スタディルームの執筆一覧

公的事業に要する費用の負担の公平化及び財政の健全化に資する方策の提案

著者: 藤﨑 清

 公的事業は、収入が全く得られないか不十分であるため営利法人が行う可能性はないものの社会的には必須であるサービスの提供を目的として、公金を投じて行われる事業であって、その公金は通常国民から調達された租税等を原資とする。

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自主管理社会主義の教訓――協議経済論・アソシエーション論の盲点と資本主義幻想の霧消――

著者: 岩田昌征

1.協議経済化過剰の無理  ソ連東欧の集権制計画経済の危機が表面化して以来,特にその全面的崩壊以後,資本主義に降伏せず,その批判者としての社会主義に思想的意味を認める人達の間に,資本主義市場経済と対置されるべきは,官僚的

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「運転中の原発の即時停止・再稼動反対・全世界のあらゆる核廃絶」を目指す討議資料 (各原発の運転状況・使用済核燃料の数値資料付き)

著者: 大上俊男

*添付の「表」をご参照ください 事態はどこまで進んでいるのか―鎮静化したなんてとんでもない?(確認点) ① 福島第一原発の敷地内の2台の地震計の記録では、今回の揺れは448ガルと431ガルだった。しかし同原発などで国が認

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大震災・原発事故と日本経済 ―復旧・復興路線の選択肢を考える―

著者: 伊藤誠

1 大震災・ 原発事故の衝撃 二〇一一年三月一一日午後二時四六分、マグニチュード九・〇の巨大地震が三陸沖太平洋プレート縁辺部海溝付近における長大な連鎖的地殻破壊を震源として発生した。そのエネルギーは一九二三年の関東大震災

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藤﨑清さんへ  スミスは「見えざる手」の市場論者ではありません

著者: 野沢敏治

    藤﨑さんが9月5日付でスタディル-ムに掲載した小論「市場経済の現状を放置しておいてよいのか」を拝見しました。 藤﨑さんはその最初の部分でスミスの「見えざる手」について言及し、その市場経済論に本質的に重大な欠陥があ

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音と音楽――その面白くて不思議なもの(4) 

著者: 野沢敏治・石塚正英

映画音楽の楽しさ、その面白さ   >往<  石塚正英さんへ  野沢敏治から  映画音楽はそれを聴けば、見た映画の場面が眼の前に浮かびます。  ぼくは西部劇の音楽が好きです。ぼくだけでないでしょう。「ハイヌーン」、「リオ・

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ネット時代の行政権力―滋賀県による論文批判事件控訴審判決を受けて

著者: 早川洋行

はじめに  2011年9月8日、大阪高等裁判所第6民事部(渡邉安一裁判長)は、控訴人(筆者)の訴えを棄却する判決を下した。私は、学会出張があって法廷には行けなかったので、昨日(10日)夕方に文書が届き、そのことを確認した

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「原爆神話からの解放と核抑止論の克服―ヒロシマ、ナガサキからフクシマへ」

著者: 木村朗

*本稿はアジア記者クラブ7月例会での報告をもとにしたものです。(編集部) 司会者:福島第一原発事故を機に、原子力発電と原爆は同根であるという議論が活発になされている。原爆は広島と長崎への投下で両都市を壊滅させ、その後、世

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脱原発 - ドイツ的決断の背景について <3>オルターナティヴの開発

著者: 小林敏明

3. オルターナティヴの開発    このように一九八〇年以降盛り上がってきた脱原発運動において特筆しておかなければならないことがある。それは七〇年代までの反対運動とちがって、この運動がオルターナティヴすなわち「代案」ない

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脱原発 - ドイツ的決断の背景について <2>ドイツ的反応の背景

著者: 小林敏明

2. ドイツ的反応の背景  こうした事態を目の当たりにするとき、いったいなぜドイツではそのような思い切った転換が可能となったのかという疑問が出てくることだろう。そこで私見をまじえながら、その背景のいくつかを追ってみること

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脱原発 - ドイツ的決断の背景について <1>3・11とその後の展開

著者: 小林敏明

                                                                  <1>3・11とその後の展開            三月一一日の福島の事故が

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ケインズ理論における評価さるべき問題は何か

著者: 岡本磐男

はじめに   過日書いた論稿において、私はケインズ政策について批判的に考察した。それは、彼の首唱した政策によって現在の日本の財政赤字の累積が生じた点を指摘したかったためである。だが他方で私は彼の主張した理論的見解に全て反

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音と音楽――その面白くて、不思議なもの(3)

著者: 野沢敏治(のざわとしはる)・石塚正英(いしづかまさひで)

 第3回 沈黙は金なり、いいえ音なり―続き―  >復から往へ< 野沢敏治さんへ 石塚正英から  野沢さんの「忘れている調べ」「小学唱歌」を読んでいて、思い出した調べがあります。「ハトポッポ」です。私の爺さんは明治20年代

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書評 岩田昌征著『二〇世紀崩壊とユーゴスラヴィア戦争―日本異論派の言立(ことだ)て―』

著者: 鶴田満彦

1.本書の構成 本書は、比較経済体制論、ユーゴスラヴィア地域研究については世界レベルの専門家である著者が、ソ連型集権的社会主義・ユーゴスラヴィア型自主管理社会主義の成立と崩壊を総括した最近の論文集である。多くの社会主義経

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音と音楽――その面白くて、不思議なもの(2)

著者: 野沢敏治・石塚正英

第2回 沈黙は金なり、いいえ音なり  >往< 野沢敏治さんへ、石塚正英から  一般に音のしない状態を無音といいますが、人がいるのになにも声が聞こえない状態を沈黙といいます。ところで、イギリスのカーライルが記したとされる「

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