評論・紹介・意見の執筆一覧

SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】221 西サハラ難民キャンプに行ってきました

著者: 平田伊都子

 成田を出たのが8月13日22時。 格安エメレーツ航空機のエコノミークラスは、お盆休みと重なり息苦しく満席でした。 飛行時間10時間40分で、乗り継ぎのハブ空港ドバイに着陸し5時間待たされ、さらに7時間機内席に張り付けら

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わたしの八月十五日~薄れゆく記憶をとどめたくて(2)変電所への機銃掃射を見た

著者: 内野 光子

 疎開先の佐原での落ち着き先が、仁井宿の馬市場跡の管理さんの家だった。前回は、8月15日の薄れた思い出をたどった。 そして、それよりどのくらい前だったのか。「変電所」への「キジュウソウシャ(機銃掃射)」の様子を、この目で

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サケは誰のものかーサケ漁をめぐる法廷闘争はアメリカに先例

著者: 澤藤統一郎

「浜の一揆」訴訟を受任して以来、サケに関心をもたざるを得ない。サケの切り身の味も変わってきた…ような気がする。サケの生態やサケ漁の話題を追って、佐藤重勝著の「サケー作る漁業への挑戦」(岩波新書)を読んでいる。やや古い(1

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天皇制との対峙なくして主体性の確立はない

著者: 澤藤統一郎

天皇制に関する書物にはしっかり目を通したいと思いつつ、なかなか思うとおりにはならない。ようやく、話題の阿満利麿「日本精神史: 自然宗教の逆襲」(筑摩書房・2017年2月刊)を一読した。広告文の「渾身の書き下ろし」はまさし

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臍を噛むまい。「憂しと見し世も 今は恋しき」と。

著者: 澤藤統一郎

永らへば またこの頃や しのばれむ  憂しと見し世ぞ 今は恋しき 百人一首でおなじみの藤原清輔の詠。『新古今集』から採られているそうだが、これは恐い歌だ。希望のない、絶望の歌。この頃そう思う。 この先もっと長く生きていて

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植物園・太平洋戦争ゆかりの寺院・護憲アート~日曜日の散歩

著者: 澤藤統一郎

日曜日。久しぶりに小石川植物園で寛ぐ。喧噪とは無縁の16万㎡。生き返るような解放感。本日初めて見たもの。タヌキノカミソリ、センコウハナビの花。莢にはいったハナキササゲ、ハナズオウ(いずれも豆科)の実。そして、蚊取り線香を

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青山森人の東チモールだより…連立政権か包括的政権か、はたまた談合政権か

著者: 青山森人

青山森人の東チモールだより  第354号(2017年8月19日) 連立政権か包括的政権か、はたまた談合政権か お二人さん、選挙後初のツーショット 8月18日(金)、新トリズモホテルにCNRT(東チモール再建国民会議)のャ

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久米宏の「東京オリンピック返上論」に拍手を送る。

著者: 澤藤統一郎

ラジオが元気だ。とりわけ、TBS。森本毅郎、荻上チキ、そして久米宏。多彩なパーソナリティが魅力的だ。 「久米宏 ラジオなんですけど」は毎週土曜日午後1時からの放送。俄然注目されているのは、6月17日の「リスナー国民投票 

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(165)

著者: 本間宗究(本間裕)

ニュートンの閃き 「万有引力の法則」を発見した「アイザック・ニュートン」は、「リンゴが木から落ちる様子を見たことが、発見のきっかけだった」と伝えられているが、この点については、より詳しい解説が必要なようである。具体的には

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「日本人は歴史に学べ」 - 作家の半藤一利さん、終戦記念日に語る -

著者: 岩垂 弘

「過ちを繰り返さないために、日本人は歴史に学ばなくてはいけない」。昭和史研究の第一人者とされる作家の半藤一利さん(87歳)が、73回目の終戦記念日の8月15日、東京・池袋の映画館であった、自作の『日本のいちばん長い日』に

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沖縄の誇りと自立を愛する皆さまへ 第44号 河野元衆院議長 憤怒のインタビュー 沖縄の基地と憲法外交で安倍批判

著者: 河野道夫

2017年8月15日 国際法市民研究会  自民党総裁や外務大臣などを歴任後、2003年から政界を引退する09年まで、衆院議長を務めた河野洋平氏(1937生)は、「神奈川新聞」2017年8月15日号の終戦記念特集に向けたイ

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「鶏よ、鳴け。夜がゆっくり明け始めている。」ー袴田巖再審開始を求める意見広告

著者: 澤藤統一郎

 良心は無実の人間のいのちを守る唯一の声である。  暗く苦しい夜が長ければ長いほど、ひときわ声高く響く良心の声よ。  暗澹と悲痛と憤怒の錯綜した獄中14年有余、私を支えたのはその声だ。  鶏よ、鳴け、私の闇夜は明るくなっ

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クルド人国家独立への住民投票迫る - モスル解放と難民支援で自信深めた自治政府 -

著者: 坂井定雄

イラクのクルド人自治区政府が9月25日に設定している、クルド人国家樹立の是非を問う住民投票が迫ってきた。自治区の独立に反対してきたイラク政府は住民投票自体に反対、クルド人が少数ながら国民の一部を占めるトルコ、イラン、シリ

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読売新聞「社説」への根底的批判  (上) =「100ミリSv以下無害説」 は被曝防護の歴史を無視した暴論=

著者: 藏田計成

はじめに 「科学的には、100ミリシーベルト以下は被曝(ひばく)による健康への影響はないとされる。」この一文は、読売新聞「社説」(2017年2月9日)からの引用である。表題は「放射線審議会 民主党政権時の基準を見直せ」

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ベルリンでの従軍「慰安婦」警告集会写真報告・Fotoberichte zum Gedenktag für die ,Trostfrauen”des japanischen Militärs am 14.Augst in Berlin

著者: 梶村太一郎

 ここベルリンのブランデンブルグ門前のパリ広場では2013年以来続けられている元日本軍従軍「慰安婦」の警告追悼集会も今年の8月14日で5度目となりました。 韓国でも新政権が成立した本年は、ベルリンでの行動もいよいよ充実し

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脱連帯的『連帯』資本主義におけるモゼレフスキとクーロン

著者: 岩田昌征

 ポーランドの基幹的重化学工業の労働者階級が党社会主義体制を打倒するまでは、彼等の『連帯』労組を支援して来たポーランド知識人・専門家階層のすべてが、『連帯』政権の反労働者性の推進に歓喜したわけではない。オスト教授は、少数

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わたしの八月十五日~薄れゆく記憶をとどめたくて(1)

著者: 内野光子

 地元の9条の会でも、高齢化は免れないが、戦前生まれは、どうやら私一人になったようなのだ。「語り継ぐ」というのは、難しい。なにせ、私の「戦争体験」は、小学校に上がる前のことなので、記録はないし、断片的なカスレカスレの記憶

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アンジェイ・ワイダ監督の「ワレンサ 連帯の男」と遺作「残像」を貫通する負性とは――岡崎乾二郎氏の洞察に刺戟されて――

著者: 岩田昌征

アンジェイ・ワイダ監督の遺作「残像」をかなり前に観た。岩波ホール作のパンフレットにアンジェイ・ワイダのメッセージがあり、それは「『残像』は、自分の決断を信じ、芸術にすべてをささげた、ひとりの不屈の男の肖像です。映画は、ポ

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(164)

著者: 本間宗究(本間裕)

中国の夢と上海協力機構 「6月9日の産経新聞」で、「上海協力機構(SCO)へ、インドとパキスタンの加盟が承認された」という記事が掲載されたが、海外の識者は、この点に、大きな注目をしているようである。具体的には、私自身も、

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