評論・紹介・意見の執筆一覧

東日本大震災が“東日本大震災有事”に転化する危険、統一地方選挙の結果をみて

著者: 広原盛明

関西から(8)    4月10日の統一地方選挙の結果には唖然として声も出なかった。そこには東日本大震災の現実を直視することで、日本の政治や地域経済のあり方を根本から見直そうといった革新的視点はカケラもなく、未曾有の大震災

本文を読む

『スーパーヒーロー(強きアウトサイダー)不在の時代に』

著者: 岡村洋次郎

映画監督 原一男インタビュー 2010.9.26 岡村:小野さやかさんの「アヒルの子」を見てびっくりしました。こういう若者もいるんだというか。自分の家族とかトラウマと真正面から向き合うのは、大変な勇気がいると思って。 原

本文を読む

菅首相の記者会見、被災地再生の“街づくり構想”をどうみるか

著者: 広原盛明

関西から(7)  福島第1原発事故が日に日に深刻化の度合いを深め、日本国内はもとより世界各国が危機意識を高めているときに、どういうわけか、その一方で能天気な「未来都市型復興ビジョン」が最近に来て一斉に語られ始めた。素直に

本文を読む

「平成の再生」モデルを提唱する -大惨事の廃墟から立ち上がるとき-

著者: 安原和雄

天災(地震と大津波)と人災(原発大事故と放射能汚染)による複合的大惨事とその廃墟から立ち上がり、閉塞状況を打破するにはどうしたらよいだろうか。目先の対応策ももちろん重要であるが、もう少し長期的視野から日本の行く末を考え直

本文を読む

[福島原発事故に関する参考資料]福島原発事故についての緊急建言

著者: 青木芳朗、以下15名

*あくまで「参考資料」としてこの元(現?)原発推進派学者の「建言」を掲載します。この趣旨への賛否については賢明な読者のご判断にお任せしたいと思います。(編集部) はじめに、原子力の平和利用を先頭だって進めて来た者として、

本文を読む

こんな時こそ「みんなでやれば怖くない」で自粛選挙ムードの一掃を

著者: 醍醐聡

自粛は美徳ではない  千葉県でも4月1日、県議選が告示されたのを機に、この後、私が住む市でも市長選、市議選が控えているが、とてもそうは思えない奇妙な静けさである。「大震災からまもない時期に自分の支持を呼びかける宣伝で街を

本文を読む

「復興を!」という前に『ガラクタ』を片づけるべきではないか

著者: 安東次郎

ポスト3.11―原発震災後の日本―を考える ②  この数日「この震災からどう復興をしていくか」という議論が始まりつつある。「復興院」だの、「復興構想会議」などという話が聞こえてくる。しかし、ちょっと待ってほしい。 「復興

本文を読む

この出版は正しいか ─岩波書店『劉暁波文集』刊行の大きな疑問

著者: 子安宣邦

岩波書店が『最後の審判を生き延びて』というタイトルを付して2月25日付けで刊行した『劉暁波文集』について大きな疑問がある。疑問は岩波書店によるこの書の刊行のあり方にかかわるものである。岩波書店によるこの書の刊行は、岩波書

本文を読む

いいだもも氏が3月31日に死去されました―ご冥福をお祈りします

著者: 塩川喜信

いいだもも(本名飯田桃)さんが3月31日に死去されました。フォーラム90s の発足以来、いいださんとの付き合いは、ある時は対立しながら、ある時は親密に長い間続きました。彼の活動歴その他については改めて書くつもりですが、こ

本文を読む

連載・やさしい仏教経済学-(38)宮沢賢治の詩情と地球救援隊構想/(37)平和思想の先覚者、安藤昌益に学ぶ

著者: 安原和雄

連載・やさしい仏教経済学(38) 東日本大震災(2011年3月11日発生)は天災(地震・大津波)と人災(原子力発電事故・大量放射性物質の飛散)による戦後未曾有の複合的な大惨事をもたらしている。大規模な救援・復興活動のなか

本文を読む

「安全不感症」という病―未だ危険を知ろうとしない人々へ

著者: 金子毅

日本中を震撼させた東北関東大震災より早くも半月がたった。だが、未だその傷は癒えたとはいえない。今回の震災は巨大な爪痕を世界中に刻印した。確かに震災それ自体は自然災害であったが、その後続発したあの悪夢のチェルノブイリ以来の

本文を読む

「にほんのうた」を聴いて思うこと  ―緊張だけでよいのだろうか―

著者: 半澤健市

《「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森」》  個人的な体験を書くことをお許しいただきたい。 11年3月23日の午後、私は家人と東京上野の「旧東京音楽学校奏楽堂」で東京オペラシンガーズの唱う「にほんのうた」を聴いていた。企

本文を読む

福島原発・作業員の放射能汚染と、さる大学教授の国外避難

著者: 岩田昌征

昨日3月24日、福島第一原発の危機対処中に下請け会社の現場作業員が放射能で火傷した。東電の説明によれば、装着した警報器が現場に入った瞬間になったが、作業員が誤作動だと判断して、そのまま作業に入ったからという。さすがに作業

本文を読む

東日本大震災の3つの特徴と3つの復興基本問題

著者: 広原盛明

関西から(6)  このところ、政府・東電そして政府筋に近い学者たちが、マスメディアを通して福島原発事故の楽観的評価や見通しを強調しているにもかかわらず、その後次々と明らかになってくる事態は日々深刻の度合いを深めている。そ

本文を読む

ポスト3.11―原発震災後の日本―を考える ①はじめに

著者: 安東次郎

「原発震災後の日本を考える」というと、「まだ早過ぎる」と言われるだろうか。「いまはまだ国民が一致協力して危機に対処すべき時だ」と。 しかし、そんな「時」は終わった。昨日の三つの報道がそれを知らせている。 その一つは、原発

本文を読む