カルチャーの執筆一覧

いまの歌壇はどうなっているのか~1960年前後の短歌・歌人たちを振り返る(3)1959年(続)

著者: 内野光子

短歌研究1959年6月号/7月号/8月号/9月号                   社会問題、天皇制からの切り口へ  1959年の後半も「主題制作」と「長期連作」の企画は続き、「連載短歌」は吉井勇、生方たつゑ、塚本邦雄

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旧市街でのバル、はしごを楽しむ人々 ―スペイン・バスクを旅した(2)

著者: 坂井定雄

 バスク旅行で、どこよりも行きたかったのは、サン・セバスチャンの旧市街をうずめるバルだ。コンチャ海岸に沿った市の北東端。ほぼ3百50メートルX3百メートルが、バル、レストランでほぼ埋められている。  同市内に4泊したうち

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輝く太陽、海、親切な人々と美味 残酷な歴史は過去―スペイン・バスクを旅した(1)

著者: 坂井定雄

 5月下旬から6月上旬にかけて、1週間、スペイン北東部のバスク地方を旅した。バスクは抜群の豊かな美味と自然、今も続くキリスト教徒のサンチャゴ・コンポステーラ巡礼路の終わりが近づいたところとして知られていた。その一方で、バ

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いまの歌壇はどうなっているのか~1960年前後の短歌・歌人を振り返る(2)1959年

著者: 内野光子

当ブログは、2006年1月に開きましたが、今回の記事がちょうど1000件目にあたります。雑多で、つたない発信ですが、楽しいときもあり、苦しいときもありました。お訪ねくださる皆さまに支えられ、続けることができました。予想外

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私が会った忘れ得ぬ人々(九) 立花隆さん――ゼネラリストたることを専門とする専門家たらん

著者: 横田 喬

 戦前日本の「知の巨人」が南方熊楠(敬称略)だとすれば、戦後日本のそれはさしずめ立花隆だろう。南方は生ける百科全書とも言うべき博識で鳴らしたが、立花も凄い読書量や博学な点では負けていない。菊池寛賞・毎日出版文化賞・司馬遼

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いまの歌壇はどうなっているのか~1960年前後の短歌・歌人たちを振り返る、1958年

著者: 内野光子

  ネット上で知り合い、メールでのやり取りはありながら、遠隔なので、お目にかかってはいない知人から思いがけず、1959年から60年にかけての『短歌研究』の数冊をいただいた。近年、私は、斎藤史、阿部静枝の著作年表

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ぶどうの郷の「藤切り祭」とワインの旅(番外編)松本清張展へ

著者: 内野光子

甲州の旅の三日目は、夫の急な所用で、宿を朝5時半に発つことになった。タクシーは6時からということで、宿のご主人の車でぶどうの郷勝沼駅まで送っていただいた。民宿をとり仕切っているのは奥さんで、ご主人は勤めに出ていて、週末は

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私が会った忘れ得ぬ人々(8) 田中優子さん――女は度胸。愛嬌なんかじゃ、もたない

著者: 横田 喬

東京六大学では初の女性総長で、TBSテレビの情報番組「サンデーモーニング」に時々解説者として清楚な和服姿で登場する人だ。私は男性でも女性でも、いささか風変りな人に惹かれる。万事に常識的では面白味がないからだ。現法政大学総

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[映画あれこれ]  スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』と米アカデミー賞

著者: 近藤和子

第91回アカデミー賞の見どころ 2019年2月下旬に行われた第91回アカデミー賞は、さまざまな意味で注目されました。昨年のハリウッドの大物プロデューサーのセクシュアルハラスメントをきっかけとした#Me Too 運動という

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「松本昌次さんを語る会」に参加、その前に「東京都戦没者霊苑」へ

著者: 内野光子

3月30日の「文学散歩・春日・小石川」に続いて、4月6日にも丸ノ内線「後楽園」で下車、2週続けての後楽園である。少し早めに出たので、先日の文学散歩で素通りしてしまった「東京都戦没者霊苑」へ向かった。駅前の礫川公園の端の春

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