かつて複雑怪奇という言葉を発して辞任した首相がいた。平沼騏一郎である。彼は1939年の独ソ不可侵条約の締結にたいしてこれを発した。これに比べればこの間の野田首相の問責決議で自民党の取った行動などは可愛いものだと言えるかも
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
消費税上げをめぐる朝日記者対論 -「増税は深刻な事態招く」に軍配-
著者: 安原和雄同じ新聞社内の記者が実名で賛否を論じ合うのは珍しい。朝日新聞は消費税引き上げを巡って記者対論を実践した。批判派は「消費増税は深刻な事態を招く」と論じ、一方容認派は「消費増税を先送りする口実は、もう許されない」と譲らない。
本文を読む米軍占領下における日本人インテリの能力活用の一事例 ―信書検閲官5000名の従米無精神とその普遍を覗く―
著者: 岩田昌征孫崎享の『戦後史の正体』(創元社)が広く読まれているようである。良い事だ。 ここで私は本書の評をしたいわけではない。孫崎大使が第三章「講和条約と日米安保条約」の一節「占領期の日本人には、象徴的なふたつの道がありました。ひ
本文を読む橋下徹言説に対する徹底批判 書評 -森田実著『「橋下徹」ニヒリズムの研究』(東洋経済新報社)-
著者: 半澤健市本書は森田実(もりた・みのる)による橋下徹(はしもと・とおる)論である。 一方は40年のキャリアをもつ政治評論家。一方は次代リーダー候補として注目されている若手政治家。勝負の結末はどうなるのか。 《『橋下語録』を繰り返し
本文を読むクローズアップ現代に送った意見~「“決める政治”を問う 野田首相に生直撃」を見て~
著者: 醍醐聡昨夜(8月27日)、「NHKクロ-ズアップ現代」で、「“決める政治”を問う 野田首相に生直撃」が放送された。番組専用のサイトの「放送予定」欄には次のような予告が記されていた(下線は醍醐が追加)。 野田首相に直撃 決める政
本文を読む南ドイツ新聞:脱原発は予想されたよりも格安―ドイツ人は電力料金を払い過ぎ
著者: グローガー理恵現在、ドイツで推進されている再生可能エネルギー促進のシステムは、決して完璧なものではありません。 固定価格買取り制度などを含めて、再生可能エネルギー促進するためのコストは、電力消費者が負担することになっています。しかし実
本文を読む領土パフォーマンス合戦によろこび勇むスカタンな面々!
著者: 大木 保消費税増税から目をそらせるために躍起の御用メディアのフレームアップ!・・ — ひとはよわいものですから、 孤立しては生きられません。 しかし、孤立をえらんでしまうときがあるものです。・・・ 生き難く、寂しく、
本文を読むカナリアは歌を忘れたか
著者: 藤田博司メディアよ、メディア、新聞よ、テレビよ。 心あらば、伝えてよ、わたしたち読者、視聴者の知りたいニュースを。 日ごろ、あなた方は言ってるじゃない? 国民の「知る権利」のために働くのが自分たちの仕事だと、 国民が関心を持つニ
本文を読む世界映画史上のベストワンは『東京物語』 ―英映画専門誌の監督投票で―
著者: 半澤健市英国映画協会(British Film Institute)発行の映画専門誌「サイト・アンド・サウンド」(Sight & Sound)は、「世界映画史上ベスト作品」の集計結果を発表した。同誌は1952年から10年
本文を読むやはり原発は新設すべきでない -危険な使用済み燃料をこれ以上増やしてはならない-
著者: 伊藤力司本ブログ「リベラル21」への寄稿家である早房長治氏の「最低限の原発新設が必要」とする論文を一読、柄にもなく反論したくなった。なぜなら、筆者は原発というものをこの地球上からできるだけ早く全廃すべきだと考えているからだ。その
本文を読む反◯感情を利用する政治家やメディアの言動に注意を
著者: 三上 治終戦記念日といえば閣僚の靖国神社参拝をめぐって韓国や中国との関係が波立つというのが恒例だった。これについては日本が戦争責任の問題を曖昧にしてきたことに主とした要因があると思えた。その上でここにはまた解決なきまま現在に至っ
本文を読む帝国日本の妄想と対米依存症!
著者: 大木 保いつの時代も信用ならない知識人たちとマスメディア ・・ —- 砂漠の日照りのような、また、雨季のアジアの豪雨のような、 激しい天候が、入れ替わりで列島をおそっていますが、 みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
本文を読む市場原理主義の幻想(1) ―商品情報の非対称性を考える―
著者: 半澤健市市場の主役は売り手と買い手である。 トヨタが、製品原料の薄板を新日鐵から買うのか、ポスコ(韓国企業)から買うのか。 パナソニックが、資金を三井住友銀行から借りるか、JPモルガン・チェースから借りるか。日立が、増資の幹事
本文を読む被爆者の高齢化で急がれる「被爆体験の継承」 -広島市は「伝承者」養成へ-
著者: 岩垂 弘8月6日は米軍機によって広島に原爆が投下された日だ。この非人道的な行為により多数の人命が失われたことを忘れないために、私は毎年、この日を広島で迎えることにしており、今年もこの日を中心に広島市内で行われた催しを見て回った。
本文を読む敗戦を国民のせいにした帝国指導部と 米国指導部の無差別爆撃の狂気!
著者: 大木 保一億総懺悔を強いた御用マスメディアの卑劣な変わり身! —- さて1945年・昭和20年の日本の夏は、盆踊りどころではなかった。・・・ すでに日本中の都市に敵機無差別空襲がくりかえされ、生き残った人々は、 帝
本文を読むテクノクラートによる「対米従属」史 -書評 孫崎 享著『戦後史の正体 1945-2012』(創元社)-
著者: 半澤健市本書は読者にショックを与える本である。どんなショックか。対米従属外交の実態をキャリア外交官が暴露するショックである。著者は「はじめに」にこう書いている。 「この本は、かなり変わった本かもしれません。というのも本書は、こ
本文を読むトルーマンの原爆投下に無批判な日本政府の罪および痴呆化・・
著者: 大木 保「 国家の責任」を値切り、「米国の犯罪指摘 」を放棄してきた日本! —- ××電力などの脅しにかまわず、ここはしっかりとクーラーをつかって熱中症を防ぎましょう。 またそれが、 ハイパーリラックスになりがちな自
本文を読む誰も政局をあれこれ言わぬ。共倒れするまでやればよい
著者: 三上 治オリンピックも結構おもしろいが、国会を舞台にする政治劇はそれ以上におもしろい。「近く」という言葉の解釈がやがてはメディアを含めてにぎわすだろうが、僕らは政局という名の政治劇のお手並み拝見と行こうではないか。消費税増税だけ
本文を読む社会運動の視点から見た反・脱原発運動 (3)
著者: 榎原 均第3章 日本における新しい運動のはじまり 1)新しい運動と自治のプログラム 序章でみたように、政府による大飯原発再稼動の決定前後から、日本の運動にも地殻変動が見られるようになっている。99%を掲げたオキュパイ運動と連帯し
本文を読む社会運動の視点から見た反・脱原発運動 (2)
著者: 榎原 均第2章 日本の支配階級構造の要 官僚身分の階級への転化 1)はじめに 現代の日本では官僚だけが非合法の階級闘争をやっている。本来全体の奉仕者である官僚が独自の利害を持ち階級を形成することは、日本国ではそれ自体非合法な事態
本文を読む社会運動の視点から見た反・脱原発運動 (1)
著者: 榎原 均序章 日本でもはじまった社会運動の地殻変動 1.はじめに 原発事故によって市民の前に明らかとなったのは、それが日本の国策であり、原発を推進していく団体がオールジャパンを形成して、巨額の交付金で立地自治体を買収し、反対運動
本文を読む参議院中央公聴会で一体改革関連法案について意見を陳述
著者: 醍醐聡昨日(8月6日)午後、参議院「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」が開催した中央公聴会に公述人の1人として出席し、意見を述べるとともに、その後、同委員会に所属する8会派の議員との間で質疑を交わした。公述人と公述人に
本文を読む札幌便り(俳文)
著者: 木村洋平*俳句誌「ゆく春」に掲載予定の文章を、許可を得て転載。 私の作でない句は、作者名を明記。[太字] 札幌は開けた街だ。広々とした街並みに、木々の葉が揺れる。ここは緑の街でもある。大通公園は、市街地の真ん中を横切っているけ
本文を読む市場原理主義の幻想 ―内外金融市場のスキャンダルを考える―
著者: 半澤健市《LIBORの不正操作疑惑》 国債金融市場では「ライボー」の不正操作問題が深刻化している。 「ライボー」(LIBOR=London Inter-Bank Offered Rate)とは、ロンドン市場で日々決まる銀行間取
本文を読む中国・南通市の排水管建設、デモでとん挫 -成長モデルの壁が目前に 管見中国(40)-
著者: 田畑光永先月28日、中国江蘇省の南通市啓東県というところで、市が計画していた排水管の建設に反対する住民のデモが県政府の庁舎に押し入り、内部を荒らしたうえで排水管の「永久建設中止」を勝ち取るという成果を上げた事件があった。この事件
本文を読む自殺ほう助という、 密着家族の自覚のない心の病理について。・・
著者: 大木 保日本的な密着と依存の連鎖という「甘えの構造」の絶ちがたき心の病理性! —- ロンドンとちがって、おおさかは暑い! 暑いは おおさか、 おおさか こわい。 こわいは 市長、市長は わからん、文楽わからん。 わ
本文を読むハシズム批判(2) とんでもない条例が大阪市議会で可決された
著者: 青木茂雄大飯原発再稼働問題で世情は揺れている。チェルノブイリ事故がソビエト政権崩壊に連なったのと同様の事態が日本でも生じるのだろうか? 原発と消費税増税で世情が揺れている間に、メディアではあまり注目されていないが、橋下市政下
本文を読む「アサド以後」の中東はどうなるか? -ムスリム同胞団伸び、イラン後退-
著者: 伊藤力司有史以来中東世界で枢要な地位を占めてきたシリアは、今重大な岐路にさしかかっている。昨年3月以来、17カ月に及ぶ反体制派のデモと武力反乱を鎮圧してきたバッシャール・アサド大統領の政権の存続が問われるに至っているのだ。長期化
本文を読む頑張れイチロー(一郎)って2度目かな
著者: 三上 治何気なくテレビをつけたがどうも変だ。イチローがヤンキースのユーニフォーム着て守備についている。しばらく見ていても何が何だかわからない。俺の頭が変になったのかと思っても要領を得ない。イチローが打席になったらスタンドで「さよ
本文を読む「7月27日(金)首相官邸前へ、7月29日(日)日比谷へ」など―地震と原発事故情報
著者: たんぽぽ舎2012年7月25日(水)その2・地震と原発事故情報【TMM:No1528】- 4つの情報をお知らせします
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