このところどうも菅首相や民主党首脳の面々の元気がないらしい。新聞の伝えるところではということだが、参院選挙という政治的祭りの後始末に追われているようだ。民主党内部では9月の代表選挙をめぐって内部対立が激化し、その水圧
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
2010年ドイツ便り (1)~(5)
著者: 合澤 清(その5) 《10年経てばゲッティンゲンも変わる》 東京の変化はいまさら言うまでもなく、めまぐるしいものである。1週間見なかったら情景が様変わりしているなんてことすら間々ありそうだ。それに比べるとたいていのドイツの街の変
本文を読む犯意なき新聞と自覚なき読者―私のメディア論(4) 書評 東谷暁著『増補 日本経済新聞は信用できるか』
著者: 半澤健市ビジネスマンは一生に日本経済新聞を何回読むだろうか。 40年間、朝・夕刊を読むと29200回になる。朝・夕刊で一回とみても14600回である。新聞1日分の活字量は新書一冊分以上に相当するという。文化庁の読書量調査(注1
本文を読む2010.07.18 参院で9条改正派が多数に
著者: 岩垂 弘参院選挙結果を伝える新聞報道の中で注目すべき記事があった。7月13日付の毎日新聞朝刊16面の特集「10年参院選 当選者アンケートを読む」である。それによると、憲法9条改正に賛成する当選者が多数になったという。「護憲」を
本文を読む「トークライブハウス」というものに行ってきました
著者: 海の大人一、 昨日、「阿佐ヶ谷ロフト」と云う「トークライブハウス」に行って参りました。若い人が集まり、放談話を聞きながら、飲食と質疑を楽しむと謂う、近頃流行の風俗を覘きに行ったわけです。 およそ50人ほどの30歳代を中心とした
本文を読む連帯・共同ニュース 第62号
著者: 9条改憲阻止の会裏で進められる政府の新基地建設を注視せよ 2010年7月14日 第62号 ■そういえば七夕もあっという間に過ぎた。七夕は牽牛織女という中国の古い伝説から来ているのだとしても、タナバタという言葉は万葉集の「棚機つ女(たな
本文を読む「はげた市民派の看板」とはすごい見出しである
著者: 三上 治選挙結果や今後の政治動向についてメールや電話での話が増えた。話は大雑把にいえば一つは民主党の敗北をどう見ているかということであり、もう一つは今後の政治動向はということである。話はもちろんもっといろいろあるわけでそれが楽
本文を読む連帯・共同ニュース 第61号
著者: 9条改憲阻止の会参院選挙は終わったが普天間基地移設問題は出直だ 2010年7月12日 ■いつもよりは苦渋に満ちた顔の菅首相の記者会見を見ていた。彼は参院選挙の敗因を「消費税を持ちだしたことが唐突だったという印象を与えたのではないか」と述
本文を読む古い書評から―連載書評84回
著者: 三上 治これは何年か前に書いた橋川文三さんの『ナショナリズム』についての書評です。古いファイルを整理していたら出てきたのでお送りします。「アジサイの季節になって―長めの論評」の中でナショナリズムに触れたところがあったことを思い
本文を読む2010.07.10 山雨欲来風満楼――北朝鮮で何かが起こる
著者: 田畑光永山雨、来タラント欲シテ、風、楼ニ満ツ・・・一昔も二昔も前、中国でまたなにか起りそうだぞという時に、よくこの一句が使われたものだった。5月に初めて北朝鮮の土を踏んで以来、その後なにかとあの国のことが気になるのだが、その後
本文を読む政治的ビジョンの重要性は選挙後により明瞭になる
著者: 三上 治もう大分前のことだが、吉本隆明さん宅に御伺していて選挙予想の話が出たことがある。新聞社の政治部長の一番大事な仕事は選挙予測がどれだけ正確であるかで、それが仕事の大半でもあるということだった。吉本さんがマスメディアの関
本文を読む真の争点なき参院選の無残―不平等条約と新自由主義への対峙は可能か―
著者: 半澤健市《争点なき選挙ふたたび》 10年7月11日を投票日とする参院選の争点は何か。 昨夏の総選挙は「政権交代自体が争点」であった。ナンセンスである。 何のための政権交代かは決して論じられなかった。今度の参院選も真の争点は不明
本文を読む視聴者の声がNHKを動かした画期的決定~大相撲の中継中止の判断に思うこと~
著者: 醍醐 聡視聴者の声を拠り所にしたNHKの良識に適った判断 NHKの福地茂雄会長ほか役員は今日の午後開いた記者会見で大相撲名古屋場所の中継を行わないことにしたと発表した。その理由として福地会長は、①多くの視聴者から意見が寄せられ
本文を読む野仏を野へ
著者: 宇波 彰去る6月下旬に中国へ行き、雲崗・龍門の石仏を見た。5世紀に造られたものだというが、1500年の風雪に耐えているその姿に(といっても、頭部が欠けていたり、顔を削られたりして、かなり破損しているものもある)、信心の薄い私も両
本文を読む明らかにされた朝鮮人強制連行の真実、息をのむその過酷な実態
著者: 岩垂 弘今年は、日本による韓国併合から100年。朝鮮半島に対する日本の植民地支配は1910年から1945年までの35年に及んだが、その間の植民地支配の一端を明らかにした写真記録が刊行された。ノンフィクション作家、林えいだいさん
本文を読む乱戦模様の世の中、悪くはないね
著者: 三上 治もう○月か、それにしては速いね、とあいさつをしているうちに参院選挙も終盤である。深夜まで選挙結果をテレビにかじりつくようにしてみることになるのだろうが、民主党の小沢前幹事長と枝野幹事長のさや当て合戦など内戦状態も見え選
本文を読むベトナム戦争50年と安保50年-映画『冬の兵士』(72年・米)・『ハーツ・アンド・マインズ』(74年・米)
著者: 半澤健市『冬の兵士』(Winter Soldier、72年)と『ハーツ・アンド・マインズ』(Hearts and Minds、74年)は、ベトナム戦争を正面から見据えたアメリカのドキュメンタリー映画である。 《証言だけなの
本文を読む「ヤマガタ in 立教」山形国際ドキュメンタリー映画祭作品定期上映会
著者: 池谷 薫恒例の「ヤマガタ in 立教」山形国際ドキュメンタリー映画祭作品定期上映会は、ようやく一般市民の参加を進める段階にきたようです。 次回は下記の通り行います。 上映作品は、2007年の小川紳介賞(グランプリ)受賞作、
本文を読む東北チベットについてのある見解―チベット高原の一隅にて(84)
著者: 阿部治平2年前、ラサを中心にチベット人地域の各地でチベット人の騒乱(3・14事件)があった。事件後、西寧の町から民族服と赤い僧服が目立って減り、チベット人に物を売らない店があったり、役所の手続きが後回しに
本文を読む振り上げたこぶしの落とし所に困る
著者: K.I.先日、韓国の哨戒艦「チョナン(天安)」が沈没した朝鮮半島西側の現場海域を見てきた。韓国最西端の島ペンニョン(白翎)島の沖、わずか2.5キロメートルの地点。当日天気は晴れていたが、海上にはこの地域独特の濃い霧がかかってお
本文を読む「扶桑社教科書問題は子会社のことだから、関係ない!?」フジ株主総会、答弁
著者: 増田都子皆様 犯罪都教委&1・5悪都議と断固、闘う増田です! 本日、産経新聞社&扶桑社の親会社であるフジメディアホールディングズの株主総会がありました。私は以下の質問状を前もって送り、日枝久会長の回答を求めました。 R
本文を読むアジサイの季節になって―長めの論評(十ハ)
著者: 三上 治「また立ちかえる水無月の歎きをたれに語るべき 沙羅のみづ枝に花さけばかなしき人の目ぞ見ゆる」(芥川龍之介)。なんとなしに好きで自然に口にのぼる一節だ。去る日、樺美智子さんの遺影を拝したが、その幼に胸がつかれ思いだった。
本文を読むアジサイの季節になって―長めの論評(十七)
著者: 三上 治僕は最初の方で安保改定のころには日米同盟という言葉はなかったと述べた。 安保条約は1951年の旧条約も新条約も国際的に、また日米関係的に明瞭な根拠のないものであり、政治情勢的判断でアメリカ軍の駐留を認めてものに過ぎない
本文を読む賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます
著者: 醍醐 聰2010年6月28日 日本放送協会会長 福地茂雄 殿 NHK経営委員長 小丸成洋 殿 賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ 共同代表 醍醐 聰 湯山哲守
本文を読むアジサイの季節になって―長めの論評(十六)
著者: 三上 治沖縄の地域住民の意思が本土復帰という戦後処理に終わらないで、戦争について共同の意思の表出と表現であるためには日本(ヤマト)からの自立がなければならない、それが独立論や南島論の根底にあったものだ。確かに、僕はその時は独立
本文を読む光復後の国民党失政により、近代中国全体への嫌悪を基に大陸中国からの独立を志向する情緒的反応
著者: 雨宮由起夫〔書評〕丸川哲史著『台湾ナショナリズム』(講談社、¥1500+税) 日本人の多くは台湾の歴史的状況を知らない。台湾の過去について系統的で基本的な知識を持つ人はきわめて少ないともいえる。そもそも、台湾とは何か。日本人にと
本文を読むアジサイの季節になって―長めの論評(十五)
著者: 三上 治「戦争は政治の延長である」とはあまりにも有名な言葉であるが、政治(国家)につて戦争は避けられない不可欠のものだというのがナショナリズムである。国民の安全と財産を守るために軍隊が必要であり、絶えず戦争に備える必要があると
本文を読むアジサイの季節になって―長めの論評(十四)
著者: 三上 治ベトナム反戦闘争に存在した空隙は沖縄の本土復帰論に感じていた疑念は通底していたということであった。これは日本人のナショナルな戦争に対する意識や感情[共同の意識]がナショナリズム[国家意識]として表現される場合の乖離感で
本文を読む安保認識とジャーナリスト運動
著者: 大内要三四月に刊行された『沖縄と日米安保 問題の核心点は何か』(社会評論社)に、柴田鉄治さんが「日米同盟50年、日本のメディアの驚くべき『変質』」という論文を執筆されました。 一読して、日本メディアの「米国一辺倒」化を憂慮す
本文を読むアジサイの季節になって―長めの論評(十三)
著者: 三上 治1960年安保闘争の一つの帰結が1970年代の沖縄闘争であるが、その間にベトナム戦争反対闘争が介在している。これを間に挟んで見ると僕が先に述べてところはもう少し明瞭になるかもしれない。1960年の安保闘争の後、多くの人
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