評論・紹介・意見の執筆一覧

政治的ビジョンの重要性は選挙後により明瞭になる

著者: 三上 治

  もう大分前のことだが、吉本隆明さん宅に御伺していて選挙予想の話が出たことがある。新聞社の政治部長の一番大事な仕事は選挙予測がどれだけ正確であるかで、それが仕事の大半でもあるということだった。吉本さんがマスメディアの関

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真の争点なき参院選の無残―不平等条約と新自由主義への対峙は可能か―

著者: 半澤健市

《争点なき選挙ふたたび》  10年7月11日を投票日とする参院選の争点は何か。 昨夏の総選挙は「政権交代自体が争点」であった。ナンセンスである。 何のための政権交代かは決して論じられなかった。今度の参院選も真の争点は不明

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視聴者の声がNHKを動かした画期的決定~大相撲の中継中止の判断に思うこと~

著者: 醍醐 聡

視聴者の声を拠り所にしたNHKの良識に適った判断  NHKの福地茂雄会長ほか役員は今日の午後開いた記者会見で大相撲名古屋場所の中継を行わないことにしたと発表した。その理由として福地会長は、①多くの視聴者から意見が寄せられ

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明らかにされた朝鮮人強制連行の真実、息をのむその過酷な実態

著者: 岩垂 弘

 今年は、日本による韓国併合から100年。朝鮮半島に対する日本の植民地支配は1910年から1945年までの35年に及んだが、その間の植民地支配の一端を明らかにした写真記録が刊行された。ノンフィクション作家、林えいだいさん

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ベトナム戦争50年と安保50年-映画『冬の兵士』(72年・米)・『ハーツ・アンド・マインズ』(74年・米)

著者: 半澤健市

   『冬の兵士』(Winter Soldier、72年)と『ハーツ・アンド・マインズ』(Hearts and Minds、74年)は、ベトナム戦争を正面から見据えたアメリカのドキュメンタリー映画である。 《証言だけなの

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「ヤマガタ in 立教」山形国際ドキュメンタリー映画祭作品定期上映会

著者: 池谷 薫

 恒例の「ヤマガタ in 立教」山形国際ドキュメンタリー映画祭作品定期上映会は、ようやく一般市民の参加を進める段階にきたようです。  次回は下記の通り行います。  上映作品は、2007年の小川紳介賞(グランプリ)受賞作、

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東北チベットについてのある見解―チベット高原の一隅にて(84) 

著者: 阿部治平

            2年前、ラサを中心にチベット人地域の各地でチベット人の騒乱(3・14事件)があった。事件後、西寧の町から民族服と赤い僧服が目立って減り、チベット人に物を売らない店があったり、役所の手続きが後回しに

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「扶桑社教科書問題は子会社のことだから、関係ない!?」フジ株主総会、答弁

著者: 増田都子

皆様  犯罪都教委&1・5悪都議と断固、闘う増田です!  本日、産経新聞社&扶桑社の親会社であるフジメディアホールディングズの株主総会がありました。私は以下の質問状を前もって送り、日枝久会長の回答を求めました。 &#82

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アジサイの季節になって―長めの論評(十六)

著者: 三上 治

 沖縄の地域住民の意思が本土復帰という戦後処理に終わらないで、戦争について共同の意思の表出と表現であるためには日本(ヤマト)からの自立がなければならない、それが独立論や南島論の根底にあったものだ。確かに、僕はその時は独立

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光復後の国民党失政により、近代中国全体への嫌悪を基に大陸中国からの独立を志向する情緒的反応

著者: 雨宮由起夫

〔書評〕丸川哲史著『台湾ナショナリズム』(講談社、¥1500+税)  日本人の多くは台湾の歴史的状況を知らない。台湾の過去について系統的で基本的な知識を持つ人はきわめて少ないともいえる。そもそも、台湾とは何か。日本人にと

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東京裁判―「あの途方もない夢の瑕を見ようと」

著者: 半澤健市

演劇評 東京裁判三部作第三作『夢の痂』新国立劇場 (作:井上ひさし 演出:栗山民也) 「東京裁判三部作第三部」の『夢の痂(かさぶた)』の開幕直前まで、私の隣席の老夫婦は、「ユーロ」について長々と論じていた。それは抽象的ユ

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60年安保50周年記念 60年安保「壮大なゼロ」と、日米同盟論の虚妄

著者: 蔵田計成

1.主観的願望にも等しい民主党政権 菅内閣の登場は、第2幕のはじまりというよりも、仕切り直しというに等しい。「メディア支持率!」の回復にも示されているように、「一票一揆」は出直しとなった。だが、先の世界金融資本主義崩壊に

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2010/6/23 沖縄敗戦65周年・映画と講演の夕べ:改訂版

著者: 「ぬちがふう」製作上映事務局+現代史研究会

「沖縄敗戦65周年・映画と講演の夕べ」 沖縄・朝鮮・日本 ~従軍慰安婦・集団自決から辺野古へ 1,映画上映「アリランの歌」 2,映画上映「ぬちがふう」(準予告編) 3,講演 映画監督 朴寿南(パクスナム) 会場: 明治大

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講演会「安保50年 日米同盟の虚構を解き明かす」

著者: 研究会事務局

米軍普天間基地、核密約、日米安保などの問題が日本を揺るがしています。そこで、平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)は、これらの問題を報道し続ける2人のジャーナリストを迎えて講演会を開きます。お2人とも昨年、第15回平和

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