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本文を読むカルチャーの執筆一覧
言霊降臨
著者: 川端秀夫僕がまだ大学一年生の時のことである。戦友との同窓会のために上京した父は、次のメモを残して帰っていった。 「今日靖国神社の社頭に祈念して、大東亜戦争で散華した二六〇万の青年・壮年の英霊に対して涙にくれた。其人
本文を読む詩篇「小鳥と雑草」
著者: 川端秀夫小鳥という名の鳥はいない 雑草という名の草はない しかし 少女が空を見上げればそこには小鳥が飛んでいるし 少年たちは常に雑草のようにたくましい けっきょくのところ 小鳥はいるのかいないのか 雑
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(36) 藤原ていの『流れる星は生きている』 ――母が子のために書いた感動の記録(下)
著者: 横田 喬◇三十八度線(下) 南へ南へと牛車は動いていく。私は牛車の傍を歩いている。太陽が昇ると人も牛も暑さの中にうだりながら前進を続ける。新渓で買った四円の草鞋は一晩で擦り切れ、私は裸足になった。足の裏が焼け付くように痛く、
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(35) 藤原ていの『流れる星は生きている』(日比谷出版社) ――母が子のために書いた強い感動の記録(上)
著者: 横田 喬筆者(1918~2016)は作家新田次郎(本名・藤原寛人)の夫人。夫と共に39年に旧満州の首都・新京(現・長春)の気象台に赴き、45年のあの敗戦の日を迎える。未曾有の大混乱の中で夫を現地に一時残し、三人の子供を引き連れ
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(34) L・ペイヤールの『ラコニア号遭難事件』(筑摩書房、近藤等・寿里茂:訳)――信じ得ないナチスUボートによる人道的救援活動の記録(下)
著者: 横田 喬◇救助作業始まる 9月13日、ドイツ海軍軍令部。デーニッツ提督は暗号解読済みの一通の電文に目を走らせた。「英船ラコニア号撃沈ス。残念ナガラ、イタリア捕虜千五百輸送シアリ。現在マデ、九十名救助。指令求ム。ハルテンスタイ
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(33) L・ペイヤールの『ラコニア号遭難事件』(筑摩書房、近藤等・寿里茂:訳)――信じ得ないナチスUボートによる人道的救援活動の記録(上)
著者: 横田 喬ナチスの暴状を知る者には信じ得ない物語である。Uボートの艦長が撃沈した英国の輸送船の乗員を救助するため、命懸けの異常な行動に出る。フランスのノンフィクション作家L・ペイヤール(1898~没年不詳)は独・英・仏の三方面の
本文を読む江東屋上菜園瓦版201号/東北農林専門大学開校準備が進む!
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/11/02a807a49e9aab24aab3c285302bfa5a.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読む処女作の経験
著者: 川端秀夫文章を書くことに関して持っている私の信念は極めて単純であり、それは「人間の極限のエネルギーを注いだものだけが文学であり、それ以外はすべてクズである」ということに尽きる。若い頃に読んだロートレアモンの影響は決定的であった。
本文を読む歴史における保守と進歩
著者: 川端秀夫*************************************************************** 中央大学創立百周年記念長谷川如是閑賞授賞論文 『歴史における保守と進歩』 *********
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(32) チャールズ・M・ダウティの『アラビア砂漠』(筑摩書房、小野寺健:訳) ――砂漠のアラブ族に関する第一で不可欠の宝典(下)
著者: 横田 喬◇ザイドの家族、妻ヒルファ 遊牧民のザイドにはヒルファの他にもう一人の妻があったが、逃げてしまった――大抵の夫婦では、男が暴虐であるため、これは珍しいことではない――そして今は彼女の母親の部族、ビシュル族と暮らしてい
本文を読む「今も輝くスター55」一挙、2本公開です。
著者: 内野光子菅沼正子さんの「今も輝くスター55」のクラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リーが届きました。 今回は、「風と共に去りぬ」つながりの二人です。私にとってのヴィヴィアン・リーはなんといっても「哀愁」でした。もちろん2本とも名画
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 43 44
著者: 阿部浪子43 佐多稲子の絶交状 黒姫山の裾野にひろがるコスモスの花たちは、涼風に揺れていた。いちどきにこんなに多くの、色とりどりのコスモスを目にするのは初めてだ。夕方の高原を散策する人は多かった。わたしは新聞社をたずねた帰路、
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(31) チャールズ・M・ダウティの『アラビア砂漠』(筑摩書房、小野寺健:訳) ――砂漠のアラブ族に関する第一で不可欠の宝典(上)
著者: 横田 喬上掲の英国人作家ダウティ(1843~1926)の著作について、かのアラビアのロレンス(1893~1935)は同書に寄せた序文で「砂漠のアラブ族についての唯一無二の宝典」とまで激賞している。ダウティはこの書物を完成するの
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(30) 髙橋是清の『自伝』(1936年、千倉書房刊)――波乱万丈、数奇きわまる人生の述懐(下)
著者: 横田 喬◇森有礼氏の書生から大学南校の教師へ かくて、我々が横浜に着いたのは、明治元年の十二月。伝手があり、私ら帰朝生三人は森有礼さんにお世話を願うことになる。当時、森さんは洋行後に外国官権判事に任ぜられ、神田錦町住まい。当
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(29) 高橋是清の『自伝』(1936年、千倉書房刊)――波乱万丈、数奇きわまる人生の述懐(上)
著者: 横田 喬高橋是清(1854~1936)は戦前に日銀総裁~首相(政友会総裁)を務め、後に二・二六事件(当時は蔵相)で暗殺された知名な人物。幕末から明治初年にかけての明治維新の激動期に、僅か十三歳の身で海外勉学を志した異数の魂の面
本文を読むお江戸舟遊び瓦版998号/第41回 江東区民まつり 中央まつり
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/10/1a663ff71330d1aa191e76d3a95e7ce8.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読む監視・管理社会を告発―恐るべき時代の到来が「マイナンバー制度」で完成する!?
著者: 合澤 清書評:『スノーデン・ファイル 徹底検証』小笠原みどり著(毎日新聞出版2019) 驚嘆に値する本だと思う。スノーデンの告発が「世界を震撼させた」ことは一応新聞等の報道で「知っていた」(bekannte)はずだ
本文を読むアイデンティティーを求めて 書評:『チベット女性詩集―現代チベットを代表する7人・27選』(海老原志穂編訳・段々社発行)
著者: 宮里政充7人の詩人たち まず、「チベットを代表する7人」を作者紹介欄から抜粋したい。 ソンシュクキ:十代の終わりから詩作を始める。何冊もの詩集を出版。海外のチベット文学 研究者らの注目を集める。インドへ亡命。現在はオーストラ
本文を読む江東屋上菜園瓦版200号/や っ と 秋 に な り ま し た ?
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/10/ac5272cd7d3c9f6e6dbad8068456683c.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読む今も輝くスター55(3)「オーソン・ウェールズ」を公開します。
著者: 内野光子菅沼正子さんから届きました「オーソン・ウェールズ」、以下をご覧ください。 なお、左欄の「すてきなあなたへ」では、シリーズをまとめて読むことができます。 「オーソン・ウェールズ~映画史を語るにもう一人、このスターを忘れては
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(28)クワメ・エンクルマの『わが祖国への自伝』(理論社刊、野間寛二郎:訳)― ―「アフリカの独立の烽火」の克明な記録(下)
著者: 横田 喬③ロンドンでの活動 1945年5月、私はニューヨークからロンドンに向かった。一か月ほど後、英国で第五回パン・アフリカ会議が開かれ、私は組織委員会の秘書役に。会議には全世界から二百人余が出席し、アフリカ民族主義(植民地主
本文を読む夢に関する四章
著者: 川端秀夫※解題※ 季刊の連句同人誌『れぎおん』に2001年春号~2002年冬号にかけて4回連載。書いた時の雰囲気を保存するため原文にはいっさい手を加えていません。 ■第一章 サルサを覚えて以来、私の夢の国はキューバ
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(27) クワメ・エンクルマの『わが祖国への自伝』――「アフリカの独立の烽火」の克明な記録(上)
著者: 横田 喬1957年にイギリス領黄金海岸(ゴールド・コースト)植民地がガーナとして独立し、1960年のいわゆる「アフリカ独立の年」の烽火となった。上掲の著書は、このガーナの独立がどのようにして起こったかを、そのリーダーだったクワ
本文を読む子供が面白ければ大人も面白い
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(443)―― チベット文学の専門家星泉先生から、ご自身翻訳の『しかばねの物語』(のら書店 2023・09)をいただいた。 『しかばねの物語』というから、死体について何かを語るのかと思ったら、死体が面
本文を読む江東自転車エコライフ通信213号/葛 西 臨 海 公 園
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/09/6d362a7e1b9697cf93b2b48bdc2f060b.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 41 42
著者: 阿部浪子41 熱田優子のこと 数年前までは、庭の片隅に紫と白のキキョウの花が咲けば、秋も近いと思ったものだ。しかし、今夏の残暑は格別である。夕涼みの風情などまったくない。隣家のブラジル人の4人の子たちも、外にでてこない。猛暑が
本文を読むささや句会 第95回 2023年 8月20日 日曜日
著者: 公子晩年や熟れし苦瓜(ゴーヤ)のあかんべい 守屋明俊 ゴーヤ棚昼のほてりを残しをり 小宮桃林 闇を呼ぶ線香花火の球は落ち
本文を読む【ビッグ・ニュース!】ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』続編の新資料発見!!!
著者: 川端秀夫『カラマーゾフの兄弟』続編への序曲 1 ネチャーエフはロシアの革命の歴史に出現した確信犯的革命派の始祖であろう。確信犯的革命派のどこがダメかと言えば、それはロシアに現れたヒューマニストの
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(26) J・ブノアメシャンの『エジプト革命』(筑摩書房刊、牟田口義郎:訳『オリエントの嵐』第五章)――エジプト史上不滅の光を放つ闘い(下)
著者: 横田 喬⑤カイロ暴動 パレスチナ戦争の翌日から、エジプトは徐々に革命前夜の状態に入る。時のノクラン首相は執務室で警官に偽装したテロリストによって斃された。1950年1月の総選挙では、議席の三分の二が英国からの独立を求めるワフ
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