――八ヶ岳山麓から(62)―― 習近平が昨年末の中国共産党大会で党主席となり、この3月正式に国家主席に就任したが、日本にはその前から一部に中国共産党の政治支配は危ういという見方があった。 例えば、福島香織は著書『中国
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
子安宣邦 on Twitter 3月8日~3月21日:TPP参加の行方と安倍首相の国家主義的スタンス、暁烏の歎異抄問題、論語塾、山口昌男、稲垣瑞雄
著者: 子安宣邦3月21日 多摩川の桜は今日あたりはもう満開になるだろう。あまりに早すぎて浮かれる気分にもならない。しかし開花を待つ浮き浮きした気分を失ったのは、私が老齢であるせいか、あるいは11年の3月11日以来のことなのか。あのウツ
本文を読む子安宣邦 on Twitter 2月10日~2月25日:「歎異抄の近代」暁烏敏、濵田恂子『入門 近代日本思想史』、「排外的ナショナリズムを超克せよ」、論語と国家への忠誠意識、日本人の思考停止、犯罪的デモ
著者: 子安宣邦2月25日 私の「歎異抄の近代」はいま清沢満之から暁烏敏に移ろうとしている。暁烏の評伝(『暁烏敏・世と共に世を超えん』上下)を書いた松田章一は、その序章で「明治10年(1877)石川県松任市北安田町の明達寺という貧しい寺
本文を読む今朝(3月22日)の『朝日新聞』「私の視点」欄に拙稿、掲載
著者: 醍醐聡今朝(2013年3月22日)の『朝日新聞』の17面、「私の視点」欄に拙稿「企業の社会的責任 内部留保に課税すべきだ」が掲載された。関心を持たれた方には一読いただけるとありがたい。 なお、参考までに、消費者物価と現金給与の
本文を読む緩和マネーが押し上げる株価
著者: 岡田幹治月例世界経済管見 4 ドイツの中央銀行(連邦準備銀行)が1月16日、米国とフランスに預けてある金地金(金塊)の一部を今後8年かけて本国に引き揚げると発表した。 この動きは日本のマスメディアではほとんど報じられなかったが、
本文を読む池内紀先生のフクロウ
著者: 木村洋平ある日、一枚の絵はがきが舞い込んだ。手書きのかわいいイラストが添えられている。フクロウだったように記憶しているが、さっさっとした流麗な線ではなく、ふにゃふにゃとした輪郭で描いてあったから、なんの動物だか、一見、わからなか
本文を読む「尖閣」で注目される中国側2人の発言―日本も交渉を真剣に考える時
著者: 田畑光永(暴論珍説メモ122) 中国の「両会」(全人代・全国政協)の季節が終わった。習近平国家主席、李克強首相の時代が始まったが、この「両会」の時期には多くの記者会見が開かれ、時には有名人にいわゆる「ぶる下がり」取材も行われて
本文を読む日本スポーツ界の前近代性 ― 欧州からの見方 ―
著者: 盛田常夫学校における暴力的スポーツ指導が焦点になっているが、指導者の暴力以上に日本の集団スポーツ競技や格闘技に蔓延している前近代的な人間関係に、もっと目を向ける必要がある。大相撲の部屋組織のように閉じたスポーツ組織では、競技者
本文を読む書評 『国家と革命』レーニン著
著者: 宮内広利かつてわたしたちは、「プロレタリア独裁」という直截な歯切れの良さに心酔していた時期があった。当然のように言葉を包む暴力の予感も抑圧の危険さも知っていたはずなのだが、なぜか革命に対する片思いの時期を思い出しても、どのよう
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(42)
著者: 本間宗究金に対する全面攻撃 今年の2月は、「金(ゴールド)」に対する総攻撃が起きたようだが、具体的には、「マスコミ」による「ネガティブ・キャンペーン」が行われ、同時に、「大量の売り叩きが起きた」ということである。つまり、2月15
本文を読む憲法96条改正の動きを見過ごすことはできない
著者: 三上 治アベノミクスと称される経済政策《デフレ脱却のための金融・財政・成長戦略》を隠くれ蓑にして憲法改正を準備したいという安倍政権の本音が見え隠れする。まずは経済の浮揚を前面に掲げても安倍政権の根本的な政治構想に憲法改正が置かれ
本文を読む「震災忌」という季語を使うこと
著者: 木村洋平3月11日の朝、ある俳人の方が、「東日本大震災の震災忌」というものが遠からず、季語になるだろう、と書いていた。阪神淡路大震災や新潟の大地震もあるから、どの「震災忌」なのか、書き分けるのは難しいが、なんらかの形で、日本の伝
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(41)
著者: 本間宗究北朝鮮の核実験 2月12日に、北朝鮮が「三度目の核実験」を行ったが、このことは、時代に逆行する動きであるとともに、アメリカや中国の「虎の尾」を踏んだ可能性があるようだ。つまり、「1991年のソ連崩壊」以降、世界各国が
本文を読む「包摂」の議論は「排除」のシステムを乗り越えられるか。――論文「No hay caminos, hay que caminar――日本の「第三の道」への疑問」(王寺賢太)のレビュー
著者: 木村洋平※ この論文は、『情況 2012 12月別冊』【特集「<公共>に抗する~現代政治的理性批判」】p.45~75 に所収のもの。 2000年代に盛んになった新自由主義に対抗して、「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」
本文を読む新刊『尖閣諸島問題の核心』の著者、矢吹晋が語る―隠された棚上げ合意
著者: 「ピース・フィロソフィー」『アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス』に3月4日に掲載された、翻訳記事「日中の領土問題と、歴史を踏まえた現在の米日中関係―マーク・セルダンによる矢吹晋インタビュー」(ルミ・サカモト、マット・アレン訳)China-
本文を読む左派は日本は独裁国家と言った小沢氏の「生活の党」と共闘すべきである
著者: 石井孝夫●2009年3月、当時の自公政権は文字通りの末期的状態に陥り、謀略事件でも捏造して民主党に打撃を与える以外には、政権交代を阻む術は全く無い情勢であった。そのような情勢で、ほぼ次期首相が「内定」していた野党第一党の党首小沢
本文を読むライオンハート、そして。
著者: 木村洋平高校生の頃、「君を守るために生まれてきた。」というような歌詞が流行って(SMAPの「ライオンハート」ですね。)、当時、恋人もいない僕は、ふうん、と思って聴いていた。「僕も、あの子を守るために生まれたい!」とは、べつだん、
本文を読む体罰の克服に向けて -阿部氏の所論について思うこと-
著者: 小川 洋大阪市立桜宮高校の生徒自殺事件と女子柔道選手らの監督に対する抗議など、スポーツ指導における暴力の問題が議論を呼んでいる。阿部治平氏は、本ブログで体罰を容認する世論や現在の学校教育に部活動の「成果」が高く評価される構造があ
本文を読む「皆のため」という大欲に生きること -いただいた恩を返してバランスをとる-
著者: 安原和雄2013年3月は、私にとって満78歳の誕生月である。気がついてみれば、この高齢に辿り着いているわけで、ここまで生きのびてきたのかという感慨も湧いてくる。最近、年齢相応に脚にしびれを感じるが、幸い歩行困難というほどではない
本文を読む【俳文】札幌便り(5)
著者: 木村洋平大雪にオレンジ色の灯しかな と詠んでいた北海道の冬ですが、旧暦でははや、立春を迎えました。 江戸とはひと月、ずれる暦で動いているような札幌。いまだに、NHKでは「昼間、外出される方も、長時間ですと水道凍結の恐れがあります
本文を読むぼくがFacebookをやめない7つの理由
著者: 木村洋平先日、Twitterを開いたら「わたし、Facebookをやめました」という記事がリツイートで回ってきた。記事のタイトルは、実はよく覚えていないのだが、そんなところだったはずだ。 四つくらい、理由が書いてあって、20代半
本文を読む尖閣問題の発端の発端
著者: 岩田昌征矢吹晋の尖閣問題に関する講演を二度聞いた。去年10月27日(土)と今年の2月23日(土)である。両日とも明治13年(1880年)の「分島改約」問題──日本案の沖縄二分割、清国案の琉球三分割案──をかなり詳しく説明した。流
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(40)
著者: 本間宗究ギャロッピング・インフレ 現在は、「約5年間のリフレーション(通貨の膨張政策)」の時期を経て、「ギャロッピング・インフレ」の段階が始まったものと考えているが、市場では、この点に、大きな誤解が存在するようだ。つまり、「
本文を読む「原発の安全」とは?-普通の市民の感覚で-
著者: 小倉志郎今、日本中を、原発の安全性についての色々な意見が飛び交っている。 安全だというもの、危険だというもの、わからないというもの。この現象は日本国内にとどまらず、世界中にも言えることだ。 2011年3月11日の東京電力福島原発
本文を読むJA(全中)、全漁連、日本医師会は緊急に共同行動を
著者: 醍醐聡今朝方(2月28日)、全国農業協同組合中央会、全国漁業協同組合連合会、日本医師会の各会長ほか宛てに、次のような要望書を発信した。 ——————
本文を読むスノードロップとアンジェリーナ─あべ菜穂子の花エッセイ
著者: あべ菜穂子【イギリス 花もよう 人もよう】 ~イギリスに咲く季節折々の花と、花にまつわる人もよう、歴史、文化をつづります 暗い日々の続いていたイギリスでも、日照時間が少しずつ長くなり、日の暮れるのは夕方5時過ぎになりました。春は
本文を読む忘却の民となった日本人 -3・1ビキニデーを前に考える -
著者: 岩垂 弘2月初めのことだ。東京へ出かける時に利用する西武池袋線ひばりヶ丘駅の改札口の手前で足が止まった。かたわらの無料雑誌棚に、ビキニ水爆実験で被災した「第五福竜丸」の写真を表紙にあしらった雑誌が置かれていたからだ。それは、広
本文を読む3月3日(日曜) 福島を忘れない! 福島を風化させない! -福島原発災害に学ぶ 福島・首都圏の集い
著者: 経産省前テントひろば(渕上太郎)来電福島第1原発の大事故から、2年が経過しようとしています。今でも5万人以上の母と子を中心とする人々が県外避難を余儀なくされています。福島に残った人々も放射能と将来の生活を巡って恐怖と不安の中での生活が強いられ、30万人
本文を読むテント日誌2/20日経産省前テントひろば529日目…いつの間にかプロ野球もオープン戦に
著者: 経産省前テントひろば子どもが小さい頃は球春が聞こえてくると落ち着かなかった。子供をつれてまだジャンボスタンドだった後楽園に行くのが楽しみだったからだ。春のキャンプを宮崎まで見に行こうと誘ってくれた友人もいたが、オープン戦に出掛けるというのが
本文を読む自著を語る 『野にも山にも炭を撒く』 炭の力で緑の地球に
著者: 宮下正次『野にも山にも炭を撒く』 炭の力で緑の地球に 宮下正次著 五月書房 はじめに 私は中学生のころから兄に誘われて、ロッククライミングの真似事をしたり、冬の谷川岳に登って、吹き付けるガスを小枝に受けて美しく輝く氷の芸術にいた
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