評論・紹介・意見の執筆一覧

ロムニー候補を縛る米共和党の右旋回 -アメリカも「決められない」政治へ-

著者: 伊藤力司

米フロリダ州タンパで開かれていた共和党全国大会は8月30日夜(日本時間31日午前)、共和党大統領候補に正式指名されたミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(65)が指名受諾演説を行って閉幕した。一方の米民主党も9月4日

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消費税上げをめぐる朝日記者対論 -「増税は深刻な事態招く」に軍配-

著者: 安原和雄

同じ新聞社内の記者が実名で賛否を論じ合うのは珍しい。朝日新聞は消費税引き上げを巡って記者対論を実践した。批判派は「消費増税は深刻な事態を招く」と論じ、一方容認派は「消費増税を先送りする口実は、もう許されない」と譲らない。

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米軍占領下における日本人インテリの能力活用の一事例 ―信書検閲官5000名の従米無精神とその普遍を覗く―

著者: 岩田昌征

孫崎享の『戦後史の正体』(創元社)が広く読まれているようである。良い事だ。 ここで私は本書の評をしたいわけではない。孫崎大使が第三章「講和条約と日米安保条約」の一節「占領期の日本人には、象徴的なふたつの道がありました。ひ

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橋下徹言説に対する徹底批判 書評 -森田実著『「橋下徹」ニヒリズムの研究』(東洋経済新報社)-

著者: 半澤健市

本書は森田実(もりた・みのる)による橋下徹(はしもと・とおる)論である。 一方は40年のキャリアをもつ政治評論家。一方は次代リーダー候補として注目されている若手政治家。勝負の結末はどうなるのか。 《『橋下語録』を繰り返し

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クローズアップ現代に送った意見~「“決める政治”を問う 野田首相に生直撃」を見て~

著者: 醍醐聡

昨夜(8月27日)、「NHKクロ-ズアップ現代」で、「“決める政治”を問う 野田首相に生直撃」が放送された。番組専用のサイトの「放送予定」欄には次のような予告が記されていた(下線は醍醐が追加)。 野田首相に直撃 決める政

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南ドイツ新聞:脱原発は予想されたよりも格安―ドイツ人は電力料金を払い過ぎ

著者: グローガー理恵

現在、ドイツで推進されている再生可能エネルギー促進のシステムは、決して完璧なものではありません。 固定価格買取り制度などを含めて、再生可能エネルギー促進するためのコストは、電力消費者が負担することになっています。しかし実

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やはり原発は新設すべきでない -危険な使用済み燃料をこれ以上増やしてはならない-

著者: 伊藤力司

本ブログ「リベラル21」への寄稿家である早房長治氏の「最低限の原発新設が必要」とする論文を一読、柄にもなく反論したくなった。なぜなら、筆者は原発というものをこの地球上からできるだけ早く全廃すべきだと考えているからだ。その

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反◯感情を利用する政治家やメディアの言動に注意を

著者: 三上 治

終戦記念日といえば閣僚の靖国神社参拝をめぐって韓国や中国との関係が波立つというのが恒例だった。これについては日本が戦争責任の問題を曖昧にしてきたことに主とした要因があると思えた。その上でここにはまた解決なきまま現在に至っ

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市場原理主義の幻想(1) ―商品情報の非対称性を考える―

著者: 半澤健市

 市場の主役は売り手と買い手である。 トヨタが、製品原料の薄板を新日鐵から買うのか、ポスコ(韓国企業)から買うのか。 パナソニックが、資金を三井住友銀行から借りるか、JPモルガン・チェースから借りるか。日立が、増資の幹事

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被爆者の高齢化で急がれる「被爆体験の継承」 -広島市は「伝承者」養成へ-

著者: 岩垂 弘

8月6日は米軍機によって広島に原爆が投下された日だ。この非人道的な行為により多数の人命が失われたことを忘れないために、私は毎年、この日を広島で迎えることにしており、今年もこの日を中心に広島市内で行われた催しを見て回った。

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テクノクラートによる「対米従属」史 -書評 孫崎 享著『戦後史の正体 1945-2012』(創元社)-

著者: 半澤健市

 本書は読者にショックを与える本である。どんなショックか。対米従属外交の実態をキャリア外交官が暴露するショックである。著者は「はじめに」にこう書いている。 「この本は、かなり変わった本かもしれません。というのも本書は、こ

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誰も政局をあれこれ言わぬ。共倒れするまでやればよい

著者: 三上 治

オリンピックも結構おもしろいが、国会を舞台にする政治劇はそれ以上におもしろい。「近く」という言葉の解釈がやがてはメディアを含めてにぎわすだろうが、僕らは政局という名の政治劇のお手並み拝見と行こうではないか。消費税増税だけ

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参議院中央公聴会で一体改革関連法案について意見を陳述

著者: 醍醐聡

昨日(8月6日)午後、参議院「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」が開催した中央公聴会に公述人の1人として出席し、意見を述べるとともに、その後、同委員会に所属する8会派の議員との間で質疑を交わした。公述人と公述人に

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中国・南通市の排水管建設、デモでとん挫 -成長モデルの壁が目前に 管見中国(40)-         

著者: 田畑光永

先月28日、中国江蘇省の南通市啓東県というところで、市が計画していた排水管の建設に反対する住民のデモが県政府の庁舎に押し入り、内部を荒らしたうえで排水管の「永久建設中止」を勝ち取るという成果を上げた事件があった。この事件

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