惨憺たる石原都政の一三年半であった。 福祉は切り縮められ、都立病院は次々と統廃合された。都民の安心を奪い、人々を生き難くさせて切り詰めたお金は、都市再開発や道路建設に回され、知事が旗を振るオリンピック誘致や新銀行に無意味
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
子安宣邦 on Twitter 10月12日〜11月2日…歎異抄の近代」、清沢満之、20世紀的国家主義の亡霊、『日本人は中国をどう語ってきたか』、井上究一郎
著者: 子安宣邦11月2日 私は無理だと思われるような問題を自分にあてがい、走り出しながら読み、読みながら書き、書きながら問題を再発見し、再構成していく。それはしんどいが、スリルに富んだ作業である。そのようにして国家神道論も、近代の超克
本文を読む93蘭嶼(らんゆ)島の放射性廃棄物問題、台湾の“公聴会”にて 【台湾訪問記 その3】
著者: 青山森人低レベル放射性廃棄物が高線量地点の原因か 台湾環境保護連盟(TEPU)の活動家たちと一緒にわたしが「核一」敷地内に建設中の使用済み燃料乾式貯蔵施設と「核二」の低レベル放射性廃棄物貯蔵施設を見学した9月29日の前日、立法院
本文を読む[緊急署名]大飯原発直ちに停止を!民意を示そう!
著者: 杉原浩司[転送・転載歓迎/重複失礼] 11月4日に開かれた大飯原発断層調査の評価会合を受けて、緊急署名 が提起されています。美浜の会の島田清子さんのメールを転送します。 ぜひご署名と拡散をお願いします。 【必見!】 渡辺満久さん
本文を読むワルシャワに旧知を尋ねて想う、「喪失」
著者: 岩田昌征今年は8月にワルシャワを数日訪ねた。目的は、旧知のタデウシ・コヴァリク教授に会って、彼の新書(Polska Transformacja 2009、その英訳 from SOLIDARITY to SELLOUT 2012)
本文を読む『縮小社会への道』が訴えること -いのち尊重、脱原発、脱経済成長を-
著者: 安原和雄経済は常に拡大・発展していくものだと思い込んでいる政・財界人や経済学者たちからみれば、21世紀は経済が縮小していくほかない時代だという問題提起は驚愕に値するかも知れない。しかし考えてみれば人間の一生も同じではないか。成長
本文を読む「時間文化集団」から考える「年号」尊重論
著者: 岩田昌征二昔前ある旧帝大系研究所で研究者総会が開かれた時、議長を務めていたリベラル文化人の所長が「諸氏は世界に開かれる市民社会をとよく言われるが、学内の文書で年号を抵抗なく用いているではないか」と多くのリベラル的・左派的研究者の
本文を読むクルーグマンの「財政緊縮狂」批判 ―現代のケインズに学ぶべきものは何か―
著者: 半澤健市2008年のノーベル経済学賞受賞者であるアメリカの経済学者ポール・クルーグマンが、「国家債務危機」と「財政緊縮時代」に抗して、現代のケインズらしい論陣を張っている。2012年9月30日の「ニューヨーク・タイムズ」のコラ
本文を読むこれが[唯一の被爆国]の政府か。メディアか!
著者: 関 千枝子10月23日の毎日新聞夕刊で見逃せない記事を見た。国連総会第一委員会で、核兵器の非人道性を訴え、核使用を国際法上非合法にする努力をするよう各国に求める声明を、スイス、ノルウエー、タイなど30か国以上が合同で発表したが、日
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(30)
著者: 本間宗究金融大混乱の現状 現在では、今までの「世界的な金融大混乱」が一時的に忘れ去られ、「平穏な状態が戻ってきた」と感じる人もいるようだが、実際には、「暴風雨の中で、一時的な凪(なぎ)の状態が起きている段階」だと考えている。
本文を読む賢治作品の魅力は「くり返し」と「二面性」 -川村光夫著『宮沢賢治の劇世界』を読む-
著者: 岩垂 弘宮沢賢治ブームである。昭和初期の東北冷害に際し賢治が農民たちに献身的に奉仕したことが、東日本大震災を機に改めて多くの人々の関心を引いているからだろう。それに応えて賢治に関する情報を発信しようと、賢治の出身地の岩手県花巻
本文を読む現実と未来―長めの論評(その5)
著者: 三上 治最近、亡くなった若松孝ニ監督は後年に優れた作品を世に送り出し大輪の花を咲かせていた。文学や芸術に歳なんて関係ないように政治にも関係はあるまい。石原慎太郎が新党の結成と国政参加をぶち上げたことに対して老害という向きもあるが
本文を読む俳文──札幌便り(3)
著者: 木村 洋平ふと、一昨年の句を見つけた。 栗一つ落ちて間もなき山路かな 奈良の大和路を歩いていた時のものだ。栗と言えば、戯れの句も詠んだ。 めずらしや栗の入った栗ご飯 家で炊いた栗ご飯の黄色いのに、なんとも言えずいい心地を覚えて。も
本文を読む永山則夫の裁判における石川精神鑑定
著者: 半澤ひろし先日、NHK制作の「永山則夫 100時間の告白――封印された精神鑑定の真実」が放映され、再放送も行われた。なぜ現在、精神鑑定が公表されたのであろうか?それについて、番組の中で説明はなかった。この鑑定の主文は日本における
本文を読む福永武彦『草の花』を読んで
著者: 木村洋平◆ 表題『草の花』について 『草の花』を摘んで……と書きたくなるような可憐なタイトル。小説全文のうちで、「草の花」という単語は、2箇所に出てきたと思うが、印象的なのは、次の箇所である。 「そして、時間は絶えず流れ、浅間の
本文を読む台湾「核一」、使用済み燃料乾式貯蔵施設の建設現場 【台湾訪問記 その2】
著者: 青山森人台湾でも「中間貯蔵」のごまかし 9月29日11時20分ごろ、われわれを乗せたバスは「核二」の敷地から出て「核一」に向かった。バスはすぐ町のなかに入って、そして11時45分ごろ「核一」の門の前に到着した。「核一」と「核二」
本文を読む「シナ」は悪い言葉だろうか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(49)―― 尖閣諸島国有化に反発した反日デモが荒れ狂ったとき、記者会見で記者と石原東京都知事との間で次のようなやりとりがあった。 「知事はしきりに『シナ』というが、相手が嫌がる呼称を使うべきではない」
本文を読む青山森人の東チモールだより 第222号(2012年10月24日)
著者: 青山森人チモール海の攻防 孤軍奮闘ではなく、団結を 「共同開発区域」の天然資源開発をめぐる問題について、もう少し話を続けたいと思います。 東チモールの国家経費の90%以上をチモール海からの収入に依存しています。つまり東チモールが
本文を読む傍聴報告:第7回原子力規制委員会-問題の多い放射性物質の拡散シミュレーション試算結果など
著者: 満田夏花[転送・転載歓迎/重複失礼] (会議資料 → http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20121024.html ) なお、23日(火)に開かれた大飯原発破砕帯調査に関する有識者会合の
本文を読む報告:(10/23)、大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合
著者: 満田夏花みなさま(重複失礼、転送歓迎です) FoE Japanの満田です。 昨日(10/23)、大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合が開催され ました。11/2の有識者現地調査に向けた前打ち合わせと情報共有がメインでし
本文を読む現実と未来―長めの論評(その4)
著者: 三上 治復興予算の流用が報道されているが、これには驚きを通りこして呆れてしまう。東日本大震災からの復興こそが今後の日本の道を決定して行くとは多くの人が語ってきたことだが、この復興予算の実態を見ているとそれとかけ離れた場所に日本の
本文を読む台湾「核二」の低レベル放射性廃棄物施設 【台湾訪問記 その1】
著者: 青山森人台湾原発の概観 この9月下旬から10月初旬にかけて台湾を訪問し、反核団体と地元活動家に原発のある町や放射性廃棄物場を案内してもらう機会に恵まれた。 尖閣諸島(台湾名は釣魚台)の領有権をめぐって台湾と日本の巡視艇が放水しあ
本文を読む青山森人の東チモールだより 第221号(2012年10月16日)
著者: 青山森人「なぜ、そんなことをするの」 チモール海に浮かび上がる企業の業 タシマネ計画 シャナナ=グズマン首相は9月12日に国会で第五次立憲政府の政策大綱を発表しました。今年は「ささやかな勝利」として独立(「独立回復」)10周年を
本文を読む尖閣に「領有権問題はない」は呪文にすぎない -野田内閣は中国と対座する勇気を持つべし-
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(117) 自民党の安倍総裁は15日、党本部で来日中の米バーンズ国務副長官と会談した際、尖閣諸島問題について、「話し合いの余地はない。尖閣については領土問題はないのだから、われわれは1ミリたりとも譲るつもりは
本文を読む花園と廃墟
著者: あべ菜穂子朝晩、暖房の欠かせなくなったロンドンでは、花の姿がだんだん少なくなっています。夏のあいだ、住宅街であれほど旺盛に大輪の花をつけていたバラは、枝が切り込まれ、花は赤い実の「ローズヒップ」になりました。 花に代わって、赤やだ
本文を読む福島原発事故と放射線による健康影響についてのWHOの報告書に対してのIPPNWドイツ支部Alex Rosen博士の批判
著者: すみ子リヒトナーIPPNWドイツ支部のAlex Rosen博士の論文を要約しました。非常に貴重な情報です。 Alex Rosen博士が書かれたこの事実を、多くの人に伝えてください。 福島原発事故と放射線による健康影響についてのWHOの報
本文を読む在日米軍は誰のためにあるのか ―パネッタ激励演説から見えてくるもの―
著者: 半澤健市「日米同盟」に反対する人はほとんどいない。 ならば、「日米同盟」の軍事面の基本は何か。それは「日米安保」である。「日米安保」とは何か。米軍が外敵から日本を守り、その代わりに日本が米軍に基地を提供する。これが「日米同盟」の
本文を読む「記者クラブ」の悪弊
著者: 伊東恵介<マスコミ不信> 3.11の歴史的苦難(2011年3月11日、東日本大震災と大津波が東北地方に壊滅的被害をもたらし、さらに東京電力福島第一原発で爆発事故が発生)のあと、当局(東京電力、経済産業省、資源エネルギー庁、原子力
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(29)
著者: 本間宗究チャイナリスクの正体 日本政府による「尖閣諸島の国有化」以降、「チャイナリスク」という言葉が盛んに使われるとともに、「中国が、日本を攻めてくるのではないか?」というような、極端な悲観論も聞かれるようになった。そして、
本文を読むウイリャム・モリス~宮沢賢治の文明転換の意思と実践
著者: 林 郁ルネサンス研究所公開シンポジウム(2012年9/22・土)<大内秀明著「ウイリャム・モリスのマルクス主義」をめぐって>に参加して ウイリャム・モリス~宮沢賢治の文明転換の意思と実践 W・モリス~賢治、二人とも
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