評論・紹介・意見の執筆一覧

「復興を!」という前に『ガラクタ』を片づけるべきではないか

著者: 安東次郎

ポスト3.11―原発震災後の日本―を考える ②  この数日「この震災からどう復興をしていくか」という議論が始まりつつある。「復興院」だの、「復興構想会議」などという話が聞こえてくる。しかし、ちょっと待ってほしい。 「復興

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この出版は正しいか ─岩波書店『劉暁波文集』刊行の大きな疑問

著者: 子安宣邦

岩波書店が『最後の審判を生き延びて』というタイトルを付して2月25日付けで刊行した『劉暁波文集』について大きな疑問がある。疑問は岩波書店によるこの書の刊行のあり方にかかわるものである。岩波書店によるこの書の刊行は、岩波書

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いいだもも氏が3月31日に死去されました―ご冥福をお祈りします

著者: 塩川喜信

いいだもも(本名飯田桃)さんが3月31日に死去されました。フォーラム90s の発足以来、いいださんとの付き合いは、ある時は対立しながら、ある時は親密に長い間続きました。彼の活動歴その他については改めて書くつもりですが、こ

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連載・やさしい仏教経済学-(38)宮沢賢治の詩情と地球救援隊構想/(37)平和思想の先覚者、安藤昌益に学ぶ

著者: 安原和雄

連載・やさしい仏教経済学(38) 東日本大震災(2011年3月11日発生)は天災(地震・大津波)と人災(原子力発電事故・大量放射性物質の飛散)による戦後未曾有の複合的な大惨事をもたらしている。大規模な救援・復興活動のなか

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「安全不感症」という病―未だ危険を知ろうとしない人々へ

著者: 金子毅

日本中を震撼させた東北関東大震災より早くも半月がたった。だが、未だその傷は癒えたとはいえない。今回の震災は巨大な爪痕を世界中に刻印した。確かに震災それ自体は自然災害であったが、その後続発したあの悪夢のチェルノブイリ以来の

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「にほんのうた」を聴いて思うこと  ―緊張だけでよいのだろうか―

著者: 半澤健市

《「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森」》  個人的な体験を書くことをお許しいただきたい。 11年3月23日の午後、私は家人と東京上野の「旧東京音楽学校奏楽堂」で東京オペラシンガーズの唱う「にほんのうた」を聴いていた。企

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福島原発・作業員の放射能汚染と、さる大学教授の国外避難

著者: 岩田昌征

昨日3月24日、福島第一原発の危機対処中に下請け会社の現場作業員が放射能で火傷した。東電の説明によれば、装着した警報器が現場に入った瞬間になったが、作業員が誤作動だと判断して、そのまま作業に入ったからという。さすがに作業

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東日本大震災の3つの特徴と3つの復興基本問題

著者: 広原盛明

関西から(6)  このところ、政府・東電そして政府筋に近い学者たちが、マスメディアを通して福島原発事故の楽観的評価や見通しを強調しているにもかかわらず、その後次々と明らかになってくる事態は日々深刻の度合いを深めている。そ

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ポスト3.11―原発震災後の日本―を考える ①はじめに

著者: 安東次郎

「原発震災後の日本を考える」というと、「まだ早過ぎる」と言われるだろうか。「いまはまだ国民が一致協力して危機に対処すべき時だ」と。 しかし、そんな「時」は終わった。昨日の三つの報道がそれを知らせている。 その一つは、原発

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過酷な現実を視聴者に突きつけることこそ放送メディアの使命

著者: 醍醐聡

 このところ、NHKを始め多くのテレビは避難所で被災者が「励まし合い」、「明るく生きる姿」、子供たちが「けなげに」手伝いをする光景、奇跡的に救助された人の病室にまでカメラを入れて、感動の話題を提供するのに腐心しているよう

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西側軍事介入は吉か凶か -長引きそうなリビア戦争-

著者: 伊藤力司

国連安全保障理事会は3月17日夜、①カダフィ政権軍によるリビア民間人への攻撃を防止するため「あらゆる必要な措置を講じる」②そのためにリビア上空に「飛行禁止空域」を設けることを認める―とする決議を採択した。これにより、米英

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広がってきた賛同の輪~市民主体のささやかな被災者支援運動(続報)~

著者: 醍醐聡

身近なところに被災の爪痕が  一つ前の記事で、私が住む地域で市民主体のささやかな被災者支援運動を始めたことを紹介した。この記事はその続報であり、運動を進める中で出会った体験のメモである。  18日にご近所の数人の知人と声

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政府、東電の情報管制による正確な情報の欠如が混乱に拍車をかけている!!

著者: 山川哲

みんな頭にきている。なぜ最初から正確な情報を伝えないのか?なぜ悲劇を防ぐ措置を取らないのか?なぜ「計画停電」という名の「無計画停電」を実施するのか?なぜ福島県の南相馬市やいわき市等のような「放射能汚染区域」というレッテル

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東北・北関東議連を設立し、復興支援計画を策定させよう

著者: 中田安彦

アルルの男・ヒロシです。 信じられない地震の発生から一週間を迎えます。 福島第一原発の危機はまだ収束していない。自衛隊、警察、消防、東電の隊員・職員の方々が必死に現地に踏みとどまって、電源の回復、原子炉への散水を繰り返し

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連載・やさしい仏教経済学-(36)ディーセントワーク実現をめざして/(35)破壊型くるま社会から脱出する道

著者: 安原和雄

  連載・やさしい仏教経済学(36)   労働の望ましいあり方としてディーセントワーク(Decent Work)が話題になっている。日本語訳では「働きがいのある人間らしい仕事」を意味している。これは国連国際労働機関(IL

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日本経団連は大企業の利益剰余金2百数十兆円の1割をただちに震災復興資金に提供すべきだ

著者: 広原盛明

関西から(5)    東日本巨大地震が勃発してから、3月17日でちょうど1週間が経過したことになる。その惨状は、もはや単なる震災を通り越した“カタストロフィー”(破滅的な大災害)ともいうべきもので、現在判明しているだけで

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震災で亡なられた方の冥福をお祈りいたします。国会前行動は延期ですー連帯・共同ニュース第101号

著者: 九条改憲阻止の会

2011年3月14日 ■  …言葉がでません。僕のなかではいろいろのことが浮かんでは消え、消えては浮かびますが言葉になりません。僕は高校三年生の時に伊勢湾台風を経験し、水の力の恐ろしさを知りました。津波を映像で見ながらあ

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