正治安岡の執筆一覧

高市早苗は腹を切るとは言わなかったが、クビを懸けた。前言を翻してはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2023年3月5日)  戦前、廣田弘毅内閣時代の帝国議会で、古参議員と陸軍大臣との間で「腹切り問答」と言われたやり取りがあった。2・26事件翌年の1937年1月21日衆議院本会議でのこと。立憲政友会の浜田国松(議員歴3

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校長、お言葉ではございますが、批判のない真面目さは悪をなします。

著者: 澤藤統一郎

(2023年3月4日) 本日は、東京「君が代」裁判・第5次訴訟の原告団会議。遠慮のない意見交換の場でありながら、和気藹々たる雰囲気が心地よい。訴訟進行に伴っての、こまごまとした打合せのあとに、メインの議題として、訴訟に提

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政府の原子力政策転換について~「A君への手紙」~

著者: 椎名鉄雄

 A君、ご無沙汰を続けておりますがお元気ですか。今日は久しぶりに手紙を書かずにいられなくなりました。私の中に許しがたい感情が湧きあがってきたのです。私の思いを記しますので読んでみてください。 1、岸田内閣の原発政策転換に

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「アベノマスク訴訟判決」を手掛かりに、アベ政治の負のレガシーを総括しよう。

著者: 澤藤統一郎

(2023年3月2日)  権力者はレガシーを欲する。その地位を退いたとき、あるいは棺を覆ったとき、そのレガシーが定まる。立派なレガシーもあれば、とんでもない負のレガシーもある。承継するにせよ、批判し反省材料にするにせよ、

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安倍晋三は、今なお統一教会と右翼との絆となっている。

著者: 澤藤統一郎

(2023年3月1日)  1月はとっくに行き、2月も逃げて、本日から3月。「3・1ビキニデー」でもあり、「3・1独立運動記念日」でもある。例年のとおり、暖かい陽射しの中で庭の白梅がひっそりと香しい。人もかくありたいと願え

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『図書新聞』の時評で『<パンデミック>とフェミニズム』が紹介されたのだが

著者: 内野光子

 新・フェミニズム批評の会の事務局から、下記の時評で、『<パンデミック>とフェミニズム』が取り上げられているとのことで、『図書新聞』の画像(一部)が添付されてきた。書評が少ない中で、紹介されたことはありがたいことであった

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「経済民主主義」による企業統治をめざして―― トマ・ピケティと斎藤幸平の思考の違いについて ――

著者: 高木雄郷

 日本でも、コロナ禍で企業の不正や不祥事、格差・差別、各種のハラスメントなど労働社会問題が相次ぐ中、こうした事態を払拭するための企業統治の改革論議が大きなうねりをみせている。とりわけ市場万能と資本優位の新自由主義のもとで

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Let’s Join Hands 2月26日 添付1点  「食の安全を守る人々」 こんな映画です!

著者: 江口千春

<映画紹介>「食の安全を守る人々」 本日、「まなびつなぐ広場」で上映されました。多くの人にこの映画を見てほしい!と思い情報をPDFにしました。 わが子の病気(アレルギー、自閉症の症状)に直面し原因と影響を追究。遺伝子組み

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忘れてはならない。忘れさせられてはならない。ビキニも第五福竜丸の被ばくも、そして「2・26」も。

著者: 澤藤統一郎 

(2023年2月26日)  昨日、公益財団法人第五福竜丸平和協会の役員懇談会。来年2024年は、ビキニ事件・第五福竜丸被ばくから70年になる。その翌々年2026年は、展示館開館50周年。どのような基本理念で、どのような企

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書評・ 斎藤幸平『『ゼロからの資本論』』   知識人のコミュニズムから 普通の労働者[プロレタリアート]のコミュニズムへ

著者: 矢沢国光

 共産主義 コミュニズム には昔から二つの考え方がある―― 「理想的な共同体」とする説と、有害な資本主義を乗り越えた「脱資本主義社会」という説である。  「共同体」説は、「原始共産制」という言葉もあるように、階級のなかっ

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ミャンマー、軍事独裁者からの勲章受ける ―日本の政治の現状映し出す

著者: 野上俊明

 唖然とするような出来事である。大量虐殺の血で汚れ、中露といくつかの国を除く国際社会から、戦争犯罪や人道に対する罪で告発され、轟轟たる非難を浴びるミンアウンライン軍事政権。彼ら自身の策定した憲法によれば、この1月で非常事

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「竹の檻」に閉じ込められた気の毒な人たちを思う。

著者: 澤藤統一郎

(2023年2月23日)  天皇誕生日である。もちろん、少しも目出度い日ではない。国民の権威主義的社会心理涵養を意図したマインドコントロール装置に警戒を自覚すべき日である。人を生まれながらに貴賤の別あるとする唾棄すべき思

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プーチンの演説に耳を傾け、違和感なく受け容れるロシア国民。

著者: 澤藤統一郎

(2023年2月22日)  もうすぐ、ロシア軍がウクライナに軍事侵略を開始して1年になる。昨21日、プーチン大統領は、戦争開始後初めての年次教書演説をした。  そこで彼はこう語ったと報道されている。  「彼らが戦争を始め

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〈平和に対する罪〉こそ最大限公平に――ゼマン・チェコ大統領から学ぶ――

著者: 岩田昌征

 ベオグラードの日刊紙『ポリティカ』(2023年1月30日)の第一面と第四面にチェコ大統領ミロシュ・ゼマンが29日、ベオグラードの二コラ・テスラ空港に到着した事を報じていた。出迎えるヴゥチチ大統領。親密な二人の様子が第一

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スペインでは性別変更が自由になった。我が国の「性同一性障害特例法」では…。

著者: 澤藤統一郎

(2023年2月21日)  BBCと共同が伝える記事に驚いた。スペイン議会は、今月16日に「16歳以上の国民が法律上の性別変更の手続きをする際に診断書を不要とする法案を賛成多数で可決した。表決は191対60だった」という

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追悼 伊藤誠さん  広西元信『資本論の誤訳』をめぐって

著者: 村岡到

 伊藤誠さんが二月七日に急性心筋梗塞で亡くなった。八六歳。年賀状をいただき長野に転居したことを知ったばかりだったので驚いた。  伊藤さんとは一九七九年にいいだももが主導していた季刊『クライシス』が刊行されるようになった時

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どうする高齢者!どうすればいいのか(2)ルーブルや大英博物館職員がストできるのは

著者: 内野光子

 どうする家康、どころではない。  前の記事で述べたように、年金支給開始を段階的に62年から64年にしようとするフランスのマクロン政権は、大規模な反対運動に立ち往生している。反対運動を続ける市民たちに、私は少なからず心動

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