カルチャーの執筆一覧

私が会った忘れ得ぬ人々(18) 岡本太郎さん――真の芸術には嫌ったらしさが要る

著者: 横田 喬

 私は月に一度は渋谷経由で都心に出るが、気が向くと渋谷のJR駅~井の頭線駅の連絡通路に寄る。かの前衛美術家・故岡本太郎氏が制作した壁画『明日の神話』と対面し、その精気に触れたいからだ。高さ五・五㍍、幅三十㍍(制作時は三十

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ランニングブームにも変化の兆し - 「人類の調和のとれた発展」への転機に -

著者: 杜 海樹

 現在、日本のランニング人口は1000万人余に達していると言われている。フルマラソン・42.195キロを完走する人は年間延べ40万人、東京マラソンのように参加者が3万人を超える大会も数大会ある状況となっている。ランニング

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私が会った忘れ得ぬ人々(15) 倍賞美津子さん――「どこか地が出ちゃう。化かそうとしてもダメね」

著者: 横田 喬

 前回取り上げた倍賞千恵子さんの実妹・倍賞美津子さんも、姉に引けを取らぬかつての美人女優で且つ実力ある演技派として知られる人だ。随分昔になるが、今から三十五年前の一九八四(昭和五十九)年、当時『朝日新聞』記者だった私はこ

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半澤健市さんの『スバル座と八千草薫』を読んだ中後期オヤジの話し

著者: 川弾降雄

筆者はこのところ行けば必ず寝るので映画館に行けず、スカパーさまのお蔭で古い映画を楽しませてもらっている一映画ファンの職業人で、だから記憶に頼って書いているので間違いがあればご容赦お願いたしたいと存じます。 ちきゅう座にも

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私が会った忘れ得ぬ人々(14) 倍賞千恵子さん――もっと自分の可能性を試したい

著者: 横田 喬

 映画「男はつらいよ」の寅さんこと寅次郎の少年期を描く「少年寅次郎」が目下NHKテレビで放映中だ。年末には、山田洋次監督の松竹映画「男はつらいよ」の新作(第五十作)公開も予定されている。寅さんと言えば、妹役「さくら」の存

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スバル座と八千草薫 ― 日米映画競映への道と見れば ―

著者: 半澤健市

 東京・有楽町のスバル座が閉館になった。2019年10月の現実である。 この映画館は、戦後日本における「ロードショー」劇場の先駆者であった。敗戦後の一時期、スバル座のロードショーはアメリカ文化のショーケースの役割を果たし

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