評論・紹介・意見の執筆一覧

子安宣邦 on Twitter 3月8日~3月21日:TPP参加の行方と安倍首相の国家主義的スタンス、暁烏の歎異抄問題、論語塾、山口昌男、稲垣瑞雄

著者: 子安宣邦

3月21日 多摩川の桜は今日あたりはもう満開になるだろう。あまりに早すぎて浮かれる気分にもならない。しかし開花を待つ浮き浮きした気分を失ったのは、私が老齢であるせいか、あるいは11年の3月11日以来のことなのか。あのウツ

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子安宣邦 on Twitter 2月10日~2月25日:「歎異抄の近代」暁烏敏、濵田恂子『入門 近代日本思想史』、「排外的ナショナリズムを超克せよ」、論語と国家への忠誠意識、日本人の思考停止、犯罪的デモ

著者: 子安宣邦

2月25日 私の「歎異抄の近代」はいま清沢満之から暁烏敏に移ろうとしている。暁烏の評伝(『暁烏敏・世と共に世を超えん』上下)を書いた松田章一は、その序章で「明治10年(1877)石川県松任市北安田町の明達寺という貧しい寺

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「尖閣」で注目される中国側2人の発言―日本も交渉を真剣に考える時

著者: 田畑光永

(暴論珍説メモ122)  中国の「両会」(全人代・全国政協)の季節が終わった。習近平国家主席、李克強首相の時代が始まったが、この「両会」の時期には多くの記者会見が開かれ、時には有名人にいわゆる「ぶる下がり」取材も行われて

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日本スポーツ界の前近代性 ― 欧州からの見方 ―

著者: 盛田常夫

 学校における暴力的スポーツ指導が焦点になっているが、指導者の暴力以上に日本の集団スポーツ競技や格闘技に蔓延している前近代的な人間関係に、もっと目を向ける必要がある。大相撲の部屋組織のように閉じたスポーツ組織では、競技者

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「包摂」の議論は「排除」のシステムを乗り越えられるか。――論文「No hay caminos, hay que caminar――日本の「第三の道」への疑問」(王寺賢太)のレビュー

著者: 木村洋平

※ この論文は、『情況 2012 12月別冊』【特集「<公共>に抗する~現代政治的理性批判」】p.45~75 に所収のもの。 2000年代に盛んになった新自由主義に対抗して、「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」

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新刊『尖閣諸島問題の核心』の著者、矢吹晋が語る―隠された棚上げ合意 

著者: 「ピース・フィロソフィー」

『アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス』に3月4日に掲載された、翻訳記事「日中の領土問題と、歴史を踏まえた現在の米日中関係―マーク・セルダンによる矢吹晋インタビュー」(ルミ・サカモト、マット・アレン訳)China-

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左派は日本は独裁国家と言った小沢氏の「生活の党」と共闘すべきである

著者: 石井孝夫

●2009年3月、当時の自公政権は文字通りの末期的状態に陥り、謀略事件でも捏造して民主党に打撃を与える以外には、政権交代を阻む術は全く無い情勢であった。そのような情勢で、ほぼ次期首相が「内定」していた野党第一党の党首小沢

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体罰の克服に向けて -阿部氏の所論について思うこと-

著者: 小川 洋

大阪市立桜宮高校の生徒自殺事件と女子柔道選手らの監督に対する抗議など、スポーツ指導における暴力の問題が議論を呼んでいる。阿部治平氏は、本ブログで体罰を容認する世論や現在の学校教育に部活動の「成果」が高く評価される構造があ

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「皆のため」という大欲に生きること -いただいた恩を返してバランスをとる-

著者: 安原和雄

2013年3月は、私にとって満78歳の誕生月である。気がついてみれば、この高齢に辿り着いているわけで、ここまで生きのびてきたのかという感慨も湧いてくる。最近、年齢相応に脚にしびれを感じるが、幸い歩行困難というほどではない

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スノードロップとアンジェリーナ─あべ菜穂子の花エッセイ

著者: あべ菜穂子

【イギリス 花もよう  人もよう】 ~イギリスに咲く季節折々の花と、花にまつわる人もよう、歴史、文化をつづります 暗い日々の続いていたイギリスでも、日照時間が少しずつ長くなり、日の暮れるのは夕方5時過ぎになりました。春は

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忘却の民となった日本人 -3・1ビキニデーを前に考える -

著者: 岩垂 弘

 2月初めのことだ。東京へ出かける時に利用する西武池袋線ひばりヶ丘駅の改札口の手前で足が止まった。かたわらの無料雑誌棚に、ビキニ水爆実験で被災した「第五福竜丸」の写真を表紙にあしらった雑誌が置かれていたからだ。それは、広

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3月3日(日曜) 福島を忘れない! 福島を風化させない! -福島原発災害に学ぶ 福島・首都圏の集い

著者: 経産省前テントひろば(渕上太郎)

来電福島第1原発の大事故から、2年が経過しようとしています。今でも5万人以上の母と子を中心とする人々が県外避難を余儀なくされています。福島に残った人々も放射能と将来の生活を巡って恐怖と不安の中での生活が強いられ、30万人

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テント日誌2/20日経産省前テントひろば529日目…いつの間にかプロ野球もオープン戦に

著者: 経産省前テントひろば

子どもが小さい頃は球春が聞こえてくると落ち着かなかった。子供をつれてまだジャンボスタンドだった後楽園に行くのが楽しみだったからだ。春のキャンプを宮崎まで見に行こうと誘ってくれた友人もいたが、オープン戦に出掛けるというのが

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自著を語る 『野にも山にも炭を撒く』 炭の力で緑の地球に

著者: 宮下正次

『野にも山にも炭を撒く』 炭の力で緑の地球に 宮下正次著 五月書房 はじめに 私は中学生のころから兄に誘われて、ロッククライミングの真似事をしたり、冬の谷川岳に登って、吹き付けるガスを小枝に受けて美しく輝く氷の芸術にいた

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