カルチャーの執筆一覧

国会論議の不毛を逆照射する対話 - 『吉本隆明 江藤淳 全対話』(中公文庫)を読む -

著者: 半澤健市

 本書は、1965年から1988年の間に行われた、吉本隆明(1924~2012)と江藤淳(1932~1999)の対談の全記録である。五回の対談のタイトルは、「文学と思想」、「文学と思想の原点」、「勝海舟をめぐって」、「現

本文を読む

正岡子規について書きました―子規との気ままな出会いから 

著者: 内野光子

 今年は子規生誕150年という。『現代短歌』の特集<子規考>に書いたものです。誌上では子規作品の発表年に誤植がありましたので、送稿の原稿を掲載します。先日発売の6月号には、訂正記事が掲載されています。          

本文を読む

「古代史への尽きぬ興味(2)-『日本書紀』が投げかける諸問題」

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

*遠山美都男著『天武天皇の企て 壬申の乱で解く日本書紀』(角川選書2014) (遠山美都男著『天智と持統』(講談社現代新書2010)をも参照した) 「壬申の乱」は天武の陰謀によって起きた この本の最後の部分と「あとがき」

本文を読む

「古代史への尽きぬ興味(1)-『日本書紀』成立秘話にせまる」 

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

*森博達著『日本書紀の謎を解く』(中公新書1999)   『日本書紀』は誰によって書かれたのか ちきゅう座の仲間でもある、友人のYさんとのある会話の中で、言語学者の森博達による『日本書紀』の画期的な解読があるこ

本文を読む

ささや句会 第34回   2017年4月13日木曜日 

著者: 公子

結ふ食  楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 報道の事件の家の桜かな                      奥野 皐 ・毎年、何万という桜の句が作られるのだろうけれど、新しい視線から詠んだ。 中古(ちゅうぶる)の世

本文を読む

「将は兵を犠牲にして生きのび、軍は民を棄てて逃亡する」これって美しき日本の伝統だったの?―富田武著『シベリア抑留』への読後感

著者: 合澤 清

*富田武著『シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像』(中公新書2016) 千葉大学名誉教授の岩田昌征先生がちきゅう座に投稿された「シベリア抑留と砂糖」(3/5付の記事https://chikyuza.net

本文を読む