評論・紹介・意見の執筆一覧

「学習指導要領」の暴走を止めよう! (1) 新「高等学校学習指導要領」の根本的問題点

著者: 青木茂雄

2018年3月に、前年の小中学校に続いて高等学校の新学習指導要領が改定「告示」された。教育基本法改悪以後、2度目の学習指導要領改定で、大改悪である。 今度の改定の特徴を一言で言い表せば、2006年の改悪教育基本法のねらい

本文を読む

書き初めに勇ましい字が出ぬように(かうぞう)

著者: 澤藤統一郎

一昨日(5月19日)毎日新聞「仲畑流万能川柳」の年間賞表彰式があった。 2017年の投稿59万句から選ばれた年間大賞は、   書き初めに勇ましい字が出ぬように 2017年1月1日に掲載された句。大阪府高槻市作野一男(柳名

本文を読む

自らの植民地主義に向き合うこと―カナダから、沖縄へ:『ヘイト・クライムと植民地主義』(三一書房)から転載 Facing my own colonialism – from Canada to Okinawa: Satoko Oka Norimatsu

著者: ピースフィロソフィー

今年1月に三一書房から刊行『ヘイト・クライムと植民地主義 反差別と自己決定権のために』(木村朗・前田朗共編)に書かせていただいた一章「自らの植民地主義に向き合うこと―カナダから、沖縄へ」(94-112頁)を、許可をいただ

本文を読む

なぜ35万人以上が死亡、120万人が難民化したのか - BBCの分析「シリア内戦7年間」(1) -

著者: 坂井定雄

七年前の2011年3月、「アラブの春」に励まされ、民主化を求めて大規模なデモが発生したシリア。アサド独裁政権が、軍と治安警察を総動員して過酷に弾圧。それが、シリア内戦の発端となり、軍の一部も反旗を翻して民主化勢力に加わり

本文を読む

本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(191)

著者: 本間宗究(本間裕)

道に食あり、食により道を失う 最近の「官僚の不祥事」については、まさに、「食により道を失った状況」とも言えるようだが、このことは、「禅」の言葉である「道に食あり、食により道を失う」というものである。つまり、「道」という、

本文を読む

「アパートで暮らしたい・・・」-おにぎりパトロールでの出会いから-

著者: 村尾知恵子

3月下旬、今年の桜は開花が早かった上、満開の桜を眺めている期間も例年より長かった。路上生活の人々もお花見に行っているのでしょうか。「こんにちは、ど~ですか」と挨拶を交わした人はいつもより少ないようでした。日中が暖かいせい

本文を読む

いま、学問的には『人種』という(差別的)概念は使いません。

著者: 澤藤統一郎

本日は、姪の結婚式に出席。 さわやかな季節に、さわやかな天候に恵まれた、ステキな結婚式だった。 私には3人の弟妹があり、それぞれが子をなしているが、そのすべてが女性。8人の姪がいて甥はない。今日は6人目の姪の結婚式。宗教

本文を読む

SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】263 ♠米大統領 VS 国連事務総長

著者: 平田伊都子

  2018年5月14日のイスラエル建国記念日に、アメリカはテルアビブの米大使館をエルサレムに移転し、♠米大統領は「エルサレムはイスラエルの首都」と再び宣言しました。  翌15日は、パレスチナ受難記念日<ナクバ>でした。

本文を読む

周回遅れの読書報告(その56)「ヘルマン『資本の世界史』のこと」

著者: 脇野町善造

 ヘルマン『資本の世界史』は、そんなに期待して読んだ本ではなかったが、実にいい本であった。抜粋を作ったのだが、やたらと多くなったことも、それを物語っている。こんな風にわかりやすく書くことができるのは、著者がジャーナリスト

本文を読む

吉田嘉明(DHC会長)とは、かような人物である ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第131弾

著者: 澤藤統一郎

私は、吉田嘉明(DHC会長)とは、ヘイトとデマ(ないしフェイク)を専らとするレイシストであると言い続けてきた。だから、人権や民主主義を大切にする志のある賢い消費者はけっしてDHCの製品を買ってはいけない、とも言ってきた。

本文を読む

しなやかに したたかに ~「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」その②

著者: shigeko kakiuchi

【4月26日・4日目】 「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」の4日目。連日700人超の参加で、昨日は800人が座り込んだ。防衛局・県警は連日、カマボコや機動隊員の配置を変えて工事車輌の搬入を強行しているが、多数

本文を読む

「南北之塔」よ、何を見てきたか。いま何を思って建っているのか。

著者: 澤藤統一郎

5月10日。旧友と糸満市真栄平の「南北之塔」を初めて訪れた。同行の小村滋君から事前の説明を受けるまで、この塔の存在自体を知らなかった。地元の人も、よく知らない。グーグルにも載っていない。この塔にたどり着くまでが一苦労だっ

本文を読む

和魂となりてしづもるおくつきの み床の上をわたる潮風

著者: 澤藤統一郎

5月10日、沖縄戦の南部戦跡を訪ねた。これまでも何度か訪れてはいるが、そのたびに心が痛む。 最初に訪れたのは復帰前。学生のころに、このあたりを時間をかけて歩いたことがある。魂魄之塔が最も印象に深かった。 「糸満市米須の海

本文を読む

歴史的な南北首脳会談は和平に向けた地ならしとなった(それに対するワシントンの評論家たちの憎悪反応) Tim Shorrock: Historic Korean Summit Sets the Table for Peace—and US Pundits React With Horror (Japanese Translation)

著者: ピースフィロソフィー

昨年の韓国大統領選前、文在寅候補に単独インタビューを行えた外国人ジャーナリストは2人だけであったが、そのうちの1人が、米国の調査報道ジャーナリスト、ティム・ショロックである。ティムは戦後、マッカーサーが日本のキリスト教化

本文を読む

沖縄本土復帰46周年ー沖縄タイムスの怒りの社説紹介

著者: 澤藤統一郎

5月15日。1972年のこの日、米軍統治下にあった沖縄の施政権が日本に返還された。沖縄が本土に復帰して、あれから46年となった。 「核抜き・本土並み」が米日両政府の建前であった。県民の願いは、「基地のない平和の島としての

本文を読む

「天皇の呪縛」を解いたきっかけ - 高實康稔さん追悼集 『ゆるぎない歴史認識を』より Collection of Essays to Remember Yasunori Takazane

著者: ピースフィロソフィー

  このブログでは何度も紹介してきましたが、「岡まさはる記念長崎平和資料館」の理事長で、昨年4月7日に亡くなった高實康稔長崎大学名誉教授(フランス文学)の一周忌を記念する追悼集会に先月、行ってきました。この集会

本文を読む

「デモ屋」と呼ばれた福富節男さん逝く - ベトナム反戦や反安保闘争で奮闘 -

著者: 岩垂 弘

 「安倍内閣は退陣せよ」と叫ぶ市民たちによって国会議事堂周辺で行われたデモが盛り上がった4月14日午後、国会議事堂からそう遠くない文京区民センターで、昨年12月18日に98歳で亡くなった、数学者の福富節男さんとお別れする

本文を読む

しなやかに したたかに ~「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」その①

著者: shigeko kakiuchi

日米両政府とりわけ将来的に自衛隊基地としたい日本国政府が工事を強行する「辺野古新基地」は、世界一危険な「普天間飛行場」の代替ではなく、普天間にはない強襲揚陸艦・弾薬装弾場などの基地機能強化だ。専門家からは辺野古海底の軟弱

本文を読む

月とスッポン ― 徳ゆえに王に推戴された尚円と、不徳を批判されながら政権にしがみつくアベ晋三と。

著者: 澤藤統一郎

もしもし、前島の船員会館は、この方向でよろしいのでしょうか。 ああ、先ほど「りっかりっか湯」にいらっしゃった方ですね。この道を真っ直ぐに行って15分足らずですよ。私も同じ方向ですから、ご一緒しましょう。 助かりました。那

本文を読む

被爆者の言葉を胸に 乗松聡子 Translating for A-bomb Survivors – Reflecting my 10-year participation with the U.S.-Japan Hiroshima/Nagasaki Study Tour

著者: ピースフィロソフィー

左からアメリカン大学のピーター・カズニックさん、被爆者 の近藤紘子さん、藤岡惇さん、乗松聡子 (2009年ぐらいの写真かなーーーみんな若いし今でも若い!) 立命館大学名誉教授の藤岡惇(ふじおか・あつし)さんと出会ったのは

本文を読む

ダライ・ラマ14世はなぜインドに行ったか

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(257)―― 読者から「ダライ・ラマはなぜインドに亡命したか」というメールをいただきました。この質問には、ダライ・ラマがどうして亡命するようなはめに陥ったか、亡命先がなぜインドだったかという二つの内容

本文を読む

ネトウヨの弁護士不当懲戒請求に、きっちり責任をとらせよう

著者: 澤藤統一郎

一昨日(5月11日)の毎日新聞朝刊「ネットウオッチ」欄に、「懲戒請求被害の弁護士 広がる対抗措置の動き (ネトウヨに対して)損害賠償求め提訴へ/請求側(ネトウヨ)は動揺」との記事。(括弧内は澤藤の挿入、以下同) 朝鮮学校

本文を読む

SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】262 ポリサリオってなんだ?

著者: 平田伊都子

 <ポリサリオ>とは、西サハラ独立運動組織<ポリサリオ戦線>のことです。 UN国際連合もEUヨーロッパ連合もAUアフリカ連合も、みんな、ポリサリオ戦線を西サハラ民族の代表としています。 そう言われても私たち日本人には、ポ

本文を読む