カルチャーの執筆一覧

アンジェイ・ワイダの遺作『残像』を見て~ワイダと画家からのメッセージ

著者: 内野 光子 

友人の映画評論家の菅沼正子さんから、早くよりお勧めのあった映画『残像』を見に、岩波ホールまで出かけた。昨年、90歳で亡くなったワイダ(1926~2016)の遺作である。ワイダの作品『カティンの森』と『大理石の男』を見たの

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2017年ドイツ紀行(3) テレビで見るハンブルクは市街戦だ!

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

G20の会場があるハンブルクは、まるで60年安保、70年安保の様な戦場だ ここ数日間にわたり、テレビニュースでG20の模様が報道されていた。一見和やかそうな世界中のお歴々の顔ブレとは別に、ハンブルク市内では、市民・学生ら

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2017年ドイツ紀行(2)日本の諸物価は高すぎないか? 

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

天気とお酒の話 ドイツでは(少なくともここニーダーザクセン州では)、相変わらずのぐずついた「梅雨空」が続いている。といっても、一般的にはドイツに「梅雨」はないといわれているのだが。 リュックやカバンの中に傘と少し厚手の長

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『“目覚めよ”と呼ぶ声が聞こえる』片山郷子・著 鳥影社・刊

著者: 阿部浪子

 現代人は不安を背負っているという。とりわけ、老後の不安とはどのようなものか。片山郷子の第6作品集には、その心情がこまやかに描かれている。胸に染みいる、詩1編と小説5編だ。老若男女を問わず、自分のこととして多くの人に読ん

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ささや句会

著者:

ささや句会 第36回   2017年6月17日土曜日 結ふ食  楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 冷奴言葉尽くさぬなしくずし                     小宮桃林 ・中七下五が今の政権を担う人々のことを言

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なぜ、いま、「斎藤史」なのか~6月12日の「大波小波」に寄せて

著者: 内野光子

「大波小波」では もう、十日以上も過ぎてしまったので、旧聞に属するが、6月12日『東京新聞(夕刊)』の匿名のコラム「大波小波(魚)」は「<濁流>に立つ言葉」と題して、斎藤史の『魚歌』(1940年)と『朱天』(1943年)

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