社会主義の執筆一覧

チリ・クーデタから50年 アジェンデは「民主的な社会主義」を目指していた(下)

著者: 後藤政子

≪アジェンデとカストロの厚い信頼と親交≫  チリでのクーデタの日、モネーダに空と地上から弾丸が降り注ぐ中、アジェンデの娘、ベアトリスとイサベルは「私たちもここに止まります」と訴えたが、父親は「今日、ここで何が起きたのか、

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チリ・クーデタから50年 アジェンデは「民主的な社会主義」を目指していた(上)

著者: 後藤政子

 チリ・クーデタ(1973年9月11日)から50年が経過した。  今年の9月11日には大統領府モネーダでボーリチ大統領の主宰で式典が行われた。 (因みに日本ではボリッチと表記されているが、現地ではボーリチと呼ばれている。

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団結と勝利は祖国と社会主義の現在と未来である 再選されたディアス=カネル・キューバ大統領の就任演説

著者: 岩垂 弘

 キューバのディアス=カネル大統領が4月19日の人民権力全国議会(国会)で再選され、そこで就任演説をおこなった。以下は、ラテンアメリカ現代史研究家の新藤通弘氏による翻訳の一部(全体の約3分の1)だが、同氏は「キューバの困

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なぜ20世紀の社会主義社会で市民社会の倫理規範や人権意識が育まれなかったのか(下)

著者: 盛田常夫

プリミティヴでマニュアルな配給システム  ソ連が崩壊するまで、モスクワ国際空港(シェレメチェヴォ空港)の乗換え客の扱いはひどかった。これがソ連の計画経済の実態かと思わされるようなプリミティヴな配分・配給システムで運営され

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なぜ20世紀の社会主義社会で市民社会的倫理規範や人権意識が育まれなかったのか(上)

著者: 盛田常夫

社会主義時代の遺物  ロシアのウクライナ侵攻が長引く中、ロシア軍の装備や指揮系統の不備や欠陥があからさまになり、他方で制圧した市民への残虐行為や略奪行為が次々と伝えられる。装備や兵器のレベルの低さや、装備の欠陥や量不足は

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なぜ20世紀社会主義は狂気の独裁者を生み出したのか

著者: 盛田常夫

 ソ連邦社会主義はスターリンのような独裁者を生みだし、第二次大戦後の中東欧諸国にはスターリン率いるソ連型社会主義が移植された。治安警察が超法規的権限をもつソ連型社会主義は人々の社会的自由を奪い、共産党統治に反対する政治家

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社会主義社会とは、社会の形態なのか、社会の実体をめざすものか

著者: 岡本磐男

 私は、いわゆる社会主義論の専門家ではない。大学に勤務していた頃は42年間にわたって金融論を講義してきた者である。けれども大学院においてはマルクス経済学者の宇野弘蔵先生を指導教授としてきた。宇野先生は「自分が経済学をやっ

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競馬から社会変化に至るまで、近未来予測は当たらない

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(282)―― 私はまもなく80歳になるが、今までの人生をふりかえって、もっとも強烈なショックを受けたのは、1989年の東欧の動揺から91年のソ連崩壊までの社会主義世界体制の消滅である。これは全く思いも

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中国は「社会主義をめざす国」なのか――共産党の大会決議案を読んで

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(89)―― 日本共産党の「第26回大会決議案」を読んだ。 小学校以来の友人と、日本はこんなに反動的になって、国粋主義がはびこって、これからどうなる?という議論をしたあと、彼が「これを読め」といった。読

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混迷から抜け出せない ―最新の社会主義研究を読んで

著者: 阿部治平

―八ヶ岳山麓から(80)― むかし、私はマルクス主義のアホな信奉者であった。 ソ連のすばらしさを信じた時代があった。レーニンをあがめた。スターリン批判はあったが、彼がやった「大テロ」の半分も知らなかった。中国革命に感動し

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