台湾の執筆一覧

世界戦争の危機と反戦闘争の課題 ②沖縄と台湾の自己決定権

著者: 大谷美芳

 台湾統一は中国にとって、米国から覇権を奪取する決戦である。だから軍事的に侵攻し占領しようともする。しかし、この中国による台湾統一に対して、日本の新左翼各派の多くは、支持か反対か、態度を明確にしていない。問題は「一つの中

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海峡両岸論 第161号 2024・04・07発行 平和統一を実行に移す習近平指導部 馬英九氏ら各党派・団体と対話開始

著者: 岡田 充

 中国が2023年から習近平の台湾平和統一政策を具体的に進め、台湾総統選を経た24年からは実行に移す構えだ。「中国は一つであり台湾の主権と領土は分割できない」との現状認識の下、台湾が実効支配する領域を無視し主権を行使する

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海峡両岸論 第159号 2024.02.02発行 - 台湾総統選、「隠れた勝者」は中国 民進党、「抗中」転換しなければ退潮 -

著者: 岡田 充

台湾総統選挙(1月13日)で当選した民主進歩党(民進党)の頼清徳氏は、勝利集会で「(台湾の有権者は)民主主義と権威主義の間で、民主主義を選択したことを示した」と、中国の選挙介入に対する有権者の反発が勝因と強調した。一方、

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台湾総統選、民進党・頼氏が当選 ―政治のありかたで大陸へ積極的な働きかけを

著者: 田畑光永

 注目された台湾の総統選挙は民進党の頼清徳氏(現副総統)が当選した。1996年に総統が直接選挙で選ばれるようになって以来、同一政党が3期連続で政権を担うのは初めてである。今回の選挙は大陸の習近平政権が「両岸の統一は歴史の

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海峡両岸論 第158号 2024.01.03発行 - 米中台に驚きの「取引」を提言 パラダイムシフト受け米盲従転換を -

著者: 岡田 充

過ぎた年は国際秩序をめぐるパラダイム(主要規範)転換が鮮明になった一年だった。まず、米一極支配を支えてきた「ワシントンコンセンサス」の終焉。(写真「THE WASHINGTON CONSENSUS」3rd Februar

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海峡両岸論 第157号 2023.12.4発行 - 国民党への政権交代の条件は何か 台湾総統選、棄保と若者票が焦点 -

著者: 岡田 充

2024年1月13日に投開票が行われる台湾の次期総統選挙は、野党の統一候補工作が失敗、民進党の頼清徳副総統、国民党の侯友宜・新北市長、民衆党の柯文哲・前台北市長による「三つ巴」(写真左から、頼、侯、柯の3氏 台湾聯合報H

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海峡両岸論 第149号 2023.4.16発行 - 中国は台湾民衆への「和平攻勢」継続 対米改善の幻想捨て外交攻勢も -

著者: 岡田 充

 台湾の蔡英文総統が4月5日中米からの帰途、米ロサンゼルスでマッカーシー下院議長(共和)ら米連邦議会の超党派議員と会談した。(写真 会談後記者会見する蔡とマッカーシー)下院議長は米大統領継承第2位で、台湾総統が米台断交後

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海峡両岸論 第148号 2023.3.18発行 - 「国共合作」で政権交代狙う中国 習近平が台湾民衆に平和攻勢 -

著者: 岡田 充

習近平中国国家主席が2023年初めから、台湾民衆に向けて「両岸は親しい家族」など温和なメッセージを発信し「平和攻勢」を展開している。2月には国民党訪中団を中央と地方リーダーに会談させて厚遇。台湾次期総統選(2024年1月

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オヤ!どうした風の吹きまわし? ― 中国が「干天の慈雨」と喜んだのは・・・

著者: 田畑光永

 西にウクライナあれば、東に台湾海峡で・・・などとなっては大変、というのは、国籍を問わず年頭にあたっての多くの人の思いであったろう。ところが、新年早々の日米首脳会談で「台湾有事」がまるで既定の事実であるかのように、防衛費

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海峡両岸論 第146号 2023.1.8発行 - 「台湾有事」はどのように作られたか 日本衰退を加速する岸田軍拡路線 -

著者: 岡田 充

岸田文雄政権は2022年12月16日、専守防衛を空洞化する敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有をはじめ、防衛予算を5年で国内総生産(GNP)比2%に倍増し、日米統合抑止力(軍事一体化)の強化を柱にする「国家安全保障戦略」(N

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単純な「台湾有事論」は危険な迷路に ― 今、何が問題かを見つめよう

著者: 田畑光永

 前回(6日)の本欄では、今年の世界の「10大リスク」について、米で行われたアンケート結果を取り上げ、1位の(ならずもの国家ロシア)に次ぐ2位が(最大化する習権力)であった、と紹介した。今回は日中両国で昨年夏に行われたア

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海峡両岸論 第144号 2022.11.07発行 - 民意は台湾統一防ぐ万能薬か 「法統」から独立封じる中国 -

著者: 岡田 充

 中国共産党の第20回党大会(10月16~22日)は、習近平総書記の3期目続投を決め「習一強体制」を強化した。台湾問題で習は、統一攻勢を強める姿勢を打ち出した。しかし党規約改定では、統一を急ぐ記述や武力行使の表現はなく中

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海峡両岸論 第143号 2022.10.11発行 - 「台湾は中国内政」と認めた大平外相 日中共同声明からみる台湾の現状 -

著者: 岡田 充

 バイデン大統領が9月18日、米TV番組(写真CBS 60 Minutesから)テレビで「台湾独立」を容認する発言をした。米上院外交委員会が可決した台湾を国家扱いする「台湾政策法案」に続く、中国への挑発だ。日中国交正常化

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海峡両岸論 第141号 2022.08.13発行 - 「一つの中国」、米日との対立が先鋭化 ペロシ訪台と「第4次海峡危機」 -

著者: 岡田 充

 中国はナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問(8月2~3日)=写真 総統府HP=の報復措置として、8月4日から7日まで台湾を包囲する6カ所の演習区域で、ミサイル発射を含む「重要軍事演習行動」を行った注1 。演習には中国空

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海峡両岸論 第135号 2022.02.02発行 - 戦争シナリオを放置していいのか 戦争シナリオを放置していいのか -

著者: 岡田 充

 台湾有事を念頭に、日米共同「戦争シナリオ」が出来つつある。(写真 グアムで島嶼防衛のため米軍と共に合同演習する自衛隊=2012年10月13日)日米両政府は1月7日の外務・防衛閣僚による日米安全保障協議委員会(「2プラス

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海峡両岸論 第132号 2021.11.11発行 - 王毅外相の「一線超えるな」の真意 岸田「友台」の背後に安倍の影 -

著者: 岡田 充

 岸田政権初の衆院選挙(10月31日)で、自民、公明与党が計291議席と国会運営を主導できる絶対安定多数(261)を獲得、岸田(写真 英グラスゴーのCOP26首脳級会合で演説する岸田 首相官邸HP)は信任を得た。「自民苦

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海峡両岸論 第127号 2021.06.09発行 - 「竹やり」で中国と戦争するつもりか 「台湾有事」 日本に求める軍事協力 -

著者: 岡田 充

「台湾有事」が起きた場合、米国は日本にどんな軍事的役割を求めるのか―  日米首脳会談で台湾問題を半世紀ぶりに明記し、菅政権が「台湾有事」への日米防衛協力を約束して以来、リアリティのあるテーマになった。台湾防衛で日米が軍事

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海峡両岸論 第126号 2021.05.10発行 - 虚構の「台湾有事」切迫論 武力行使は一党支配揺るがす -

著者: 岡田 充

 「専制主義が未来を勝ち取ることはない。勝つのは米国だ」。バイデン米政権の誕生から3か月。4月28日のバイデン議会演説は、世界のトップリーダ―からの転落を容認できず、外に敵(中国)を作ることによって国内を団結させようとす

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海峡両岸論 第117号 2020.08.02発行 - 衰退ニッポンに響いた「戦略的親日」 両岸緊張させた「プリズム政治家」 -

著者: 岡田 充

< 台湾の李登輝元総統(写真「李登輝より日本へ 贈る言葉」表紙)が7月30日、97歳で死去した。国民党の一党支配に幕を引き、民主化を進めた「民主の父」と絶賛の声がメディアでは目立つ。しかし米中、日中対立に乗じ、日米

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海峡両岸論 第110号 2020.1.20発行 - 蔡再選、「他力本願」では喜べない 「反浸透法」、両岸関係緊張へ -

著者: 岡田 充

 台湾総統選挙(2020年1月11日投開票)で、民主進歩党(民進党)の蔡英文総統が過去最多の817万票(得票率57・1%)を獲得して圧勝・再選(写真 勝利宣言後、記者会見する蔡氏 TVBS画面から)された。立法委員選挙も

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台湾総統に蔡英文再選 ――流れは変わった、負けたのは習近平である

著者: 田畑光永

 去る11日の台湾総統選。予想された結果とはいえ現職の蔡英文が得票率57.13%、800万票余を積み上げて圧勝したことは、中華人民共和国誕生以来の中国の歴史の流れが変わったのを世界に知らしめる一大エポックを画すものであっ

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