ファシズムの執筆一覧

トランプ主義は現代のファシズムか 現代の人民戦線で闘えるか (1)

著者: 大谷美芳

ひとつの「2025年の展望論」がある(ルネサンス研究所2月定例研究会の報告)。表題の2大論点に分けてコメントしたい。 「世界システムは大転換の時」、「それを自ら表現しているのがトランプの登場」、「多極ないし無極の時代」へ

本文を読む

Global Headlines:ファシズムに囚われたヨーロッパ

著者: 野上俊明

<はじめに>  不安が全世界を包みつつある。東アジア、ウクライナ、中東―どこもかしこも権威主義体制の抬頭に既存の西側的秩序が対応できなくなっている。そしてとどめは、アメリカにおけるトランプ政権の再登場。価値判断の基準を唯

本文を読む

Global Head Lines:ファシズムの脅威増すドイツ、反ファシズムへの大きなうねり

著者: 野上俊明

<はじめに>  ドイツの赤緑連立政権への不満から、ドイツ各地、というか旧東独地域でファッショ政党であるAfD(ドイツのための選択肢)の支持率が急増しているという。その一番の原因は、ドイツの寛容な移民政策への反発にあるが、

本文を読む

私は非常識な少数派ではない ―後期高齢者の安倍政権評価―(3)

著者: 半澤健市

《ファシズム体制下の「権力の維持」》  ファシズム体制下では「権力の維持」自体が目的化する。次はその実例だ。   安倍晋三の母方の祖父岸信介は、「満州国」を経営し、東条内閣の閣僚として戦時経済の兵站を支え、戦後は東京裁判

本文を読む

二つのファシズム体制が成立するまで ―後期高齢者の安倍政権評価―

著者: 半澤健市

 「朝日新聞」世論調査によると「第二次安倍内閣の成果」を70%の人が肯定的に評価した。自民党の支持率は40%であった。自民以外の政党支持率はいずれも2~3%に過ぎない。それに続くメディアの調査でも、更に自民圧勝の傾向が続

本文を読む

『父さんはどうしてヒトラーに投票したの?』 今、同じ問いを問われて

著者: 湯川順夫・戦争ホーキの会

そもそものきっかけは、訳者湯川が仏語新聞紙上に、偶然見つけた絵本の書評でした。その著者デイディエ・デニンクスはフランスの推理小説大賞を取ったこともある作家で、受賞作『記憶のための殺人』は、1961年10月パリで起こったア

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(12) ― いま「二・二六事件」を考える ―

著者: 半澤健市

 83年前の今日、「二・二六事件」が起こった。 この事件を振り返り今日的意義を探ろうと思う。 今日的意義とは、「アベ政治を許さない」戦いのために材料を発掘することである。 《「二・二六事件」とは何か》  最新の『広辞苑』

本文を読む

権威主義的反動と疑似革命が合流すると…? 歴史はリセットできない!

著者: 加藤哲郎

◆あっという間に、安倍首相の気まぐれで、解散・総選挙となりました。臨時国会冒頭の、森友・加計問題での国会審議から逃げて権力私物化を強引に認証させる、ヒトラー「我が闘争」ならぬ安倍晋三「我が逃走」です。めまぐるしい政局で、

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(7) ― 中島岳志著『親鸞と日本主義』を読む ―

著者: 半澤健市

《麻原彰晃は往生できるか》  本書はリベラル保守を自称する論客中島岳志(なかじま・たけし)が「日本主義と親鸞」の距離を測定した作品である。一九九五年、地震被災後の神戸で、二〇歳の中島は吉本隆明の「ヨブ記」と題する講演を聴

本文を読む

ヒトラー容認の国と見られる日本の軍事化・ファシズム化の現在!

著者: 加藤哲郎

2017.9.1 ◆ドイツ・ハイデルベルグ大学の友人から、緊急メールが来ました。北朝鮮のミサイルを、心配してではありません。ドイツの有力紙『フランクフルター・アルゲマイネ』8月30日にこんな記事が出ている、日本はいったい

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(6) ―それは何色の服を着てくるのか―

著者: 半澤健市

関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式は、毎年9月1日に墨田区の都立横網町公園で行われる。小池百合子都知事は、今年からその式典への追悼文の送付をやめた(『東京新聞』、2017年8月24日)。 《歴史をゆがめるのはだれか》  石原慎

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(5)  ― 大岡昇平の戦争論を読む ―

著者: 半澤健市

 敗戦記念日に、先達の戦争論を読んだ。作家大岡昇平(1909~1987)の『証言その時々』(講談社学術文庫・2014年、親本は筑摩書房・1987年)である。「蘆溝橋前夜から今日に到る、私の戦争に関する意見の、ほとんど全部

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(4) ― 世界平和七人委員会アピールの肉声 ―

著者: 半澤健市

 2017年6月11日の本ブログで、岩垂弘氏が、「世界平和アピール七人委員会」が発信した「共謀罪」法案審議への抗議アピールを紹介している。緊迫感に溢れたアピールであり、私は共感して読んだ。このあと、本件に関し、七人委員会

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(3) ― 『 ヒトラー万歳と叫んだ民衆の誤算 』 を読む ―

著者: 半澤健市

 20世紀で最も民主的・文化的といわれた「ワイマール共和国」は、1919年に始まり、1933年のナチス政権成立で終わった。14年間の短命な体制であった。6000万人から8000万人の死傷者を出したとされる第二次世界大戦の

本文を読む

ファシズムは死語になったのか(2) ― 半世紀を挟んだ二つの安保闘争 ―

著者: 半澤健市

《6年前の映画『ANPO』紹介で》  60年安保闘争の本質と性格は何だったのか。 私自身は、2010年12月に、本ブログで米女性監督の『ANPO』評を書いたときに、次のように表現した。 ■安保闘争は20年に亘る不況と閉塞

本文を読む

ファシズムは死語になったのか ― 60年前に丸山真男が書いたこと ―

著者: 半澤健市

《「ファシズム」の出てこない日本通史》  「ファシズム」という言葉はなくなったのか。「現政権はファシズム政権」と書く新聞は一紙もない。テレビ局も一つもない。それは現政権がファシズム政権でないから当然なのか。それとも、大東

本文を読む

安倍政権の支持率はなぜ高いのか(2) ― 「ファシズムに回帰する日本」という米評論 ―

著者: 半澤健市

 グローバリゼーション時代の今、「ヒト・モノ・カネ」は、国境を越えて世界を自由に飛び回っている。情報も当然そうである。人はそう考えている。しかし事実は違う。国境は、そんなに低くはないのだ。 《簇生する「日本会議」論考から

本文を読む