吉本隆明の執筆一覧

日本社会では、なぜ「恋愛」は困難なのか? ― 再び、吉本隆明の『超恋愛論』から

著者: 池田祥子

「万葉集」にみる恋の歌  現存する日本最古の和歌集である「万葉集」は、奈良時代末期(750~780年)に編纂されたという(大伴家持が編纂に関与)。全20巻、4500首以上が収集され、詠み人は、天皇・貴族から、下級官人、防

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(8)晩年の「新しい天の火」

著者: 内野光子

光太郎は、1956年4月2日、74歳の生涯を終えるが、その最晩年における、あるテーマの詩作品をさかのぼってみた。みごとに、雑誌の新年号、新聞の元旦号を飾る詩人であったことがわかる。これは、戦争詩を書いていた頃と変わりはな

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国会論議の不毛を逆照射する対話 - 『吉本隆明 江藤淳 全対話』(中公文庫)を読む -

著者: 半澤健市

 本書は、1965年から1988年の間に行われた、吉本隆明(1924~2012)と江藤淳(1932~1999)の対談の全記録である。五回の対談のタイトルは、「文学と思想」、「文学と思想の原点」、「勝海舟をめぐって」、「現

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お知らせ アソシエの講座から 『吉本隆明未収録講演集』を読む第五回目

著者: 三上 治

早いもので吉本隆明が亡くなってから四年の歳月が経ちました。吉本さんの全集が刊行されていますが、同時に<未収録の講演集>も出ています。こちらは全12巻ですが、これを頭(第1巻)から読み続けようと考えています。現在第1巻を読

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お知らせ アソシエの講座から 『吉本隆明未収録講演集』を読む第四回目

著者: 三上 治

早いもので吉本隆明が亡くなってから四年の歳月が経ちました。吉本さんの全集が刊行されていますが、同時に<未収録の講演集>も出ています。こちらは全12巻ですが、これを頭(第1巻)から読み続けようと考えています。現在第1巻を読

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お知らせ アソシエの講座から 『吉本隆明未収録講演集』を読む第三回目

著者: 三上 治

今回は未収録講演集『日本的なものとはなにか』(筑摩書房)を読む、第三回目です。この本はⅠ、Ⅱ、Ⅲに分かれていて今回はⅢのところです。Ⅲは「『遠野物型』の意味 総論 柳田民俗学」です。『遠野物語』は吉本隆明の『共同幻想論』

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7/6(土)哲学思想カフェ:吉本隆明『共同幻想論』の理論的諸問題 講師:三上治・高橋順一・山本哲士

著者:

哲学思想カフェ 演 題:吉本隆明『共同幻想論』の理論的諸問題 講 師:三上治・高橋順一・山本哲士 月 日:7月6日(土曜日) 時 間:午後2時(14時)~午後7時(19時) Ⅰ[各30分 報告]14時~15時30分 三上

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吉本隆明の対幻想批評―神仏虐待儀礼と母方オジ権を事例に(下)

著者: 石塚正英

2 対幻想批評―その2― 吉本隆明『共同幻想論』の「母制論」(151~153頁)にこう記されている。             *        * わたしのかんがえでは<母系>制の基盤はけっして原始集団婚にもとめられない

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吉本隆明の対幻想批評―神仏虐待儀礼と母方オジ権を事例に(上)

著者: 石塚正英

 はじめに  吉本隆明『共同幻想論』(河出書房新社、1968年)の「巫女論」に次の文章が読まれる。「シャーマンでは、自己幻想が問題であるがゆえに、(中略)かれの自己幻想が、他の人間であっても、神であっても、狐や犬神であっ

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吉本隆明「言語にとって美とは何か」自己表出の本質へ!

著者: 大木 保

恣意的(独り善がり)な対人意識からひきおこされる依存と、それと真逆の強迫的排他意識をかかえた日本人・・ この近所の並木道は、今をかぎりのように桜の花が舞いちり染まり、まるで一場の舞台のようにみえます。 みなさんのところは

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