時代をみるの執筆一覧

あまりに無内容、しかも厚顔 ー自民党の政策パンフレットを読んでみた

著者: 田畑光永

 明日は衆院選の投票日となったので、自民党の「令和3年 政策パンフレット」という小冊子を読んでみた。縦横ともに21センチの正方形、42頁。表紙は岸田総裁の上半身写真に「新しい時代を皆さんとともに」という文字が配されている

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始まった?習近平の文化大革命(7) ―本気で実現するか不動産税

著者: 田畑光永

 一昨10月23日、北京では中国の議会にあたる(と言っても野党はいないのだが)全国人民代表大会の常務委員会というのが開かれ、子供たちの受験勉強の負担をなるべく軽くし、愛国精神を強めようという「家庭教育促進法」を成立させ、

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首相は民主主義の危機に正面から応え、国民は投票を通じて意思表示を 世界平和七人委が総選挙を前にアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は10月18日、「『民主主義の危機』を克服するために」と題するアピールを発表した。  アピールは、岸田文雄首相が9月29日の自民党総裁選挙で勝利が決まった直後の記者会見で、「今まさにわが国の民

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政治家も官僚ももっと本気で ―「ばらまき」が失礼などと言ってる場合か

著者: 田畑光永

 11日の本ブログで岸田新首相の所信表明演説を論評した際に、岸田氏が「危機に対する財政支出はちゅうちょなく行い、万全を期します。経済あっての財政であり、順番を間違えてはなりません」という言葉を批判した。その際に、財務省事

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【放射能汚染水を海に流すな】独・米・仏からの汚染水「海洋放出」反対メッセージ

著者: 木村雅英

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その187 放射能汚染水を海に流すなー追6 独・米・仏から汚染水「海洋放出」反対メッセージ ~「希釈は汚染の解決にはならない」、「五大湖に放出されるトリチウムも危

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始まった?習近平の文化大革命 (5) ―公安・司法部門になにが起こっているのか

著者: 田畑光永

 8月に「共同富裕」を新時代の目標として打ち出す前後からの動きを「スワ!習近平が文化大革命を発動か」ととらえて始めたこの連載だが、習近平はこんなことを考えているのではないかという以上にはなかなかくっきりとした輪郭が見えず

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よくも言ったものだ!「新しい資本主義の実現」などと・・・ ―岸田首相の所信表明の無内容に驚く

著者: 田畑光永

 岸田新首相の所信表明演説(8日)を読んだ。翌日の新聞(『毎日新聞』)が1面トップに「分配重視の『新資本主義』」と大きな活字を並べたからだ。ここ何年も首相の演説などにはまったく興味はなかったが、今度の人はいくらかましかな

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「監視資本主義」「デジタル・ファシズム」下でのパンデミック対策と人間の安全保障

著者: 加藤哲郎

2021.10.1  8月のオリンピックとコロナ・デルタ株第5波感染爆発のあとは、自民党総裁選挙という擬似政権交代イベントでした。それも結果は世代交代でも人心一新でもなく、安倍・麻生が背後から支えコントロールする、岸田新

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始まった?習近平の文化大革命(4) ―狙いのストーリーが見えてきた

著者: 田畑光永

 さる8月17日、中国共産党の最高レベルの会議、中央政治局財経委員会に「共同富裕を促進する問題」という議題がかかり、習近平が「これまで目標としてきた『小康社会(ゆとりのある生活)』はすでに達成されたから、これからの中国政

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安倍政治の恥ずかしさ思い出そう 日本の再生は安倍政治を許したことを反省するところから

著者: 小川 洋

 平気で嘘をつく、友達を優遇して店に損害を与える、地道な努力は嫌い数字を誤魔化して商売が順調だと見せかける。自分の不始末は番頭たちに帳簿を書き替えさせて無かったことにする。さらに太鼓持ちたちに頻繁に酒食を提供し、自分を有

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始まった?習近平の文化大革命(3) ―学習塾、ゲーム、芸能界・・・

著者: 田畑光永

 前回は8月に習近平が打ち出した「共同富裕」という目標に向かって最初に動き出したIT活用産業というかネット業界というか、とにかくインターネットによる情報伝達の速さ、広さを活用するネット販売や食品デリバリー、配車サービスと

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始まった?習近平の文化大革命(2) ―広範囲の揺れの震源はどこだ

著者: 田畑光永

 文化大革命の再来を予感させるような「共同富裕」という掛け声が8月半ばに発せられた後、中国社会には様々な動きが伝えられるが、その分野はIT産業、教育産業、不動産業、芸能界と幅広い。それぞれがどういうふうに習近平政権の目指

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始まった?習近平の文化大革命(1) ―呪文は得体の知れない「共同富裕」

著者: 田畑光永

 中国共産党は今年結成100周年を迎え、7月1日に北京の天安門広場では盛大な記念式典が開かれた。人民服姿で登場した習近平総書記が、近年、米を中心とする西側諸国から、中国の香港、新疆、台湾に対する強権的、反民主的政策が批判

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「性の商品化」の行方(そのⅡ)  ― 『限界から始まるー鈴木涼美・上野千鶴子、往復書簡』から

著者: 池田祥子

並大抵ではない「性の商品化」批判  私は前回、「次は『性の商品化』に焦点を当て、お二人の意見を追って行こう」と書いてしまったが、その後、密かに後悔している。  なぜなら、「性の商品化」とは具体的に何を、どこまでの現象を意

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国民こぞって熱狂した大会と国民的祝福から遠かった大会 2つの東京オリンピックを“経験”して

著者: 岩垂 弘

 2つの東京オリンピックを“経験”した。最初は今から57年前の1964年の東京大会、2度目は今回の東京大会2020である。前者では新聞記者として大会を取材したが、後者は大会が「無観客」で行われたから専らテレビ観戦だった。

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政府は人命尊重のコロナ政策に転換せよ 世界平和七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は8月28日、「人命尊重のコロナ政策最優先への根本的転換を」と題するアピールを発表した。 アピールは「七月以来の感染拡大第五波において、発症者で入院を必要とする多くの人たちが、入院できず自宅療

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「8月6日」はどこへ行ってしまったのか ―2021年オリンピック異聞 

著者: 米田佐代子

  オリンピックが始まってから、ただでさえあまり見ないテレビをまったく見なくなりました。もともとニュースと天気予報をべつにするとドキュメント番組しか見ない人で、せいぜいNHKの日曜美術館とか「ダーウインがきた」くらいしか

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田上市長、核兵器禁止条約への参加を求める 長崎原爆76年の平和宣言

著者: 坂井定雄

 長崎では9日、長崎原爆投下から76年を迎え、市内松山町の平和公園で、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われた。田上富久市長は長崎平和宣言を読み上げ、今年1月に発効した核兵器禁止条約について「世界の共通ルールに育て、核兵

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「日本政府は核禁条約に参加せよ」の大合唱 被爆76年の「8・6広島」

著者: 岩垂 弘

 広島は8月6日、「被爆76年」を迎えた。新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中、広島市では、この日を中心に、市当局や平和団体よってさまざまな記念の催しが行われたが、各団体の催しがこぞって表明したのは「日本政府は核

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「性の商品化」の行方・そのⅠ 『限界から始まるー鈴木涼美・上野千鶴子、往復書簡』から

著者: 池田祥子

書名『限界から始まる』とは?  鈴木涼美氏とは、本書の著者紹介から概略を掲げておこう。 ― 1983年生まれ。作家。慶応大学、東京大学大学院修士課程修了。大学在学中にキャバクラのホステス、AV女優などを経験。その後日経新

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