評論・紹介・意見の執筆一覧

「差別を差別と非難し、デマをデマと断じることはメディアの役目。」

著者: 澤藤統一郎

またまたの典型的なスラップ訴訟のご紹介。ヘイトスピーチへの批判の新聞記事が名誉毀損とされ、地方紙の記者が訴えられた事例。いま、ヘイトとヘイト規制が熱くせめぎ合っている川崎での事件である。 まずは、神奈川新聞社会面の今日(

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あらためて、高村光太郎を読んでみた(9)芸術院会員辞退のこと

著者: 内野光子

光太郎の詩集の解説や評伝のようなものでは、彼の「反骨精神」の証として、あるいは、戦時下の活動やたくさんの戦争詩を書いたことへの「自省」の現れとして、芸術院会員への推薦を辞退したこと、しかも二度も辞退していたことを高く評価

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(8)晩年の「新しい天の火」

著者: 内野光子

光太郎は、1956年4月2日、74歳の生涯を終えるが、その最晩年における、あるテーマの詩作品をさかのぼってみた。みごとに、雑誌の新年号、新聞の元旦号を飾る詩人であったことがわかる。これは、戦争詩を書いていた頃と変わりはな

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無能にして無為無策の政治家は、悪辣な政治家よりも数段罪が軽い。

著者: 澤藤統一郎

台風15号の後遺障害がいまだに癒えていない。この台風到来の際に組閣された新閣僚の面々。ようやくご祝儀の提灯記事の灯は消えて、今は遠慮のない批判が交わされるようになった。 前回組閣が「在庫一掃内閣」であった。今回は、払底し

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(7)敗戦後、天皇をどうよんだか

著者: 内野光子

光太郎は、前述のように1950年に『典型』という詩集を出版し、敗戦後の詩作品をまとめた。そこには、「暗愚小伝」という題でまとめられた20篇からなる詩があり、これは、雑誌『展望』の1947年7月号に一挙に掲載されたものであ

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二見伸吾(府中町議・共産党),渾身の「議場に日の丸」反対討論。

著者: 澤藤統一郎

本日のブログは、やや長文だが理屈っぽくなく、読み易い。生き生きとした活動家の奮闘ぶりを紹介するもの。 広島県「(安芸)府中町」は人口5万余。県外の者には紛らわしいが、県東の「(備後)府中市」とは異なる。マツダの企業城下町

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あらためて、高村光太郎を読んでみた(6)戦争詩において天皇はどうよまれたか

著者: 内野光子

「戦後、髙村をほんとうに苦しめたのは、天皇(制)の問題と、自分の詩をよんで人は死んでいったという問題だけであった」 (「髙村光太郎論」『吉本隆明全著作集8』勁草書房 1973年 171頁)とは吉本隆明のいうところであるが

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日の当たる場所で、ネトウヨ策動を許してはならない。

著者: 澤藤統一郎

どんな内容のニュースなのか、急には呑みこめなかった。「『朝鮮通信使は凶悪犯罪者集団』杉並区議、本会議で発言」という見出しの朝日新聞記事のこと。 「東京都杉並区の佐々木千夏区議(46)が、区議会本会議で『朝鮮通信使』につい

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《東電の天皇》の責任と、《本家の天皇》の責任と。

著者: 澤藤統一郎

《東電の天皇》と異名をとって業界に君臨し、原発を推進してきたのが勝俣恒久元会長。福島第1原発事故の未曽有の規模の被害について、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたが一審無罪の判決を得た(9月19日)。  「被害者らが提起し

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(236)

著者: 本間宗究(本間裕)

デリバティブと中央銀行 現在、世界の関心は、「米中の貿易戦争」などがもたらす「実体経済の悪化」、そして、「デフレ」に向かっているようだが、この時の注目点は、やはり、「国債バブルの動向」とも言えるようである。つまり、現在、

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●無責任大国ニッポン!〜東電刑事裁判でまさかの「全員無罪」判決

著者: 松原 明

9月19日、旧東電経営者3名の刑事責任を問う東京地裁判決には、832人の傍聴希望者が集まった。午後1時すぎ、判決の一報を待つ地裁前は支援の人々と内外のメディア陣であふれ返っていた。そこに中から、2人の原告団の女性がとぼと

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(5)民族の「倫理」と「美」と

著者: 内野光子

光太郎は、地政学をはじめ、天文学などに自然の必然があるかのような、そして数学・物理という論理と「倫理」「美」という言葉を頻用する。しかし、頻繁に登場するそれらのことばは、よくよく考えてみると無内容であるにもかかわらず、繰

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「《壁を橋に》プロジェクト」 ― 「表現の不自由展」再開に向けて

著者: 澤藤統一郎

一昨日(9月17日)の夕刻、「表現の不自展・実行委員会」が主催する「《壁を橋に》プロジェクト 今こそ集会(in東京)」に足を運んだ。200人の参加で、盛会だったことに安堵の思いである。 仮処分申立報告と支援要請を中心とし

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あらためて、髙村光太郎を読んでみた(4)光太郎の世界地図帳

著者: 内野光子

若いころ、国際関係論を専攻した同僚が「地政学」という言葉をよく口にしていた。なんとも古めかしく、怪しげな・・・などと思っていた。ナチスの国土拡張、侵略の理論的な支柱になっていたことなどのうろ覚えでもあったのだろう。しかし

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宮古島市の市議会議員に申しあげる。うっかりスラップ提訴に賛成すると、その責任が問われますよ。

著者: 澤藤統一郎

昨日(9月17日)の午後、沖縄の地方紙記者からの電話取材をうけた。住民訴訟を提起した市民6名を被告として、宮古島市が損害賠償請求訴訟を提起予定という件。これをスラップというべきか意見を聞きたい、という内容。 私が記者に話

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】336 降伏という選択肢はない?(ボルトン)

著者: 平田伊都子

 2019年9月10日、♠アメリカ大統領が、お得意の「首だ!」ツイッターを、当時のアメリカ国家安全保障補佐官ジョン・ボルトンに投げつけました。 すかさずジョン・ボルトンが「昨夜(9月9日)私が辞任を♠アメリカ大統領に申し

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朝日社説「反感をあおる風潮を憂う」を支持、でも、腰が引けていないか

著者: 坂井定雄

9月16日の朝日社説「嫌韓とメディア 反感あおる風潮を憂う」に同感し、支持する。でも、「風潮を憂う」の見出しは、なんか引退したジャーナリストが憂っているようで、戦う姿勢に欠けてはいないか? 同論説が取り上げている文春10

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嫌いな言葉は「愛国心」。「真の愛国者」はなおさらいけない。

著者: 澤藤統一郎

嫌いな言葉は山ほどある。なかでも、「愛国」「愛国者」「愛国心」はその最たるもの。憂国・国士・祖国・殉国・忠義・忠勇など、類語のすべてに虫酸が走る。「真の愛国者」は、なおいけない。生理的に受け付けない。 パトリオティズムや

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菅義偉さん、誰の原稿でそんなこと喋っているの? ホントにそれで大丈夫?

著者: 澤藤統一郎

3日前(9月12日)の午後、菅義偉官房長官は記者会見で日韓関係について語っている。その内容を、同日夕刻のNHK NEWS WEBが以下のとおり簡潔に伝えている。 見出しは、「日韓請求権協定の順守 大原則」「『徴用』問題で

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一日も早い、「表現の不自由展」展示再開の仮処分命令を

著者: 澤藤統一郎

どうして、もっと大きなニュースにならないのだろうか。昨日、中止になっていた「表現の不自由展・その後」の展示再開を求める仮処分命令が名古屋地裁に申立てられた。中止になったのは、愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナー

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