評論・紹介・意見の執筆一覧

青山森人の東チモールだより 第232号(2013年4月7日)

著者: 青山森人

シャナナ首相は汚職疑惑にまみれる政府をどう運営するのか 蜂蜜売りの老人と少女  去年までほぼ毎日見かけていた蜂蜜売りの老人と少女の二人の姿を見なくなりました。老人は、女の子のお祖父さんでしょうか、白い口鬚が似合い、肌つや

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書評 『叛逆』 アントニオ・ネグリ マイケル・ハート著

著者: 宮内広利

≪ヘーゲルにおける<他者>のドラマおよび、主人と奴隷のあいだの抗争は、ヨーロッパの拡大とアフリカ、アメリカ、アジアの民衆の奴隷化という歴史をその背景とすることによってのみ生じたものなのだ。言葉を換えるなら、ヘーゲル哲学の

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4月8日の花まつりに想うこと - 二一世紀の「天上天下唯我独尊」 -

著者: 安原和雄

お釈迦様の誕生を祝う4月8日の恒例の花まつりが今年も巡ってきた。例年のこととはいえ、考えてみるべきことは、やはり釈迦の宣言として知られる「天上天下唯我独尊」に込められた意味合いであり、肝心なことはそれを実践していくことで

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青山森人の東チモールだより 第231号(2013年3月30日)

著者: 青山森人

“外国人”に土地を買われる東チモール 浸み込んでいる中国人の経済力  国連と国際部隊が去って外国人の数が激減する東チモールで生じうる変化と予想していたことが外れました。国連と国際部隊に勤務する外国人が去れば、そのぶん居残

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原爆の怖さと被爆体験を語り尽くす -[書評]中沢啓治著『はだしのゲン わたしの遺書』(朝日学生新聞社、¥1300円+税)-

著者: 岩垂 弘

 原爆による被害は言語に尽くしがたいほど悲惨。核爆弾の使用はもう絶対に許してはならない――中沢啓治著『はだしのゲン わたしの遺書』(朝日学生新聞社刊)を読み終え、改めてそう痛感した。広島・長崎の被爆から67年余。この本は

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青山森人の東チモールだより 第230号(2013年3月27日)

著者: 青山森人

新聞記者へ罰金、反発するジャーナリストたち “春休み”をまえにして子どもたちの笑顔がこぼれる  今年の冬、弘前市は積雪量が青森市を上回るという異常な大雪にみまわれ、弘前市やその周辺の津軽地方は大寒波と大雪に苦しみました。

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【報告】原発新安全基準「5年猶予」「大飯原発除外」の撤回を求めて記者会見と政府交渉

著者: 阪上 武

4月初めにかけてが、年内の再稼働を許すのか否かの正念場です。「5年 猶予」「大飯除外」の撤回を求める声をより大きくあげていきましょう。 【検討チームのIWJによるUstream中継】→ http://ustre.am/r

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テント日誌3/24日(日)経産省前テントひろば561日目~桜が満開となったこの日、日比谷野音では「原発被災者と支援者の集い」が行われ、テントへは有難く無い訪問者が~ 

著者: 経産省前テントひろば

この日の東京は、花曇り。前日までとは違い少し肌寒く感じるくらいの陽気である。天気予報では、夜には一部で雨が降るという。先週の金曜日の夜に規制庁の抗議へ行った際に赤坂一丁目~六本木一丁目に続く桜並木は、満開を迎えており、多

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青山森人の東チモールだより 第229号(2013年3月21日)

著者: 青山森人

国連が去った東チモール 外国人がめっきり減った首都  贅肉がとれてスッキリしたともいえるし、ひっそりとして寂しくなったともいえなくもない。  国連と国際治安部隊(オーストラリア兵士と若干のニュージーランド兵士の混成部隊)

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政治家の匂い -- 田中角栄から安倍晋三まで-政治エリートのありよう --

著者: 小川 洋

 早野透の『田中角栄』(中公新書、2012年)を読んだ。田中角栄の番記者をつとめた人物による角栄伝である。新書とはいえ400ページ近い力作だ。読み終わって、戦後も昭和の終わりまで、政治家には土や汗あるいは血の匂いが染みつ

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採決あって審議なし~佐倉市議会総務常任委員会の惨状(2)~

著者: 醍醐聡

 以下は、一つ前の記事に続く佐倉市議会総務常任委員会(2013年3月19日開催)を傍聴した4人の佐倉市市民の傍聴記である。4人の方全員から転載の了解をいただいたので、それらを掲載させていただくことにした。審議の対象となっ

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採決あって審議なし~佐倉市議会総務常任委員会の惨状(1)~

著者: 醍醐聡

 近年の地方分権の流れに呼応して、多くの自治体で「議会基本条例」が制定されている。その骨子は、地方議会が二元代表制のもとで、議事機関としての役割・機能を十分に果たすため、情報公開と住民参加を重んじた活動に徹することを謳う

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子安宣邦 on Twitter 3月8日~3月21日:TPP参加の行方と安倍首相の国家主義的スタンス、暁烏の歎異抄問題、論語塾、山口昌男、稲垣瑞雄

著者: 子安宣邦

3月21日 多摩川の桜は今日あたりはもう満開になるだろう。あまりに早すぎて浮かれる気分にもならない。しかし開花を待つ浮き浮きした気分を失ったのは、私が老齢であるせいか、あるいは11年の3月11日以来のことなのか。あのウツ

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子安宣邦 on Twitter 2月10日~2月25日:「歎異抄の近代」暁烏敏、濵田恂子『入門 近代日本思想史』、「排外的ナショナリズムを超克せよ」、論語と国家への忠誠意識、日本人の思考停止、犯罪的デモ

著者: 子安宣邦

2月25日 私の「歎異抄の近代」はいま清沢満之から暁烏敏に移ろうとしている。暁烏の評伝(『暁烏敏・世と共に世を超えん』上下)を書いた松田章一は、その序章で「明治10年(1877)石川県松任市北安田町の明達寺という貧しい寺

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