評論・紹介・意見の執筆一覧

未決勾留428日の民商職員に、一審有罪破棄(差戻し)の控訴審判決

著者: 澤藤統一郎

かつては、松川事件・三鷹事件、菅生事件、白鳥事件、メーデー事件等々の大型「刑事弾圧事件」があった。過半は、権力による謀略事件である。しからずとも、公権力が政治的意図をもって、政治活動や市民運動に打撃を与えるための刑事訴追

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SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】243 難民の救世主・ドイツ首相メルケル復活

著者: 平田伊都子

 ドイツ首相メルケルの笑顔がようやく戻ってきました。 昨年9月の総選挙後、なかなか政権樹立がままならず眉間にしわを寄せたメルケル首相を見るのは、移民難民流民にとって辛いものがありました。 移民難民流民虐待を救う女神は、メ

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江戸期訴訟制度の教科書として百姓一揆の訴状が使われていた

著者: 澤藤統一郎

世の中、知らないことばかりだが、ときに、知らなかったというだけでなく、「えっ?」「どうして?」と盲点を衝かれたような事実を知らされることがある。「闘いを記憶する百姓たち:江戸時代の裁判学習帳」 (八鍬友広著:吉川弘文館・

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周回遅れの読書報告(その42)弁護士の息子が検事になったら

著者: 脇野町善造

 通常は「大逆事件」という名で知られる、無政府主義者弾圧事件があった。もう100年以上も前の事件である。しかし、国家権力はこうして反対派を弾圧するという典型のような事件であり、決して忘れてはいけない事件でもある。  この

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「安倍9条改憲NO! 3000万署名」推進スタート文京集会

著者: 澤藤統一郎

文京区内で弁護士として仕事をしています澤藤大河です。 9条改憲にノーを突きつける3000万署名のスタートに当たり、その必要性や意義、効果、運動の進め方などについて、お話しさせていただきます。 まず、緊迫した情勢について認

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東洋的専制(オリエンタル・デスポティズム)はいまなお健在?

著者: 野上俊明

<予備知識として> 1920年代、ソ連、中国、日本などの政界や学会で、植民地化される前のアジア諸国の国家・社会体制をどう理解するのかをめぐり、封建制か、奴隷制か、原始共産制か等々、激しい論争がありました。素人の私が一知半

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自衛隊違憲論者も専守防衛論者も、ともに「アベ9条改憲NO!」を

著者: 澤藤統一郎

A おや、いったいどうした? 新年早々、目が血走っているんじゃないのか。 B 今年は、9条改憲阻止決戦の年じゃないか。のんびりなどしておられるわけはなかろう。 A まあ、落ち着けよ。どうしてそんなに焦っているんだ。 B 

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どうしてアベノヨイショにこれほど「くず」が多いのか

著者: 盛田常夫

 経済評論家を自称する三橋某が逮捕された。アベノミクスを礼賛するアベノヨイショの1人である。専門論文を書けるほどの教育を受けたことも研究活動に携わったこともない御仁だから、経済評論家は僭称というしかない。三流以下、偏差値

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官房機密費訴訟上告審ー最高裁はブラックボックスに光を当てうるか。

著者: 澤藤統一郎

国の財政は国民が納めた税金によって支えられている。国の機関が国民に税金の使途について報告の義務があり、納税者たる国民はすべての税金の使途について知る権利がある。国民が主権者である以上、あまりに当然のことだ。 ところが、こ

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「香害」の一因である消臭除菌スプレー、その除菌成分に新たな毒性が明らかに  シリーズ「香害」第4回

著者: 岡田幹治

「香害」とは、香りつき商品の成分で健康被害を受ける人たちが急増している、新しい公害のこと。被害を受けると、「化学物質過敏症(MCS)」「喘息」「香料アレルギー」を発症したり悪化させたりする可能性があります。 喘息は、気管

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またまた極右教育機関に、「ただ同然の国有地払い下げ」

著者: 澤藤統一郎

一昨日(1月8日)の毎日新聞朝刊一面トップが、「山梨の国有地 日本航空学園に格安売却 評価の8分の1 財務省」という大見出しの記事。森友事件とよく似てはいるが、安倍政権との関係や、特定の政治家の介入は記事になっていない。

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SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】242 地雷防御壁越えの過酷モロッコ・ラリー

著者: 平田伊都子

モロッコは本当にお利口さんです。 というより、フランスが上手にモロッコを動かしているようです。 フランスはモロッコ占領地・西サハラをモロッコ領土にしようと、UNやEUやAUに働きかけています。 フランスの狙いは、西サハラ

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1月13日(土)「安倍9条改憲NO! 3000万署名スタート文京集会」で、澤藤大河が講演します。

著者: 澤藤統一郎

ご通行中の皆さま、こちらは平和憲法を守ろうという一点で連帯した行動を続けています「本郷・湯島九条の会」です。私は、近所に住む者で、憲法の理念を大切に、人権を擁護する立場で弁護士として仕事をしています。 本日(1月9日)、

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「戦争とめよう!安倍9条改憲NO!2018新春のつどい」に参加してきました

著者: 石川愛子

1月7日、北とぴあでの安倍9条改憲NO!全国市民アクションと戦争させない!9条壊すな総がかり行動実行委員会共催の2018新春の集いに、友人4人で参加してきました。 開場前から長蛇の列で、さくらホール1300名満席は嬉しい

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浜田雅功のブラックフェイスはなぜ問題か? 人種差別問題に詳しいフランスの政治学者Françoise Verges さんに聞く

著者: 村上良太

 お笑いタレント「ダウンタウン」の浜田雅功が大晦日のお笑い特番で顔を黒塗りしたいわゆる「ブラックフェイス」でアメリカの黒人俳優エディ・マーフィのギャグを披露したことが批判を呼んでおり、海外紙でも報じられている。これに対し

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上野公園に見る「維新政府の不寛容」

著者: 澤藤統一郎

日曜日の散歩コースは、いつも上野に。変わり映えせず芸のない話だが、季節季節に趣は大いに異なる。本日(1月7日)、風は冷たいが透きとおるような好天。見るものすべてが光っているような景色。 本郷通りを横切り、赤門から東大キャ

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研究ノート/「人権と国情」―ロヒンギャ危機に即して考える(1)

著者: 野上俊明

<人権をめぐる問題状況> ミャンマーの民主化ウオッチャーの端くれとして現地の政情にある程度通じているはずの私にとっても、ロヒンギャ危機をめぐるNLD政府や民主化勢力の対応には驚きの念を禁じ得ませんでした。8月25日からの

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Robot-Proof: Higher Education in the Age of Artificial Intelligence (MIT Press) 「ロボット時代を生き抜くための高等教育」

著者: 村上良太

 未読だが、こんな本が話題になっているという意味で紹介したい。ビジネスインサイダーというビジネス関係情報のウェブサイトが、ハーバード大学の教授たちに大学生が必読の本を紹介してもらう特集をしており、その何冊かの推薦書の1冊

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周回遅れの読書報告(その41) 国家と私有財産の起源を巡って

著者: 脇野町善造

 数年前に、私有財産と国家の関係を考えたことがある。エンゲルスの『家族、私有財産、国家の起源』の題名の順番のように、まず家族と家族の私有財産があり、それを守るために国家ができたと長い間思い込んできた。エンゲルス以外の多く

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