本作はユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクによる日記ふうの文学作品だ。第二次世界大戦中のドイツによる占領下のオランダ・アムステルダムが舞台。ナチスの手によるユダヤ人狩りのホロコーストを避けるため、咳もできないほど息を
本文を読むカルチャーの執筆一覧
リハビリ日記Ⅴ 39 40
著者: 阿部浪子39 瀬沼夏葉の娘のこと 林先生の運転だった。リハビリ教室の送迎車が高塚町を走っていた。わが目に寺院の白い花々が飛びこんできた。何種類もの白い花たちは、夕ぐれどきの空にあざやかだった。キョウチクトウ、サルスベリなど。高
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(18) ハインリヒ・ハラ―の『世界の屋根を越えて』(『チベットの七年』抜粋) ――「事実は小説よりも奇なり」を地で行く冒険行(下)
著者: 横田 喬<チベットのお正月> 今は2月15日の前日、チベットの正月に相当する。屋根に祈りの小旗が飾られ、切り立ての樅の木が立てられる。お経が厳かに唱えられ、善男善女は神々に供物を捧げに寺に向かう。宗教とこれほど深く結びつき、遵
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(17) ハインリヒ・ハラ―の『世界の屋根を越えて』(『チベットの七年』抜粋) ――「事実は小説よりも奇なり」そのままの冒険行(上)
著者: 横田 喬オーストリアの登山家・写真家ハインリヒ・ハラ―(1912~2006)は、幼少のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と交流を持った数少ない人物だ。第二次大戦中のインドでイギリス軍の捕虜(彼は当時ドイツ人扱い)とな
本文を読む政治に翻弄されるスパイたち―命がけで働きゴミくずのように捨てられる
著者: 合澤 清書評:『鉄のカーテンをこじあけろ』ジョン・ポンフレット著 染田屋茂訳(朝日新聞出版2023) ちきゅう座の仲間のF氏は大変勤勉な人で、ほぼ毎日、ネット上に飛び交ういろんな情報を丁寧に調べては要約を作成して私
本文を読むささや句会 第94回 2023年 7月20日 木曜日
著者: 公子足もとの不在確かむ昼寝覚め 新海泰子 海の日や溺れかけては今日も生き 守屋明俊 雲切れて夏満月の兎かな
本文を読む「美しき魂」の挫折が現実との新たな対決(実践活動)になる
著者: 合澤 清書評『青い花』ノヴァーリス作 1802年 青山隆夫訳(岩波文庫) イントロ/ドイツ・ロマン主義 この本の原題は、“Heinrich von Ofterdingen”(ハインリッヒ・フォン・オフターディンゲン)という。 何
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(16) リンドバーグの『翼よ、あれがパリの灯だ』 ――航空機で初めて単独大西洋横断に成功したアメリカの国民的英雄の回顧録(下)
著者: 横田 喬私は目が覚めた。しばらく高く飛び、それから低く飛ぶ。右手で、次に左手で、操縦する。一時間ごとに燃料タンクを調べ、計器類を読むという機械的操作もやる。午後四時五十二分、九時間分の燃料を消費し、約八百ポンド積載量が減り、機
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(15) リンドバーグの『翼よ、あれがパリの灯だ』 ――航空機で初めて単独大西洋横断に成功したアメリカの国民的英雄の回顧録(上)
著者: 横田 喬アメリカの飛行家チャールズ・リンドバーグ(1902~1974)は1927年、「スピリット・オブ・セントルイス」と名付けた単葉単発のプロペラ機でニューヨーク~パリ間を飛行。大西洋単独無着陸飛行に史上初めて成功し、世界的名
本文を読むささや句会 第93回 2023年 6月20日 火曜日
著者: 公子恋縦横蛍は闇を知り尽くし 守屋明俊 走る蟻子の眼差しを吸い寄せる 小宮桃林 青バナナウィトトの子らの生きる術
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 37 38
著者: 阿部浪子37 藤原ていのあかぎれ 夫婦ともに無愛想な八百屋さん。店頭に売れのこった青紫のアジサイの花は、何か、もの言いたげだ。清らかなガクアジサイよりも、彼女の姿は、わが目にあざやかに飛びこんできた。 午前11時10分。「宅
本文を読む江東屋上菜園瓦版197号 夏 ! 収 穫 の 時 期
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/07/ced4352509176e487b343737c885f848.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読む梅雨空の下諏訪~今井邦子という歌人
著者: 内野光子国家公務員共済の宿「諏訪湖荘」のビーナスラインの観光バスと北八ヶ岳ロープウェイを乗り継ぎ、坪庭一周という企画を楽しみにしていたが、あいにくの霧と雨に見舞われた。足に自信がなかったので、私は坪庭はあきらめ、ロープウェイ山
本文を読む江東自転車エコライフ通信211号/若 洲 海 浜 公 園 め ぐ りを楽しみました。
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/06/31050ab4f29bb9faeecb1a460d8701f7.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(14) スウェン・ヘディンの『さまよえる湖』(下)――史上最大のアジア探検家による中央アジア探索記
著者: 横田 喬<ロプ湖への旅路>5月11日、時速40㌔強の強風が吹き、夜の最低温度は18度もあり、午後二時には33度を超えた。寝袋に入って寝るには暑過ぎ、のんびりその上で寝転ぶ。嵐のために三日間を無駄にし、その上14日には辺り一帯見
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(13) スウェン・ヘディンの『さまよえる湖』(上)――史上最大の探検家による中央アジア探索記
著者: 横田 喬ユーラシア大陸の中央部には、比較的未開のままで広大な地域が近代まで残されていた。ここに史上最大のアジア探検家スウェン・ヘディン(1865~1952)が登場する。スウェーデン人の彼は十九世紀末から二十世紀前半にかけて、中
本文を読むお江戸舟遊び瓦版 975号/第16 回隅田川クリーン大作戦 + た て か わ マ ル シ ェ
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/06/5681767e640345dcf1ef9104383e4a61.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読む驚異のシュールレアリスム小説【狛犬少女全三話】
著者: 川端 秀夫☆★☆★ 第一話 【夢の中の狛犬少女】 ☆★☆★ 何年も前のことだ。こんな夢を見た…… 気がつくとおれは、故郷の自分の家にいた。鉄骨二建てに立て替えたばかりの頑丈な家にである。 しかし、突然、地震でその家がグラグラと
本文を読むアルチュール・ランボー論
著者: 川端 秀夫朝、目覚めた時、すでに世界戦争は始まっていた。思い出そう、あの日我々は何者であったのか。そして私は誰であったのか。 上京して最初の秋、その頃私が通っていた明治大学和泉校舎校門横の壁面には、「十一月に死す」
本文を読む川村記念美術館「芸術家たちの南仏」へ
著者: 内野光子梅雨入り直前の晴れ間、6月8日、佐倉市内の川村美術館に出かけた。企画展の「南仏」が気になったといっても、私たちは、かつて、エクス・アン・プロバンスから日帰りのニース、マルセイユを訪ねたというレベルのことである。先日のマ
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(12) T・ヘイエルダールの『コン・ティキ号探検記』(下) ――文献を信じ、古代の筏(複製)で南太平洋横断に成功
著者: 横田 喬――赤道に近づき、海岸から遠くなるにつれ、トビウオが珍しくなくなる。時々、冷たいのが高速で飛んできて顔にピシャリとぶつかり、甲板の当直者の罵声が聞こえることもあった。トビウオのフライは朝食用に好評で、鱒のフライを思い出
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(11) T・ヘイエルダールの『コン・ティキ号探検記』(上) ――文献を信じ、古代の筏(複製)で南太平洋横断に成功
著者: 横田 喬<古代ペルーの人々は太平洋をパルサ材の筏で渡り、ポリネシア人の祖先となったのでは?>との仮説を自ら実証すべく、ノルウェーの探検家(人類学・海洋生物学者)トール・ヘイエルダール(1914~2002)は1947年、古代の筏
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 35 36
著者: 阿部浪子35 藤原ていのこと 新緑のあちこちに白いリボンが結ばれている。ハナミズキの花たち。隣家のその高木は年ごとに伸びている。むかしはカシワの木が植わっていた。 5月5日。ウエルシアの柏餅を食べる。餅は本物のカシワの葉っぱ
本文を読むささや句会 第92回 2023年 5月20日 土曜日
著者: 公子黙想の如き手仕事辣韭かな 小宮桃林 元気かと問へぬ友あり鯉のぼり 合沢舞祥 しなやかに潮風いなし島辣韮
本文を読む江東自転車エコライフ通信210号/第16 回江東区環境フェア + 第20回 身近な水環境の全国一斉調査 2023
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/06/45ca2ad6aa8de068d499898bbaa53e7f.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(10)マイケル・ルイスの『マネー・ボール』 資金面で圧倒的に劣る球団が如何にして勝つか(下)
著者: 横田 喬1990年代にアスレチックスのGM(ゼネラル・マネージャー)を務めたアルダーソンという人物は名門大学出身の、教養ある弁護士だった。彼は球界の常識と対立する野球理論でアスレチックスを運営しようと図った。例えば、打撃につい
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(9)マイケル・ルイス著『マネー・ボール』 資金面で圧倒的に劣る球団が如何にして勝つか(上)
著者: 横田 喬アメリカのノンフィクション作家マイケル・ルイスが2003年に著した『マネー・ボール』は大リーグ関係者を揺るがした。本のテーマは明快で、資金面でライバルに圧倒的に劣るチームが、いかに勝つか。その実例として、当時のオークラ
本文を読む屋上菜園瓦版196号/グローバル社会的経済フォーラム
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/06/7233fadccca8aba2a1b3e5c442922893.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読むマチス展~思い出いろいろ(2)
著者: 内野光子先の記事にあるように、ニースのマチス美術館へ訪ねたのは、2004年のことだったが、その後、思いがけず、マチスの晩年、ニースのスタジオを訪ねたに日本のカメラマンがいたことを知った。毎日新聞社のカメラマンだった阿部徹雄氏は
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(8) 福沢諭吉の『福翁自伝』――「門閥制度は親の仇」と喝破した当人による自叙伝(下)
著者: 横田 喬◇事情探索の胸算 病院なるものの、その入費の金の案配は? 銀行なるものの金の支出入は? 郵便法とは? 徴兵令の趣向もとんと判らず、選挙法とはどんな法律で、議院とはどんな役所か、諸々不明。入り組んだ事柄になると、五日も十
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