大型インタビュー記事を掲載している。インタビューに応じているのは、島薗進、鈴木洋仁、そして村上正邦の3名。 企画の趣旨を述べるリードの
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載 第9回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein,
本文を読む子どもたちに天皇制を語る。
著者: 澤藤統一郎私にも小学生のころがあった。小学校2年生から親元を離れて寮生活という境遇だったが、その寮で「毎日小学生新聞」を読んだ。当時、小学生に向けた新聞は、この一紙だけだったはず。私は熱心な読者だった。 いまはもう記事の内容に記憶
本文を読む日韓両政府は、「慰安婦」問題について全面解決合意の権限をもたない。
著者: 澤藤統一郎本日(12月28日)文在寅韓国大統領が、2015年12月の慰安婦問題を巡る日韓合意に関して、「手続き上も内容上も重大な欠陥があった」として、「この合意では慰安婦問題は解決されない」と表明した。現政権の検証によって、旧政権
本文を読む「安倍靖国参拝違憲訴訟・関西」最高裁判決について
著者: 澤藤統一郎まずは、以下の「抗議声明」をお読みいただきたい。 「2017年12月20日、最高裁判所第二小法廷は安倍首相靖国参拝違憲訴訟において、不当な上告棄却(および上告不受理)決定を下した。 そもそも本件参拝は、憲法第20条に明
本文を読む第6回ブラック企業大賞2017にアリさんマークの引越社グループ、ウェブ投票ではNHK
著者: 紅林進第6回ブラック企業大賞2017 大賞・各賞決定。 https://blackcorpaward.blogspot.jp/ ブラック企業大賞実行委員会は、2017年12月23日(土・休)、第6回ブラック企業大賞2017授賞
本文を読む「10・23通達」は、国連自由権規約18条に違反する。
著者: 澤藤統一郎本日(12月26日)が東京「君が代裁判」第4次訴訟弁護団の今年最後の会議。 12月18日に控訴理由書は提出済みで、控訴審の第1回口頭弁論期日に向けて、都教委側の控訴理由書への反論と、控訴審進行の構成についての意見交換。
本文を読む負債経済とは何か――共同研究のための課題提案――
著者: 榎原均序文 リーマン・ショックの原因となったサブプライム・ローンの破綻は、経済危機の救済策を変化させ、各国中央銀行の前例なき金融緩和と低金利政策は、資本に利子がつくという資本主義の原則を否定し、結果として社会の崩壊が始まり、
本文を読む無知と偏見にもとづく「沖縄差別NO!」の声を。そして「安倍政権NO!」の声も。
著者: 澤藤統一郎この社会に理不尽な差別が絶えない。新たな差別が生み出されてもいる。部落や在日に対する差別に加えて、どうやら「沖縄差別」「沖縄ヘイト」というものが存在するらしい。このような差別を許していることを恥ずかしいとも、腹ただしいと
本文を読むしっかり眉に唾を付けよう。「アベ・9条改憲」案のたくらみに欺されてはならない。
著者: 澤藤統一郎自民党に「憲法改正推進本部」という部門がある。ここが党としての改憲案を作ることになる。前任の本部長保岡興治が引退して、先月(2017年11月)に細田博之がそのトップとなった。細田は、安倍晋三が所属する党内最大派閥「清和政
本文を読む社会主義理論学会第76回研究会「民主制の下における社会主義的変革」「ポスト・スターリン主義の社会主義について」
著者: 紅林進社会主義理論学会第76回研究会 「民主制の下における社会主義的変革」 「ポスト・スターリン主義の社会主義について」 日時:2018年1月14日(日)午後2時~5時 会場: 慶応義塾大学・三田キ
本文を読む追悼:出版人・稲垣喜代志とエヌ・アールのことなど
著者: 松田健二稲垣さんの最後の仕事 風媒社の創業者・稲垣喜代志さんが大動脈解離のため、11月28日に逝去されたことをエヌ・アール事務局から知らされた。ときどき電話をいただき、体調のことなどもお聞きしていたが、こんな
本文を読む2018年1月27日(土) 世界資本主義フォーラムのご案内
著者: 矢沢国光主催 世界資本主義フォーラム 日時 2018年1月27日(土) 午後2時~5時 会場 立正大学品川(大崎)キャンパス 9号館 951教室 〒141-8602 東京都
本文を読む12月23日・A級戦犯処刑の日に。
著者: 澤藤統一郎本日、12月23日は、極東国際軍事裁判(東京裁判)において死刑の宣告を受けたA級戦犯7名が処刑された日として記憶される。69年前の今日のことだ。 判決が言い渡されたのは、同年11月12日。刑の執行の日取りについて特に定め
本文を読む周回遅れの読書報告(その39) アブラハム・レオンのユダヤ人論
著者: 脇野町善造アブラハム・レオンの『ユダヤ人と資本主義』を読んだ時の話である。この本は、第4インター・ベルギー支部の中心的活動家だった著者が、僅か26才でナチの手によって殺されるまでの、ほんの短い時間のうちに、書き上げた本である。非
本文を読む選挙共闘の候補者には、しかるべき人物を。
著者: 澤藤統一郎今年も残すところあとわずか。今年を振り返って憲法に関わる最大の出来事は第48回総選挙(10月22日投開票)だった。それぞれの立場からの総括はあるのだろうが、私にとっては今振り返ってなんとも無念な結果。全国的な総括はともか
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