11月22日付けのGuardianやSpiegel(online版)は、アイルランドの経済危機が同国の政治的動揺をもたらしていると伝えている。Spiegelは同時に、アイルランドの危機の評価を巡るヨーロッパ各国の微妙な
本文を読む時代をみるの執筆一覧
「情報公開=知る権利」目指して (資料:澤地久枝・奥平康弘、意見陳述書)
著者: 池田龍夫「沖縄密約・文書開示」控訴審の攻防 「原告らは2009年3月16日、情報公開という船に乗り、錨をあげて帆を張って難航海に出た。目指す最終寄港地は、原告らそして私たち国民が理想とする民主主義社会である。そこでは、政府が国
本文を読む北朝鮮の暴発で東アジア情勢緊迫!そこに乗じて戦後日本の「平和原則」見直しの動きが…
著者: 加藤哲郎2010.12.1 北朝鮮による韓国延坪島(ヨンピョンド)砲撃は、民間人二人の死者を出し、東アジアの国際環境を一気に緊迫させました。朝鮮総連に近い朝鮮新報には、「ことの発端は北の領海に対する南の砲撃だ。南側は自分の領海
本文を読む「いつまでもつのか仙石長官―2011年度本予算審議入りが正念場」「民主党内に内閣改造の動き」
著者: 瀬戸栄一内閣の柱を自認する仙石由人官房長官は馬渕澄夫国交相とともに参院で過半数を握る野党各党から突きつけられた問責決議を可決され、窮地に立った。プライドの高い仙石長官はいまのところ「辞任する考えは全くない」と、首相官邸にとどま
本文を読む「日米安保」への執着を捨てるとき -沖縄県知事選結果が示唆すること-
著者: 安原和雄11月28日に行われた沖縄県知事選挙の結果は「沖縄米軍基地撤去」が民意であることを示した。選挙当日から米韓両軍が朝鮮半島西側の黄海で4日間の日程で合同軍事演習をはじめるなど緊迫感の漂う中での選挙であったが、沖縄の民意は揺
本文を読む小野・岩井理論にみるマーケットの本質的不安定性
著者: 岩田昌征2008年の金融危機の頃、著名なエコノミスト達が民間シンクタンク所属であれ、大学教授であれ、危機や不況をいかに克服するかの討論をさかんにやっていた。それを若干トレースしてみて、気付いたことがある。この世の中に何種類かの
本文を読む仕組まれた“瀬戸際砲撃”にオバマ打つ手なし -頼みの中国も動かず、我慢比べへ-
著者: 伊藤力司北朝鮮の砲台から目視の範囲にある延坪(ヨンピョン)島に浴びせられた80発の砲弾に世界は虚を突かれた。ブッシュ米前政権に「ならず者」と呼ばれた金正日政権だが、韓国も米国も中国も、まさか57年も続いた休戦協定に違反して白昼堂
本文を読むセルビアの世論調査に見る「美しき過去への夢」
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(11月15日)の「意見」欄に社会学者スレチコ・ミハイロヴィチの小論「美しき過去への夢」が載っていた。社会主義の時代45年(チトー)、民族主義の時代10年(ミロシェヴィチ1990年代)、そして民主主義の時代1
本文を読む暴力装置論 一億総ナショナリズムへの遁走
著者: 半澤健市《軍隊は暴力装置である》 延坪島(ヨンビョンド)を砲撃した北朝鮮軍は暴力装置ではないのか。反撃した韓国軍は暴力装置ではないのか。「暴支膺懲」を理由に中国大陸に侵攻した百万人規模の「皇軍」は暴力装置ではなかったのか。「トラ
本文を読む「東アジア戦争は起こらないだろう」?
著者: 安東次郎「トロイ戦争は起こらないだろう」という芝居がある。実際には「トロイ戦争」は起こってしまうのだが、ひとびとは起こるとは思わないのだ。 同じように我々は「東アジア戦争は起らない」とたかをくくっているが、実はトロイアの人々以
本文を読む孫崎享氏のツイート「北朝鮮砲撃、北・米対応」
著者: 「ちきゅう座」編集部北朝鮮砲撃 北朝鮮は体制継続に危機感。金正恩後継の方向なるも、長子相続の伝統の社会で後継固めきれず。北朝鮮は国内不安を利用し、西側・韓国は軍事的に体制変革に乗り出すのでないかとの危機感。金正恩周辺の軍人は国際感覚全くなく
本文を読む「報われざる人間性」について考える
著者: 岩田昌征BiHのセルビア人共和国の首都バニャルカから心温まるニュースが届いた。ポリティカ紙(11月15日)、ボラ・マリチ記者の「報われざる人間性」である。 1992年、ボスニア戦争の初期、マロ村とヴェリコ・デリェゴシ村から600
本文を読む教科書的知識と空文句──先週の新聞から(4)
著者: 脇野町善造大昔に読んだ国際金融の教科書では、次の三つを同時に達成することは出来ないとされていた。これは納得できるし、今までこのことを否定する言説を聞いたことはない。 ア 為替レートの安定(あるいは為替レートの固定) イ
本文を読む真の「共生的社会」はいかにして可能か?―多民族国家における少数民族の存立を問う
著者: 岩田昌征ベオグラードの週刊誌ニン(2010年11月11日)にBiHのクロアチア人の苦境に同情的な記事が出た。BiHHDZ(BiHクロアチア民主共同体)議長ドラガン・チョヴィチ教授とのインタビューである。要約紹介しよう。 BiHの
本文を読む「柳田法相が辞任―自民は問責連発で追い討ちか」
著者: 瀬戸栄一国会答弁をめぐり失言した柳田稔法相が11月22日朝、首相官邸で菅直人首相に辞表を提出、受理されて辞任した。14日に地元広島で問題発言をしてから1週間かけての辞任である。菅首相はじめ民主党幹部は補正予算の早期成立を優先し、
本文を読む迷走した菅外交、中国に塩を送った自民党 -ナショナリズムを煽るマスコミ、何のため-
著者: 早房長治尖閣諸島領有権をめぐる日中両国の紛争、とりわけ海上保安庁撮影のヴィデオがネットに流出した問題で日本中が揺れている。迷走する菅直人内閣に対して、自民党など野党は外交上の配慮をせずに政府攻撃に終始し、マスコミは専らナショナリ
本文を読む孫崎享氏のツイート「集団的自衛権、中国脅威、前原大臣、武器輸出、ミサイル防衛、医務官派遣・・・」
著者: 「ちきゅう座」編集部集団的自衛権 『日本の論点2011』:私の「集団的自衛権は米国が日本を戦闘に巻き込むのが狙いー国益に反する」掲載。過激なタイトル恐縮。日米安全保障関係の最大の問題点は極めて重要な案件について、しばしば目的、内容を国民に正
本文を読む米国サイドに立つ国へのブーイング―日本への評価は?
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(11月8日)に、セルビアの有力な民族主義政党であるセルビア前進党の創立2周年集会がベオグラードの大ホールで29000人余を集めて開かれたと報じられた。党首トミスラフ・ニコリチは次のように演説した。わが党はE
本文を読む「通貨戦争」のもう一つの側面──ドイツの対米批判と保護主義の亡霊
著者: 脇野町善造ソウルでのG20は案の定、実質的な進展はないままにおわった。あらかじめ想定されていた失敗あるいは分裂ということになるのであろうか。そうなると、こういう事態を招いたのは誰か、ということに関心が行くのは当然のことである。F
本文を読む「裏工作」は「謀略」にあらず??―W.モンゴメリー(元アメリカ大使)の談話
著者: 岩田昌征ベオグラードの週刊誌ペチャト(11月5日)に前駐ベオグラード(2000-2004年)アメリカ大使ウィリアム・モンゴメリーとのインタビューが6ページにわたって載っていた。見出しは、「如何にアメリカはセルビア『民主主義』のた
本文を読む米中ロとの首脳会談は何とか実現できたが、 情報戦の時代に適応できない菅民主党政権
著者: 加藤哲郎2010.11.15 世界から首脳が集まる韓国ソウルでのG20サミットと、横浜でのAPEC総会が終わりました。本来日本政府は、アジアのホスト国として華やかな国際会議をリードできるはずでしたが、直前まで続いた尖閣列島問題
本文を読む多民族社会に見る民族対立
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(11月4日)によると、11月3日にサライェヴォの国際共同体上級代表ワレンティン・インツコは、BiH閣僚候補者の審査プロセスを廃止することを決定した。上級代表は、デイトン和平協定(1995年)によって、BiH
本文を読む「お釈迦」になったかニセもんじゅ
著者: 槌田敦日本原子力機構の所有する「ニセもんじゅ」(文殊菩薩を詐称する原子炉)で、8月26日、炉内部の器具の交換に使う「炉内中継装置」(3.3トン)を原子炉の中で2メートルも落としてしまった。これはかなりの衝撃で、原子炉内部構造
本文を読む11月6日に京都で何が起きたのか──朝日が伝えなかったこと
著者: 脇野町善造のっけからまたWall Street Journal(WSJ)の記事を引くことになる。次のものは、11月8日の同紙の記事である。 京都市で5、6の両日開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合で、ガイトナ
本文を読むベオグラードの「誇りのパレード」デモ始末記ーヒラリー・クリントンの訪問との関係は?
著者: 岩田昌征10月10日にセルビアの首都ベオグラードに生起したいわゆる「フリガン」と警官隊5000人の流血的大衝突については、既に報告した(10月19日付「時代をみる」の中の『歴史の逆説―ユーゴスラヴィアの教訓』を参照)。そこでは、
本文を読むまたもや地位協定の壁 (日本の法で米軍兵士の犯罪を裁けない) 岩国基地米軍属交通事故の顛末
著者: 富久亮輔9月7日岩国基地に勤務する米軍属が通勤途中に人を轢き死亡させました。亡くなられたのは米軍住宅の建築が計画されている愛宕山の地元、牛野谷地区で自治会長を務めていた「愛宕山を守る会」のメンバーで恩田美雄さんという方です。
本文を読むコソヴォで大量のがん患者発生―NATOの劣化ウラン弾爆撃の後遺症
著者: 岩田昌征ベオグラードの週刊誌ペチャト(10月15日)にベオグラード大学医学部教授産婦人科医ドゥシャン・スタノイェヴィチとのインタビューがのっている。テーマは、コソヴォにおけるNATOの劣化ウラン弾大量使用に起因する癌多発問題であ
本文を読むジャーナリズムでわからないこと──慶州G20の共同声明を巡って
著者: 脇野町善造2010年8月14日付けで、「海の大人」氏が「朝日新聞がつまらない」というタイトルで、朝日新聞は「金融が世界を支配する時代に、とうとう、『朝日を読んでも世界金融はわからない紙面構成に改定』したのだ」という記事を載せている
本文を読むBiHをめぐる民族的自立と米欧の介入の衝突
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(ベオグラード、11月1日、2日)にサライェヴォから興味深い記事が特派員D.スタニシチによって送られていた。 かつてアメリカ大使でBiH(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)問題アメリカ大統領顧問を務めたウイリアム・
本文を読む「尖閣・ロシア大統領の北方領土視察」に関する孫崎享氏の「ツイート」
著者: 「ちきゅう座」編集部尖閣 30日朝日「中国、首脳会談を拒否。”日本が雰囲気壊した”日本政府としては非常に驚いた」と報道。「驚き」ではない。「当然の帰着」。 その情勢判断出来ない「日本政府」が判断能力不足で問題。 多々失敗を重ねているが最大
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