カルチャーの執筆一覧

近頃の短歌メディア~どこへ行く?変わるのか、変わらないのか

著者: 内野 光子

いわゆる短歌総合雑誌や新聞はいくつあるのだろうか。私は、歌壇との縁も薄いし、寄稿などで登場することもめったにない。全部を購読する金銭的な負担や保存・整理する物理的な負担、何よりも全部を読み切れるかという不安もあって、恣意

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自浄能力を失った歌壇か~「腰が引ける」とは

著者: 内野 光子

最近の歌壇の事情には疎いが、歌人たちの書く文章を読んでいて、なんとも言い難い焦燥感に駆られてしまうことが多い。あまりにも周囲をおもんぱかった、近頃の言葉でいえば「忖度」に充ち溢れた言葉の応酬を目の当たりするからかもしれな

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これこそジャーナリスト必読の書 - 鎌田慧著『声なき人々の戦後史』(上・下)を読む -

著者: 岩垂 弘

 まさにジャーナリスト、ジャーナリストを目指す人にとって「必読の書」と言っていいだろう。  ;鎌田慧氏がルポライターの第一人者であること、その代表作が、愛知県豊田市にあるトヨタ自動車工場で期間工として6カ月間働いた体験を

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ピアノコンサートのプログラムから「平和憲法」の文言が削除 あってはならない、杉並区の男女共同参画事業でのこと

著者: 内野光子

1月26日の院内集会でお会いした小林緑さんから信じがたい「事件」を知らされた。小林さんは国立音大名誉教授で「小林緑&知られざる女性作曲家カンパニー」を中心に、クラシック音楽史上、埋もれた女性作曲家たちの作品を発掘、聴いて

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報告:由井格さんが写真展(『チベット高地の自然と少数民族』)を行いました

著者: ちきゅう座編集部

ちきゅう座の仲間でもあり、社会運動研究者として活躍されている由井格さん(83歳)は、中国の東チベット高地を30年にわたって、計20回の旅をした人でもあります。この度の展示会の簡単な記録・紹介は「毎日新聞」の2017年8月

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「女流」は、いつから「女性」になったのか―短歌メディアにおける女性歌人

著者: 内野 光子

『ポトナム』の「歌壇時評」に書きました。 歌壇における女性の活躍はたしかに目覚ましいものがある。だから、いまさら男だ女だとか目くじらを立てて、云々するのは野暮なことのように言う人もいる。しかし家庭や職場、地域で、あるいは

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『帝国と立憲』(坂野潤治) 日中戦争はなぜ防げなかったか

著者: 三上 治

(1) 毎年、8月には戦争の事が論じられる。これ中心には8月15日の終戦記念日の戦没者追悼の式典などがある。この時期には論壇も戦争の特集を組むし、雑誌は特集記事で飾られる。報道特集もある。8月13日にNHKが「731部隊

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『西郷隆盛紀行』(橋川文三・文春学藝ライブラリー)

著者: 三上 治

(1) いつの間にか季節は秋を過ぎてもう冬になっている。暖かい陽ざしも陽が落ちれば寒々となる。秋の夜長を鳴き通す虫の声も遠のいてしまっているが、そういえば「読書の秋」というのもあまり聞かなくなった。あちらこちらの書店の店

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