評論・紹介・意見の執筆一覧

自民の後退が共産の前進に繋がらない地方選挙の動向、党派選挙と野党共闘の狭間で、共産党はいま存亡の岐路に立っている(その27)

著者: 広原盛明

 RDD方式(コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかける方式)で世論調査が行われる中で、個別面接方式で有権者の意向を尋ねる時事通信調査はコストもかかるが精度が高いとされている。調査

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《原発再稼働に反対する全国各地の闘い vol.2》

著者: 「経産省前テントひろば」

【むつ中間貯蔵施設・六ヶ所再処理施設】 むつ中間貯蔵の安全協定締結の判断に向け、住民説明会7月2日から始まる。 ・青森県むつ市・中間貯蔵施設の操業に反対する署名にご協力くださ> ネット署名「青森県むつ市の使用済み核

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さて、シュミットです  ~カール・シュミット「レヴィアタンーその意義と挫折」を読む~

著者: 川端秀夫

▼まえがき▼ ミクシーのコミュニティ「橋川文三を考える」に連載した「さて、シュミットです」の総集編を公開します。全体理解に役立つと思い旧約聖書列王記下第五章のナーマンの逸話の引用を補いました。 カール・シュミットの「ユダ

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チベットから未来を見据える  ツェリン・ヤンキー著『花と夢』を読む

著者: 宮里政充

4人の女性たち  この『花と夢』は今年4月20日、春秋社から「アジア文芸ライブラリー」の第1作として出版されたものである。訳者は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の星泉教授。チベット語からの翻訳である。 物語は

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青山森人の東チモールだより…指導者は自らのプチブルジョワ根性に抗え

著者: 青山森人

さらさらした季節を迎える 5月下旬、コルメラ地方に大雨が発生し、500棟以上の住民が避難する事態になりましたが、東チモールはおおむね雨の日がめっきり少なくなり、じめじめ感のない湿気の低いさらさらした天候にいま恵まれていま

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お江戸舟遊び瓦版1041号/安達智則、鈴木享子、野中郁江「豊かな財政の活用で取り戻そう!私たちの東京」

著者: 中瀬勝義

※ちきゅう座より 以下の記事はPDFの埋め込みですが、その部分が空白のままになって表示される場合があります。お手数ですがブラウザ左上隅の更新ボタンを何回か繰り返して押してみてください。表示されるようになります。 http

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(466)

著者: 本間宗究(本間裕)

激化する米中対立 5月14日に米国が発表した「中国からの輸入品に対する関税の大幅引き上げ」については、「米中の対立激化」を象徴し、また、「ロシアのプーチン大統領の訪中」については、「東西冷戦構造の激化」を表す出来事の一つ

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世界のノンフィクション秀作を読む(76) ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』――新大陸の住民はなぜ旧大陸の住民に征服されたのか(下)

著者: 横田 喬 

 ?八種の「起原作物」(続)  肥沃三日月地帯で食料生産が早期に始まるのに好都合だったもう一つの点は、「狩猟採集生活」対「農耕生活」という生活様式の競合が、地中海西部や他の地域に比べて少なかったことだろう。狩猟採集生活に

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世界のノンフィクション秀作を読む(75)  ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』――新大陸の住民はなぜ旧大陸の住民に征服されたのか(上)

著者: 横田 喬 

 著者(1937~)は上掲の著書を1997年に刊行し、ピューリッツァ賞・国際コスモス賞などを受けた。アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか?(なぜ、その逆は起こらなかったのか?)を考察。人類史のダイナミ

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お江戸舟遊び瓦版1040号/カーリ・ロースヴァル、ナオミ・リネハン、速水望訳「私はカーリ、64 歳で生まれた」

著者: 中瀬勝義

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――八ヶ岳山麓から(473) ――中国の軍事演習は常態化する、革新政党は対策を!

著者: 阿部治平 

 台湾の民進党は、議会選挙では敗北し総統選挙では勝利した。5月8日、頼清徳氏は、新総統就任演説を行った。これに対して中国の外交・台湾関係機関は、「民進党は完全な台湾独立組織である」と厳しく非難した。  23・24 日に中

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Global Headlines:グローバル・サウスの盟主インド総選挙の結果

著者: 野上俊明

<はじめに>  ミャンマーと西に国境を接する大国インドは、いまや人口世界一であり、経済力GDPもここ数年で日本やドイツも抜き去るという。ミャンマーと北東部で隣接する人民中国とは異なり、新興国としては珍しく、独立以来一貫し

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映画「関心領域」を観る  ナチス時代の裕福な中流家庭の生活

著者: 小川 洋

 不吉な始まり  この映画の主人公たちが、アウシュヴィッツ収容所長のルドルフ・ヘス(副総統のヘスとは別人)の家族であることを予め知っていなかったら、上映開始後しばらくは、なんの映画なのか困惑していたはずだ。上映開始から1

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(465)

著者: 本間宗究(本間裕)

マネーとクレジット(3) 「1913年の米国FRB創設」から「現在」までの「100年余りの期間」については、「1600年前の西ローマ帝国の末期」と同様に、「マネーの大膨張」が発生した時期だったものと考えている。具体的には

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韓国通信NO747 日本国憲法―第2章第9条  戦争の放棄

著者: 小原 紘 

 憲法公布から3カ月後、文部省は教科書『あたらしい憲法のはなし』を発行した。だが、わずか3年後に「副読本」に格下げされ、その翌年からは使われなくなった。  戦後の混乱期、生徒も教師も新生日本への期待に胸ふくらませて読んだ

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――八ヶ岳山麓から(472)――都会の人の考え方を、百姓の目から見ると

著者: 阿部治平 

有機農法を求める人々  この3月、珍しくも村の共産党が「農業を知る会」をやった。参加者は40人くらいで、共産党の集りとしてはびっくりするほど多かった。元国会議員という人が、基調報告として、地球温暖化・食糧自給率・農業基盤

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世界のノンフィクション秀作を読む(74) 木原武一(著述家)の『ぼくたちのマルクス』(筑摩書房)――「マルクス症候群」が止んだ今こそ彼の思想に注目を、と提言(下)

著者: 横田 喬

 ?「資本論」の世界  マルクスには革命家、経済学者、哲学者など幾つかの顔があり、その思想全体を作り上げている。核となるのは経済学で、その主著『資本論』だ。欧州の大学に経済学部が新設されたのは十九世紀末。彼が大学生当時の

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【報告】IHIはF35戦闘機エンジン部品の米国輸出をやめろ!6.6本社申し入れ行動

著者: 杉原浩司

6月6日午後、14人が参加して「IHIはF35戦闘機エンジン部品の米国輸出をやめ ろ!6.6本社申し入れ行動」を行いました。 豊洲駅そばにそそり立つIHI本社ビルの真ん前で「IHIは死の商人にならないで!」 と声をあげ、

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世界のノンフィクション秀作を読む(73) 木原武一(著述家)の『ぼくたちのマルクス』(筑摩書房)――「マルクス症候群」が止んだ今こそ彼の思想に注目を、と提言(上)

著者: 横田 喬 

 「共産主義の父」とされるカール・マルクス(1820~1895)。その著作を「現代に生きる古典」として読んでほしい、と著者は言う。私とほぼ同世代の筆者は多年にわたるマルクス読み込みの蓄積を平易な論述に生かし、かの一代の論

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Global Headlines:権威主義国家における政治と宗教 ――ミャンマー内戦は武力解放とともに、タブーからの精神的解放をめざす

著者: 野上俊明

 ミャンマー反体制ポータルサイト「イラワジ」の主幹であるアウンゾー氏は、6/7号で「不浄な同盟:ミャンマーのメルセデス僧侶と緑の男たち」と題する論評を発表した※。かのスタンダールの「赤と黒」が軍服と僧衣を表していたように

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曖昧な「共同親権」の導入(民法改正をめぐって) ― 課題としての「家族・親子」の法制度

著者: 池田祥子

「共同親権」⁈・・・もっと議論されなくては・・・  夫婦が離婚しても、子どもにとっては「親」は「親」。「子どもと親」の関係は、基本的には(例外はあるとしても)、終生継続するものではあるだろう。したがって、夫婦がたとえ離婚

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日本列島に拡がる有史以来の〝人口減少〟に如何に立ち向かうべきか、党勢拡大方針の抜本的転換が求められている、人口減少にともなう地方自治体と党地方議員の分析(3)、共産党はいま存亡の岐路に立っている(その26)

著者: 広原盛明

 社人研の2050年推計人口によれば、21世紀半ばに至るこれからの30年は、国土・地方・都道府県・市区町村のいずれのレベルにおいても有史以来の地殻変動の発現が予測されている。その変化を比喩的に言えば、〝人口減少〟という地

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戦後史を見直すための必読書 麻田雅文『日ソ戦争-帝国日本最後の戦い』(中公新書)を読む

著者: 小川 洋 

「日ソ戦争」理解のために  「日ソ戦争」は一般にはあまり馴染みのない用語である。日本のポツダム宣言受諾直前にソ連が対日宣戦し、満州、樺太(サハリン)、千島列島に侵攻して始まった一ヶ月近く続いた戦争を指す。教科書では「ソ連

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(464)

著者: 本間宗究(本間裕)

日本の円買い介入 1ドルが160円を付けた「4月29日」に続き、米国FOMCの結果が発表された「5月2日」にも、「日本の通貨当局による為替介入」が実施された可能性が報道されているが、この点については、「通貨当局者の焦り」

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