時代をみるの執筆一覧

露宇戦争を悲しみて三悪を詠む――血河に溺るる、あるは血河を泳ぎ切るらむスラヴ常民に代りて――

著者: 岩田昌征

 露宇戦争非啓蒙絶対擬君主の妄執に出でたるが如し。全スラヴ文明圏の痛みなり。極東列島国にていささかスラヴ世界にかかはりし常民吾やまと歌三十一文字四首に思を述ぶのみ。    プーチンよあな禍々したらちねの         

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ウクライナ危機のインパクト:今、ドイツでは何が起こっているか?

著者: グローガー理恵

はじめに 私は、ロシアのウクライナ侵略攻撃を強く非難し、一刻もはやく、ロシア・ウクライナ・ヨーロッパ諸国および米国が、武器応酬ではなく、真の”平和交渉”に踏み切ることを求める。   今日この頃 “  「いつも大衆と一緒に

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日本の家族法の中での「共同親権」の不整合?      ― 宗像充『共同親権』を読んで ―

著者: 池田祥子

 早くも2年前になってしまうが、私は、かつて「ちきゅう座(時代をみる)」に次のようなタイトルの文章をアップしてもらっている。 「親権」とは何か?― 「家族」「親子」を考えるための基礎作業(11)(離婚後の「共同親権」を考

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Stop the War! 「ホロドモール」から生まれた国に「ホロコースト」を許さぬように!

著者: 加藤哲郎

◆パンデミックで分断された地球に、プーチンの侵略戦争が始まりました。2月24日未明、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。軍事力の差は大きく、プーチンはチェルノブイリ原発を占拠したばかりでなく、核兵器の使用さえほのめかして

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日中関係を破壊し日本を滅ぼす新・暴支膺懲決議――衆愚議員たちは中国非難決議の帰結を予見できないのか

著者: 矢吹 晋

 2022年2月1日、第208回国会は、空前の愚劣な<決議第1号>を超党派の「多数」で可決した。衆院ホームページによると、審議時賛成会派は、「自由民主党、立憲民主党・無所属、日本維新の会、公明党、国民民主党・無所属クラブ

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砕かれた石原慎太郎氏の野望 改憲・日本核武装は成らず

著者: 岩垂 弘

 作家で政治家だった石原慎太郎氏の死去から間もなく3週間を迎えるが、新聞、テレビ、週刊誌などのマスメディアでは、同氏を追悼する報道が続いている。その内容は、総じて同氏の生き方や業績を讃えるものが多いが、私はとてもそんな気

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「パパ活」と現代の結婚の制度と実態(「パパ活」論・そのⅡ) ― 限りなき「恋愛」「性」の空洞化?

著者: 池田祥子

 前回(本年1月8日)この「ちきゅう座」(時代を見る)に掲載の「パパ活」論(そのⅠ)では、サブタイトルを―「性の商品化」批判では届かない世界―としている。しかし、このサブタイトルについての説明はほとんど展開できないままだ

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横井庄一さんは旧陸軍の戦陣訓に縛られていた 帰国から50年、改めて問題の本質を考える

著者: 岩垂 弘

1月24日付の朝日新聞夕刊に目をやった途端、思わず「あれから50年か」とつぶやいてしまった。社会面のトップに「不屈の心 横井さんのように」「元日本兵『発見』50年」という見出しの記事が掲載されていたからだが、なぜ私がこの

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賃上げなど労組本来の活動に取り組まず、なぜ野党分断に狂奔するのか、与党と経済団体の下僕になった連合に未来はない

著者: 広原盛明

 昨年10月の衆院選を前に、各紙は一斉に日本の年収や平均賃金の現状を取り上げた。日本経済新聞(2021年10月16日)は、1面トップで「日本の年収、30年横ばい」と以下のように報じた。  「衆院選(31日投開票)に向けた

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「歴史周期率」から抜け出すために「自我革命」を、と来た??? ―習近平政権の2022年(2)

著者: 田畑光永

 今年の中国の政治を占おうと始めたこの連載の第1回(1月17日)に、私は「五輪を踏み石にゴールの党大会へ?それともコロナが?」というタイトルをつけた。差し迫った北京冬季五輪をうまく成功させることで、習近平の勢威をますます

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ここまで来たかジャーナリズム界の劣化 読売・大阪府包括連携協定とNHK報道

著者: 岩垂 弘

 ジャーナリズム界の劣化も極まれり――暮れから新年にかけて、我が目をうたがうようなニュースがあった。読売新聞大阪本社と大阪府が結んだ包括連携協定と、NHKがBS1で放送したドキュメンタリーに事実と異なる内容があったという

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五輪を踏み石にゴールの党大会へ?それともコロナが・・・? ―習近平政権の2022年(1)

著者: 田畑光永

 年頭恒例の各メディアのさまざまな新年の展望や予測の中で、今年の欠かせないテーマは米の中間選挙と中国の共産党大会、そしてそれが絡み合う米中関係の行方であった。世界における両国の「大きさ」からそれは当然であるが、同時に、そ

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「パパ活」という「現代の性」をめぐる社会現象  ― 「性の商品化」批判では届かない世界

著者: 池田祥子

 1945年の敗戦以降の日本社会では、天皇制を初め、結婚・家族制度など、基本的な議論を回避したまま、ズルズルと旧来の慣行を引き摺ってきたものは少なくはない。その中の一つが、人間にとって「性」とは何か?という思想の問題であ

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2022年元旦社説読み比べ -読売と日経が健闘-

著者: 半澤健市

《私の三大課題に各紙はどう応えるか》  1 台湾海峡は米中戦争の震源地になるのか  2 戦後民主主義はついにファシズムに屈するのか  3 新資本主義は本当に可能であるのか  これは2022年に日本が直面している三大課題で

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今こそ「護憲・軍縮・共生」に向けて力を合わせよう ー 2022年の年頭にあたって ー

著者: 岩垂 弘

 私たち、マスメディアの動向に関心を持つ者有志がブログ「リベラル21」を立ち上げたのは2007年3月でした。それ以来、今年で15回目の新年を迎えることができました。硬派のブログがこんなにも長く、それも1日も休まず(ただし

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護憲団体が新たな署名運動を開始 総選挙後の改憲機運の高まりに抗して

著者: 岩垂 弘

 護憲団体が結集する「9条改憲NO!全国市民アクション」と「戦争させない・9条壊すな!総かがり行動実行委員会」が、11月24日から、新しい署名運動を始めた。新署名のタイトルは「憲法改悪を許さない全国署名」で、署名の宛先は

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大賞に日韓問題を論じた「歴史認識 日韓の溝」 2021年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞

著者: 岩垂 弘

反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストらを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF。代表委員、ジャーナリストの田畑光永・鎌田慧の両氏ら)は12月2日 、202

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当事者からの、「率直な意見」!  ―ブローハン聡『虐待の子だった僕』(さくら舎、2021)より

著者: 池田祥子

 長年『人権と教育』でお世話になった石川愛子さんから頂いた本、『虐待の子だった僕』のサブタイトルは「実父義父と母の消えない記憶」である。虐待を受けた当事者からの率直な意見を紹介したいと思う。  名前の「ブローハン聡」から

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始まった?習近平の文化大革命(8) 無数の文字の羅列から何を読むか

著者: 田畑光永

 私はこのシリーズの報告を10月末までに7本書いて、11月初旬(8~11日)の中国共産党第19期6中全会の成り行きとかねて同会議で採択されると予告されていた中国共産党にとって3回目となるいわゆる「歴史決議」を待ち受けた。

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どうする被爆国日本 核兵器禁止条約に後ろ向き

著者: 岩垂 弘

核兵器を全面的に禁止した「核兵器禁止条約」が今年1月に発効したが、その第1回締結国会議が来年3月にオーストリアのウイーンで開かれる。条約の運用について検討する会議で、世界の核軍縮史上画期的な国際会議として注目されているが

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小説『つみびと』(山田詠美、中公文庫、2021.9)を読む  ―「大阪2児置き去り死事件」をモデルに

著者: 池田祥子

 コロナの第5波が終息か?・・・と多くの人にとりあえずの安堵をもたらしていた9月末、大阪府摂津市で新村桜利斗(おりと)ちゃん(3歳男児)が全身やけどを負って死亡したというニュースが飛び込んで来た。母親の交際相手の男性が、

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