田畑氏の「菅内閣をもう少し使ってはどうか」https://chikyuza.net/archives/5635は標題の通り、菅政権を擁護するものだ。氏は菅政権に対して距離をおくような言い方しているが、失礼ながら、これはポ
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
周回遅れの読書報告(その13)
著者: 脇野町善造薄田泣菫『茶話』(ちゃばなし)には私の知る限りでも、岩波文庫版と冨山房百科文庫版の2種類がある。ただ私は岩波文庫版を読んだことがない。どこかの書評で、谷沢永一が岩波文庫版は所詮は抄録に過ぎず、泣菫が『茶話』で伝えようとし
本文を読む菅内閣をもう少し使ってはどうか -暴論珍説メモ(99)-
著者: 田畑光永新しい年が明けた。人はその時、なにがしか新しい希望を抱きたくなるものだが、今、この国には残念ながらこれという国としての希望が見えない。どこへ向かうべきかが分からず、あるいはどこへ向かおうにも足を進めることができず、立ち
本文を読む4日後の「ガザに生きる」中間報告会のご案内
著者: 土井敏邦土井敏邦です。 新年おめでとうございます。 1月8日(土)のイベントまで4日となりましたので、度々で恐縮ですが、最後のご案内をさせていただきます。ぜひ、ご参加ください。 土井敏邦・最新作「ガザに生きる」5部作/中間報告会
本文を読む言葉の暴力について考える
著者: 岩田昌征世の中に言葉の暴力がある。様々な種類の言葉の暴力があって、紀元前4世紀の古代インド・マウリア朝の名宰相カウティリヤ作とされる『実利論 アルタシャーストラ』には各種の言葉の暴力の規定と罰則が明文化されている。現代の情報(戦
本文を読む2011年を迎えて
著者: 田畑光永本ブログがスタートしたのは2007年3月であった。4回目の新年を迎えたことになる。いつまで続くか、どれほどの人に読んでもらえるか、不安に満ちた出発であったが、ここまで1日も欠かさずに内容を更新し、のべ90万人に近い読者
本文を読む新しい年の初めに 2011年1月1日
著者: 醍醐 聡皆様、よい新年をお迎えのことと存じます。新しい年が皆様にとりましてよい1年となりますよう、お祈りいたします。 私事ではありますが、昨年は退職して最初の年でした。5月には夫婦でポーランド(ワルシャワ・クラクフ)、ウィー
本文を読む周回遅れの読書報告(番外その2)
著者: 脇野町善造正月だから「笑い話」をしたい。もう10年以上も前の話であるが、1999年10月3日付けの『読売新聞』に、「笑い話がある」という書き出しで、次のような記事が掲載されていた。記憶に残る出色の「笑い話」である。 〈引用開始
本文を読む笹本征男さん(占領史研究家) 逝く
著者: 石川逸子在韓被爆者市民会議代表の笹本征男さんが、二〇一〇年三月二十日逝かれた。彼を失い、偲ぶ会を市民会議主催で開くなかで、彼の仕事の大事さと大きさが今さらながら見えてきた気がする。 主な略歴は、一九四四年島根県生まれ。中央大学法
本文を読む周回遅れの読書報告(その12)
著者: 脇野町善造『去年マリエンバートで』という映画をはじめて見たのは、一体何年前のことかもう定かではない。早稲田の小さな劇場に、あるイタリア映画を見るために入った。そしたら、『去年マリエンバートで』を併映していた。この映画のことはそれ
本文を読む革命の組織論 歴史と宗教に学ぶ ⑤ 中央集権、階層制組織の病理と限界
著者: 浅川修史一つのカノン(教条)をつくりあげ、そのカノンを組織の指導者(名称は書記長でも委員長、議長でもなんでも良い)の解釈に従って、「異端」「偏向」などのラベルを貼って党内反対勢力を弾圧し、排除するのがこれまでの共産主義政党に見
本文を読む組合員が組合委員長を訴えた -労労裁判・新運転訴訟の本質とは-
著者: 松岡宥二労働者供給事業(労供)とは何か 本誌(『地域と労働運動』)第104号に、職業安定法第45条で厚生労働大臣から許可された労働組合等による労供事業について詳しく述べたが、職業安定法第44条で禁止する労働者供給事業とは、労働基
本文を読む「尖閣は中国領」の鉄証の値段、1億7000万円! -管見中国(34)-
著者: 田畑光永今年の日中関係は9月、尖閣諸島海域で不法操業していた中国漁船が逃走する際にわが国の海上保安庁の巡視船に故意に衝突した事件ですっかり暗転してしまった。尖閣諸島がニュースの焦点になったのは、03年に7人の中国人が魚釣島に強
本文を読む生きた歴史の証言に感動
著者: 宇井 宙今年は60年安保闘争から50周年ということで、「ちきゅう座」でも特集ページを設けている。戦後の日本が経験した最大の国民的民主主義運動であった60年安保闘争も、その後に生まれた世代にとっては、歴史的事件ではあっても、これ
本文を読む「テロ政局」の到来を予期し、「主権奪還政局」を準備せよ
著者: 海の大人1、テロへの注意を喚起する 民主党の小沢元代表への攻撃は、とうとう、本日、民主党役員会での「年明け国会への小沢氏の喚問決定」へと至ってしまった。表の政局を見ている限り、此れは、民主党分裂覚悟の「菅首相の金権政治一掃への乾
本文を読む本年最大のニュースはウィキリークス -世界の体制派対反体制派の闘い続く-
著者: 伊藤力司2010年も間もなく暮れる。国際ニュースの面でもいろいろな出来事があった。近くは北朝鮮による韓国領の延坪島への砲撃事件(11月23日)や韓国哨戒艇「天安」沈没事件(3月26日)に象徴される朝鮮半島の緊張激化、中間選挙でオ
本文を読む組合民主主義と非正規労働者の権利を
著者: 松岡宥二最近、東京大学社会科学研究所が日本生産技能労務協会という派遣業の業界団体を通じて、請負社員と派遣社員にアンケートをとったんです。 朝日新聞十月十三日朝刊は「製造業派遣 原則禁止 派遣社員の五五%『反対』『雇用機会増えない
本文を読む六・一五という記号―その夕刻何があったか
著者: 川元祥一ちきゅう座に掲載された「樺美智子さんの〈死の真相〉(60年安保の裏側で)―60年安保闘争50周年 御庄博実」を読んで大きな刺激を受けた。樺美智子さんの司法解剖時の所見を読むのは初めてだ。そして、検察の「人なだれによる死」
本文を読む「司法の危機」から40年
著者: 宇井 宙1970年9月号の『世界』は「危機に立つ司法権の独立」という特集を組み、小林直樹(憲法・法哲学)、高柳信一(憲法・行政法)という2人の東京大学教授(当時、以下同様)の気迫に満ちた論考と、裁判官らによる座談会を掲載してい
本文を読む「主人とドレイ」の関係は深化すべきか ―ドキュメンタリー映画『ANPO』を観て―
著者: 半澤健市89分のドキュメンタリー映画『ANPO』はアメリカの女性映画監督が描いた「安保」像である。同時代人へのインタビューと映像を織り交ぜて見せていく。手法として新奇なものはないが、見ていくうちに私は随所に新鮮な驚きと大きな共感
本文を読む高江「ヘリパット建設」再び、蠢動―連帯・共同ニュース第92号
著者: 9条改憲阻止の会■去る22日未明(午前5時過ぎ)、小康状態にあった沖縄・高江ヘリパット建設反対の闘いをめぐり、大きな動きがあった。とりあえず報告のメールを紹介する。 ■『おはようございます。昨日真暗い早朝5時頃からNー1(ゲート)に50
本文を読む樺美智子さんの「死の真相」 (60年安保の裏側で) ―60年安保闘争50周年
著者: 御庄博実(丸屋 博)はじめに 二〇一〇年四月某日、長崎暢子(旧姓・榎本)先生に会いました。五十年前、安保デモで樺美智子さんと一緒に国会に突入した3名の東大女子学生の一人です。 東大教授(現代史・インド史)を経て、いま龍谷大学の教授です。 長
本文を読む60年安保闘争私史―60年安保闘争50周年に寄せて
著者: 岩田昌征今年は60年安保50周年である。半世紀間顔を合わせたことがなかった山田恭暉氏から様々な50周年記念行事の案内が届いた。また雑誌『情況』のアンケートにも答えた。肝腎の6月15日前後は、義理の叔父、叔母と義母の墓参でパンチェ
本文を読む沖縄の過重な基地負担は本土の無関心と無視から -京都新聞記者がコラムで訴え-
著者: 岩垂 弘米軍普天間飛行場がある沖縄県宜野湾市に住む知り合いのジヤーナリストから「ぜひ読んでほしい」と、新聞の切り抜きが届いた。沖縄県知事選(11月28日)直後の12月3日付琉球新報に載った記事だ。同知事選の結果について書かれた
本文を読む周回遅れの読書報告(その11)
著者: 脇野町善造東京新聞(2010年6月25日夕刊)で辺見庸がタブッキの「インド夜想曲」の映画版を材料にして記憶のいい加減さを巡る興味深いエッセーを書いている。須賀敦子が訳した『インド夜想曲』は私も知っていた。辺見はこの映画版をかつて
本文を読む権力と情報をめぐって
著者: 三上 治対話風に A ウィキリークスのことが話題になっている。新聞を見ているとそれに間連する記事が必ずといっていいほど載っている。記事内容は様々であるわけでけれど。 三上 そうだね。これは憲法の表現の自由や知る権利ということに関
本文を読む連帯・共同ニュース 12月20日 第91号
著者: 9条改憲阻止の会来年のことをいうと鬼が笑うそうですが、鬼に笑われても夢を語ろう ■ 子供のころのようにお正月を迎えるこころの高ぶりはありません。一家総出の餅つきの光景が思い出されるのですが、そんな光景は今でもあるのでしようか。同じように
本文を読む「企業の社会的責任」を改めて問う -経済同友会主催シンポジウムを聴いて-
著者: 安原和雄企業活動のあり方としてCSR(Corporate Social Responsibility・企業の社会的責任)が問われるようになって久しい。最近では企業とNPOとの協働事業も盛んである。経済団体の一つ、企業経営者個人
本文を読む荊州だより―気ままな写真日記(2)
著者: 土肥誠前回からだいぶ間が空いてしまったが、ようやく第二弾を書き上げた。お時間のある時にでもご高覧いただければ幸いである。 <長江大学で講義をする・つづき> 事務手続きも完了し、使用する教科書も受け取り、いよいよ初日の授業
本文を読む書評:中西正司・上野千鶴子『当事者主権』(岩波新書)
著者: 宇井 宙1. はじめに 中西正司・上野千鶴子『当事者主権』(岩波新書)を読みながら、そこに記された障害者自立生活運動の思想と実践力に感嘆し、その主張の多くに共感しながらも、どこかにかすかな違和感と腑に落ちないもの
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