評論・紹介・意見の執筆一覧

Global Headlines:ビックテックは、ネオファシズムの先導者か

著者: 野上俊明

<はじめに> トランプ政権の始動が近づくにつれ、世界の動きが慌ただしくなってきた。特に耳目を引いたのは、メタ(旧Facebook)の動きである。第三者によるファクトチェックを廃止するという発表は、世界に衝撃をあたえた。今

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『叛乱論』東大集会で知る思想の誕生――21世紀の思想とは何か――

著者: 岩田昌征

 1月12日(土)午後、東京大学本郷の大教室で長崎浩氏の『叛乱論』をめぐって四人の論者が自論を開示する討論集会が開かれた。大教室が満杯であった。大学で授業と試験を通して影響を与えた訳でもなく、人気テレビ討論番組の常連であ

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「がんばろう共産党」のスローガンでは党組織を再生できない、日本共産党第4回中央委員会総会報告を読んで、共産党はいま存亡の岐路に立っている(その47)

著者: 広原盛明

日本共産党第4回中央委員会総会(4中総)の報告を読んでいたとき、朝日新聞の「『がんばろう神戸』から30年 エールは今」(1月13日)というルポルタージュ記事が目に留まった。趣旨は、「がんばろう神戸」のスローガンが阪神・淡

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「人間」イエス・キリストとは?-ルナン著『イエス伝』を読む(その1)

著者: 合澤 清

テクスト:『イエス伝』ルナン著 津田 穣訳(岩波文庫1941/57) 1.「神と呼んでもよいほどに偉大なる『比類ない人間』」 キリスト教にも、キリスト教史にも縁遠い評者=私が読んでも、よくこのような思い切ったことが書けた

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迫りくる世界戦争の危機と反戦闘争の課題   ①中国論      

著者: 大谷美芳

新左翼各派の機関紙・新年号を読んだ。「戦争と分断・対立」(『戦旗』)など、それぞれの情勢認識で、米国・日本と中国の戦争の危機に対して反戦闘争を呼びかけている。①両方が帝国主義戦争 戦争の真実を批判しないと反戦闘争は組織で

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(494)

著者: 本間宗究(本間裕)

2024.11.21 世界的な流動性の枯渇 現在、世界的に危惧され始めたこととして、「流動性の枯渇」が挙げられるが、このことは、「約600兆ドルのOTCデリバティブ」と「約300兆ドルの世界債務残高」に関して、「債務の借

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近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(最終回)

著者: 野上俊明

<福沢諭吉の「学問のすゝめ」> 日本の文明化の障碍になっているものについて、諭吉はなお突っ込んで論じます。これは諭吉独特の見解といっていいのですが、諭吉によれば「官」の優勢な気風―官尊民卑―が、逆にいうと民間の力の弱さ

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近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(5)

著者: 野上俊明

<福沢諭吉の「学問のすゝめ」> 福沢諭吉は、大分県人というより近代日本の代表的人物といえます。つまり啓蒙思想家として天賦人権論を紹介したという意味でも、また日本国の独立と国民一人ひとりの独立自尊を促したという意味でも、県

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近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(4)

著者: 野上俊明

<諭吉と「蘭学事始」> 杉田玄白著「蘭学事始」という書物の運命について、書誌的に興味ある事実が福沢諭吉によって明治半ばに明らかにされました。(以下、岩波文庫改訂版の解説で紹介されている諭吉の言による) 「蘭学事始」という

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近代の夜明けー大分県人(賢人)の事績に触れて(1)

著者: 野上俊明

<はじめに> 1998年3月、初めてミャンマーの地に降り立ちました。それから数か月たったころでしょうか、或る人から現地で日本語の通訳ガイドをしているチョーソーさんという青年を紹介されました。チョーソーさんは京都の大学に留

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党組織の空洞化問題をスルーして「希望ある未來」を大いに語るのか、赤旗元旦特集記事「激動の世界 希望ある未來、志位議長が大いに語る」を読んで、共産党はいま存亡の岐路に立っている(その46)

著者: 広原盛明

全国紙でも元旦の特集記事は分量が多いだけでつまらないものが多いが、今年の赤旗元旦特集記事「激動の世界 希望ある未來、志位議長が大いに語る」のインタビューは、大仰でしかも場違いな感じを抱いただけだった。国民生活に関わる記事

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●戦後80年にあたって!――世界を覆う戦争に抗し、今こそ、すべての戦争を否定し、憲法第9条を堅持する ために「生命権」を主張しよう!

著者: 小西誠

――沖縄には「命どぅ宝」という、古くからあるすばらしい言葉がある。これは沖縄戦という凄まじい犠牲を強いられた人々が、心の底から血肉化した真理だ。  今、ウクライナー欧州戦争、バレスチナーイスラエルー中東戦争、そして「台湾

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ミャンマー、うち続く国軍の戦略的敗北――シャン州に続き、ラカイン州でも地域司令本部陥落

著者: 野上俊明

 8月にシャン州にある北東司令本部が陥落したのに続き、この12月20日、ベンガル湾に面するラカイン州にある西部司令本部が陥落した。ラカイン州で国軍が支配するのは、州都シットウェイ周辺と中国が巨額の投資をして石油や天然ガス

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