評論・紹介・意見の執筆一覧

唐澤太輔(秋田公立美術大准教授)の『南方熊楠』(中公新書)――日本人の可能性の極限を思わせる巨人の生涯と思想(下)

著者: 横田 喬 

◇無念の帰国と思想の深化――那智隠棲期 1900年9月1日、約八年間滞在したロンドンを後にし、熊楠は日本へ帰国する。迎えてくれた弟・常楠は、亡父の後を引き継ぎ、酒造業で成功していた。「南方酒造」の那智勝浦支店の応援を名目

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(462)

著者: 本間宗究(本間裕)

中ロの誤算 2022年2月24日から始まった「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻」から、現在では、2年以上の時間が経過したが、この間の推移を考慮すると、さまざまな観点から「中ロの誤算」が見え隠れする状況のようにも感じてい

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唐澤太輔(秋田公立大準教授)の『南方熊楠』(中公新書)――日本人の可能性の極限を思わせる巨人の生涯と思想(上)

著者: 横田 喬 

南方熊楠(1859~1941)は百科事典を丸ごと暗記し、二十以上の言語を解した、とされる伝説の巨人。筆者は「てんぎゃん(天狗さん)」と渾名された少年時代~大英博物館に通い詰めた海外放浪期~在野の粘菌(変形菌)研究者として

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青山森人の東チモールだより…祝!「独立回復」22周年記念、安心な医療サービスを国民に

著者: 青山森人

国旗の飾りが少ない 今年も「5月20日」がやって来ました。1975年11月28日、フレテリン(東チモール独立革命戦線)による独立宣言を国際社会の大半が無視してから26年と半年の時を経て2002年5月20日、国際社会が難癖

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お江戸舟遊び瓦版1037号/「 市民型選挙 小さくとも大きな一歩!」

著者: 中瀬勝義

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戦争の行方を決めた二つの発言――イギリス首相とロシア首相の衝撃的対面外交――

著者: 岩田昌征

 露烏戦争がNATO露西亜戦争に完全転化したようだ。双方とも核をバックにした通常戦争にとどまっているが……。核の恐怖が停戦・休戦への動機となる事に期待するしかない。  冷戦終焉以後NATOが全面登場した最初の本格的戦争は

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皇族たちの”公務”って~愛子さん、佳子さんの”働き”を通じて

著者: 内野光子

愛子さんの「夢“みる光源氏」見学が「公務」ですか  愛子さんの日赤就職のニュースとともに、4月1日からの勤務と成人皇族としての活動の両立をはかるとの報道がなされた。さらに、5月11日には「 初めての単独公務で平安文学に関

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Global Headlines:ラテン・アメリカ革命の挫折

著者: 野上俊明

<はじめに>  我々68世代には、キューバ革命やチリ・アジェンデ政権はじめとするラテン・アメリカの反米反植民地闘争は、先進資本主義における資本に買収された労働運動、少数民族、女性や障碍者などの社会的少数者への抑圧に対する

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お江戸舟遊び瓦版1035号/関 良基『江戸の憲法構想 日本近代史の“イフ”』

著者: 中瀬勝義

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(461)

著者: 本間宗究(本間裕)

国家イスラエルの将来 現在、「イスラエルという国家の将来像」に対して、世界的な規模での不安感が高まっている状況とも思われるが、この理由としては、「アウシュビッツの収容所などで、歴史的な悲劇を味わったユダヤ人が、反対の立場

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お江戸舟遊び瓦版1033号/山下祐介、横山智樹『被災者発の復興論3・11 以後の当事者排除を超えて』

著者: 中瀬勝義

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《政治とカネ》の関わりは現時点での喫緊の課題である。また同時に、民主主義の理念の根本問題でもある。「法と民主主義」今月号の特集は、眼前にあるカネにまみれた政治腐敗の現象を、あるべき理念に照らしてどう理解しどう改革すべきかの示唆を提供するものである。ぜひご購読いただきたい。

著者: 澤藤統一郎

(2024年5月12日) 「法と民主主義」2024年5月号【588号】は連休前に発刊されたが、このブログでの紹介が遅れた。本号の特集タイトルは、以下のとおり熱い。 ●あらためて問う《政治とカネ》― その理念と規制改革の方

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青山森人の東チモールだより…大鉈を振るうシャナナ政権

著者: 青山 森人

小屋の撤去、住民の立ち退き インドンネシア軍占領下にあった時代の東チモールでは侵略軍の監視の目が光っていてわたしのような外国人は外をのんびり歩いて町並みをゆっくり眺めることはできませんでした。東チモールから侵略軍が撤退し

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断捨離の手が止まる(4)1951年、小学校最後の夏休みは(後)

著者: 内野光子

念願の一色海岸  父の友人が薬局を開いている葉山へ、とうとう出かける日がやってきた。父母と前日に泊りに来ていた従姉のMさんも飛び入りで、4人となった。逗子駅からバスで15分で一色海岸に着いたのだが、母は車酔いで、顔も真っ

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(460)

著者: 本間宗究(本間裕)

通貨の健全性 100年ほど前の「ロシア革命」の際に、レーニンは、「資本主義を破壊する最善の方法は、通貨を堕落させることだ」と述べ、その後、経済学者のケインズは、「レーニンは確かに正しかった。通貨を堕落させることほど、社会

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お江戸舟遊び瓦版1032号/渡辺浩一『近世都市〈江戸〉の水害―災害史から環境史へ』

著者: 中瀬勝義

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