評論・紹介・意見の執筆一覧

軍事クーデター⇒秩序⇒最小限流血か、民主化⇒内戦⇒最大限流血か、筋道のディレンマ

著者: 岩田昌征

〈解説〉   2011年12月25日と26日の『ポリティカ』紙(ベオグラードの日刊紙)に社会主義ユーゴスラヴィア時代のユーゴスラヴィア人民軍(JNA、連邦軍)の最高幹部の一人、ブランコ・マムラ提督のインタビューが載ってい

本文を読む

「重信房子がいた時代」(情況新書)が浮き彫りにした時代と風俗

著者: 浅川 修史

 イスラエルに出入国する際のセキュリティ・チェックは厳しいことで定評がある。イスラエルのセキュリティ・チェックの方法にはユダヤ人的な特色がある。同じ質問を時間をかけて何度でも繰り返し、相手の反応を探る。  筆者が最初にイ

本文を読む

書評:松下政経塾憂論―野田佳彦という不完全政治家を生み出す不完全システム

著者: 中田安彦

 ツイッターで超毒舌が何かと話題の著者(東海由紀子)の本ということで軽い気持ちで購入したのだが、なかなか面白かった。松下政経塾の内部に入って、途中で中退した東海氏だから書けるという内容である。仮に卒業していたら、何かとし

本文を読む

浅ましいのはどちらか?~メディアの自死を意味する消費税増税路線への翼賛~

著者: 醍醐聡

野田政権に消費税増税をけしかけるメディアの異様な光景  『毎日新聞』は12月29日、民主党が今年度中に消費税増税の法案提出を決定したのは先の選挙で同党が掲げたマニフェストに違反するとして同党の9名の議員が離党を表明したの

本文を読む

戦争画を描かない画家たちがいた -板橋区立美術館の「池袋モンパルナス展」-

著者: 岩垂 弘

 あらゆるものが動員された「十五年戦争」。画家も例外でなかった。多くの画家たちが、自ら進んで、あるいは生活のため心ならずも戦意高揚のための戦争画(戦闘の場面や戦時における兵士や市民の生活を描いた絵画)を描いた。が、ごく少

本文を読む

八重山地区教科書採択から見えてきた教科書採択制度の問題点

著者: 青木茂雄

  2011年の中学校社会科教科書採択は、つくる会系育鵬社版の歴史・公民教科書がシェアを大きく伸ばした。その間の事情については、巨大採択地区横浜市の例を中心に昨年の11月号で報告した。今回は、八重山地区の教科書採択問題を

本文を読む

被災者に寄り添う報道とはなにか(2012年1月2日)

著者: 醍醐聡

新年のごあいさつ   皆さまそれぞれに、日本中が揺れ動いた2011年の記憶を留めながら新しい年をお迎えのことと思います。月並みではありますが、皆さまには実り多い1年をお過ごし下さいますようお祈りいたします。  このブログ

本文を読む

トップは東日本大震災と福島原発事故 -私家版今年世界10大ニュース-

著者: 伊藤力司

年末に当たり、自己流で今年の世界10大ニュースを選んでみたら、以下のようなランキングになった。 1 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故 2 アラブの春でエジプトなどの独裁政権崩壊 3 欧州財政危機 ユーロ不安高まる

本文を読む

「日本株式は買い」だったか ―米誌記事の検証と来年の予測―

著者: 半澤健市

東日本大震災で日本の株価は17.5%も暴落した。 日経平均株価の震災直後の安値は3月15日の8605円15銭で、震災前日10日の10434円38銭に比べて1829円23銭安となった。 《「日本株式は〈買い〉」と書いたバロ

本文を読む

あまりに少ない日本のキリスト教人口 シンクレティズムの達人・日本人に福音は届くのか

著者: 浅川 修史

1 日本のキリスト教徒は人口の1%以下。それでもクリスマスは盛況  日本のキリスト教徒は人口の1%とされる。信者の割合はプロテスタント6、カトリック4というイメージである。ロシア正教会、聖公会などは捨象する。  先進国で

本文を読む

クリスマスを迎えて、キリスト教の出発点である原罪論について考える

著者: 浅川 修史

 クリスマスを迎えた。イエス・キリストが生まれた日とされる。  年に1度の世界的に重要な祝日である。タフな多神教徒が多い日本では「男女が出会う日」になっているが・・・・。それはそれで文化の受容形態だから良しとしよう。 ①

本文を読む

「慰安婦問題」に対するメディアのおかしさ   

著者: 関 千枝子

 12月18日、京都で行われた日韓首脳会談で韓国の李明博大統領が「慰安婦問題」の解決を強く求め、野田首相が「法的に解決済み」と答えたことは大きく報じられた。先日の野田首相の韓国訪問の時は、李大統領は全く触れなかったことも

本文を読む

オバマ大統領は今でもイスラム教徒なのか。イスラム法学的に考える

著者: 浅川 修史

 米国によるイラン攻撃が現実性を帯びている。史上最初のブラック・アフリカン系大統領であるバラク・フセイン・オバマ・ジュニア氏が、イラン攻撃に積極的な態度、と報道されている。今の情勢では、2012年の大統領選挙で、オバマ氏

本文を読む

日航、下地島空港撤退の意味するもの―自衛隊と向き合う事抜きに日本の変革はありえない―

著者: 山下運蔵

一 昨日正午のテレビニュースで、「北朝鮮の金正日総書記が17日に突然死亡した」ことが伝えられた。まもなく、やや詳しい情報が伝えられたが、なお不明の点も多い。専用列車の中で心筋梗塞を起こした、と謂うが自然死なのか、何らかの

本文を読む

経産省前テント日誌“破滅へと向かう「収束宣言」と、テントひろばでの「地下大学」”(12/17)など

著者: Q

<テント日誌 12/16(金)>   椎名さん、福島からテントへ帰還、テント全体会議    ―― 経産省前テントひろば 97日目 ―― 12月16日(金)曇のち晴 座り込み97日め。  泊まり込みは2回目、見張り初めての

本文を読む

テント前広場の100日と野田首相の「事故収束」宣言

著者: 三上治

■  『素人目に…』ということがある。誰が見てもそれはおかしいということである。多分、野田首相の福島第一原発「事故収束」宣言を聞いての誰もの感想であると思う。ある新聞には小出祐章京都大学助教(原子核工学)の話として「<あ

本文を読む

反TPPで国家主義の原発推進派もいれば脱原発の排外主義者もいる 何ともねじれたこの国の論調  

著者: 大野和興

 いまこの国や国民が突き当たっている基本的な問題で、論調に奇妙なねじれがこのところ目立つ。それを強く意識するようになったのは、3月11日の東日本大震災からである。  現在の日本の争点は、原発、TPP(環太平洋経済連携協定

本文を読む

アングリカン・チャーチとは何か。組織はカトリック、教義はカルヴァン派 ハイブリッド教会の歴史的役割

著者: 浅川 修史

 ヘンリー8世からエリザベス1世時代の宗教改革で成立したイングランド国教会は、イングランド国王(女王)を首長とする教会である。イングランドが、世界に進出する過程で、各地にイングランド国教会を母体とする教会が生まれ、総体で

本文を読む

 「大新聞」の取材 ―― 経産省前テントひろば 88日目 ――

著者:

<テント日誌 12/7(水)>       今日は、大雨の昨日と打って変わって晴れ渡ったすがすがしい朝だ。外務省と財務省に挟まった国会へ向かう坂道は銀杏の落ち葉で黄色の絨毯を敷きつめたように見える。文科省裏手の超高層ビル

本文を読む