ソウルでのG20は案の定、実質的な進展はないままにおわった。あらかじめ想定されていた失敗あるいは分裂ということになるのであろうか。そうなると、こういう事態を招いたのは誰か、ということに関心が行くのは当然のことである。F
本文を読む時代をみるの執筆一覧
「裏工作」は「謀略」にあらず??―W.モンゴメリー(元アメリカ大使)の談話
著者: 岩田昌征ベオグラードの週刊誌ペチャト(11月5日)に前駐ベオグラード(2000-2004年)アメリカ大使ウィリアム・モンゴメリーとのインタビューが6ページにわたって載っていた。見出しは、「如何にアメリカはセルビア『民主主義』のた
本文を読む米中ロとの首脳会談は何とか実現できたが、 情報戦の時代に適応できない菅民主党政権
著者: 加藤哲郎2010.11.15 世界から首脳が集まる韓国ソウルでのG20サミットと、横浜でのAPEC総会が終わりました。本来日本政府は、アジアのホスト国として華やかな国際会議をリードできるはずでしたが、直前まで続いた尖閣列島問題
本文を読む多民族社会に見る民族対立
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(11月4日)によると、11月3日にサライェヴォの国際共同体上級代表ワレンティン・インツコは、BiH閣僚候補者の審査プロセスを廃止することを決定した。上級代表は、デイトン和平協定(1995年)によって、BiH
本文を読む「お釈迦」になったかニセもんじゅ
著者: 槌田敦日本原子力機構の所有する「ニセもんじゅ」(文殊菩薩を詐称する原子炉)で、8月26日、炉内部の器具の交換に使う「炉内中継装置」(3.3トン)を原子炉の中で2メートルも落としてしまった。これはかなりの衝撃で、原子炉内部構造
本文を読む11月6日に京都で何が起きたのか──朝日が伝えなかったこと
著者: 脇野町善造のっけからまたWall Street Journal(WSJ)の記事を引くことになる。次のものは、11月8日の同紙の記事である。 京都市で5、6の両日開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合で、ガイトナ
本文を読むベオグラードの「誇りのパレード」デモ始末記ーヒラリー・クリントンの訪問との関係は?
著者: 岩田昌征10月10日にセルビアの首都ベオグラードに生起したいわゆる「フリガン」と警官隊5000人の流血的大衝突については、既に報告した(10月19日付「時代をみる」の中の『歴史の逆説―ユーゴスラヴィアの教訓』を参照)。そこでは、
本文を読むまたもや地位協定の壁 (日本の法で米軍兵士の犯罪を裁けない) 岩国基地米軍属交通事故の顛末
著者: 富久亮輔9月7日岩国基地に勤務する米軍属が通勤途中に人を轢き死亡させました。亡くなられたのは米軍住宅の建築が計画されている愛宕山の地元、牛野谷地区で自治会長を務めていた「愛宕山を守る会」のメンバーで恩田美雄さんという方です。
本文を読むコソヴォで大量のがん患者発生―NATOの劣化ウラン弾爆撃の後遺症
著者: 岩田昌征ベオグラードの週刊誌ペチャト(10月15日)にベオグラード大学医学部教授産婦人科医ドゥシャン・スタノイェヴィチとのインタビューがのっている。テーマは、コソヴォにおけるNATOの劣化ウラン弾大量使用に起因する癌多発問題であ
本文を読むジャーナリズムでわからないこと──慶州G20の共同声明を巡って
著者: 脇野町善造2010年8月14日付けで、「海の大人」氏が「朝日新聞がつまらない」というタイトルで、朝日新聞は「金融が世界を支配する時代に、とうとう、『朝日を読んでも世界金融はわからない紙面構成に改定』したのだ」という記事を載せている
本文を読むBiHをめぐる民族的自立と米欧の介入の衝突
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(ベオグラード、11月1日、2日)にサライェヴォから興味深い記事が特派員D.スタニシチによって送られていた。 かつてアメリカ大使でBiH(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)問題アメリカ大統領顧問を務めたウイリアム・
本文を読む「尖閣・ロシア大統領の北方領土視察」に関する孫崎享氏の「ツイート」
著者: 「ちきゅう座」編集部尖閣 30日朝日「中国、首脳会談を拒否。”日本が雰囲気壊した”日本政府としては非常に驚いた」と報道。「驚き」ではない。「当然の帰着」。 その情勢判断出来ない「日本政府」が判断能力不足で問題。 多々失敗を重ねているが最大
本文を読む「グローバル化のナショナリズム―危険な兆候」
著者: 瀬戸栄一中国とロシアによる「日本いじめ」は異様な兆候を示し始めた。いじめられる度毎に、当の日本のジャーナリズムが「菅外交の軟弱さがつけこまれた」と自虐的に批判し報道するものだから、中ロ両国はそれ見たことかと言わんばかりに、畳み
本文を読むコンプライアンスと報道倫理
著者: 藤田博司犯罪捜査の対象になっている人物に警察の捜査情報を漏らすことが何を意味するか、ことの重大さは小学生にだって理解できる。まして報道を仕事にする人間なら、それが職業倫理に反する致命的な行為であることを、人に教えられるまでもな
本文を読む米中ロ関係に振り回される日本、出口の見えないこの国の行方は?
著者: 加藤哲郎2010.11.1 週末、信州大学経営大学院グリーンMOT国際シンポジウムに出てきたので、半日遅れの更新。幸い台風にはぶつからず、信州の紅葉を味わうことができました。BRICsの一角ブラジルの大統領選は、左派のルラ現大
本文を読む特捜検察〝暴走〟の衝撃―「検察審」議決の混乱も気懸かり
著者: 池田龍夫九月から十月にかけて、政治の根幹を揺るがす大事件が吹き荒れ、国民の不安を掻き立てている。「大阪地検特捜部の押収フロッピー改ざん事件」「検察審査会の小沢一郎氏強制起訴決定」の国内問題に加え、「尖閣諸島海域での中国漁船衝突」
本文を読むセルビア人のドイツへの政治亡命について
著者: 岩田昌征1968年世代のドイツ人哲学者がドイツにおける外国人氾濫によるドイツらしさの希薄化の危険性を訴えていた。 ここでは、ドイツへ移り住みたい人々が多い国々の一つ、セルビアにおけるドイツ大使ヴォルフラム・マスがこのテーマについ
本文を読むカラジチ裁判での新たな情報ーカナダ人将軍の証言
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(ベオグラード2010年10月18日)によれば、10月18日(月)、ハーグの旧ユーゴスラヴィア戦争犯罪法廷において、カナダ軍の将軍が大変に重要な証言を行った。それは、1992年‐1995年のボスニア戦争におい
本文を読む「敵は本能寺」あるいは「指桑罵槐」(あてこすり) ―中国内陸部の「反日」デモについて考える―
著者: 丹藤佳紀10月16日、中国四川省・成都、陝西省・西安そして河南省・鄭州の3都市で大規模な「反日」デモが行われ、合わせて数万人が参加したという。さらに翌17日には四川省・綿陽でデモがあった。2~3万人といわれる参加者の一部が暴徒化
本文を読む歴史の逆説ーユーゴスラヴィアの教訓
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(ベオグラード、セルビア共和国)の第一面、更に第五、六、七、八面は、10月10日に行われた「誇りのパレード」と称する1000人ほどの同性愛者たちのデモ、そしてそれに反対する「フリガン」―「 」は岩田―たちと動
本文を読む本当に日本は法治国家であるのか
著者: 三上治中国の人権活動家劉暁波に対するノーベル平和賞の授与をめぐって波紋が広がっている。中国の国家体制や政治体制の批判としてである。少し、前に民主党の枝野幹事長代理は「中国は悪しき隣人であり、政治体制や価値観を共有していない、法
本文を読む世界は後戻りできない現実の破局に入り始めた 1. 体毛がちりちりするような緊張感がする
著者: 海の大人私は、マルクス経済学をかじった人間であるから、1971年のニクソンショックによる金ドル兌換の停止以降も、「経済体制というお約束ごと」で、金が貨幣でなくなったことと、商品経済が歴史的に選択してきた「金が貨幣である」ことの間
本文を読む絶望から希望の見えた勇気の宴のあとに、 改めて原因を解明し、再発を防ぐ方策を!
著者: 加藤哲郎2010.10.15 チリ・コピアポのサンホセ鉱山落盤事故で地下700メートルの暗闇に閉じこめられていた33人の鉱山労働者たちが、70日ぶりに全員無事で救出されました。感動しました。人間の尊厳、いのちの重さ、家族の絆、
本文を読む人道主義とは何か?
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(セルビアの代表的新聞)の10月8日号に、あるノルウェー人の映画・テレビ監督による「ノルウェー王国政府への公開状」が載っていた。筆者は名前からみてセルビア系らしい。内容の要約は以下の如し。何月何日と明記してい
本文を読む平和的中国への不可欠な存在─ノーベル平和賞 劉暁波受賞の意味
著者: 子安宣邦中国の詩人劉暁波がノーベル平和賞を受賞した。だがその発表のとき、彼は受賞の報を聞くこともできずに獄舎にいた。彼は強制的に妻からも、友人たちからも、街の人びとからも距てられ、11年の刑に服して獄舎にいる。平和賞はこの獄舎
本文を読む陸上の権力が海を「私物化」してよいのか?―「日中共用の水域へ」論が孕む問題
著者: 安東次郎日中の領海は隣り合っている? このサイトに西田勝氏の「尖閣諸島」は、わが国「固有の領土」か 日中共用の水域へ」が掲載されている。https://chikyuza.net/wp-admin/post.php?action=
本文を読む官僚機構が不滅の理由
著者: 浅川 修史「官僚支配は右手に政治家、左手にマスコミを使うことで成り立っている」。 昔のことになるが、こんな指摘を大蔵省(現在財務省)の高官から聞いた。この元高官はその後大学教授になり、今でもテレビなどでコメントしている。 同時期、
本文を読むドルイド教(古代ケルト人の宗教)の復権?
著者: 岩田昌征セルビアの日刊紙「ポリティカ」(10月6日)によれば、BBCは英国の慈善団体委員会がドルイド教による自然霊の招魂儀式を宗教活動であると承認した、と伝えた。諸他の主要な宗教団体が有しているのと同様な資格が与えられることによ
本文を読む「尖閣諸島」は、わが国「固有の領土」か 日中共用の水域へ
著者: 西田 勝中国の漁船が、わが国の「領海」内に入り、故意に衝突してきたというので、海上保安庁の巡視船が刑事犯として同船を拿捕、乗組員を石垣島に連行してきた。それに対して中国政府が強い抗議の意志を表明しただけでなく、日本の青年たちの招
本文を読む「第一次大戦の終了」―ドイツの戦争賠償
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(セルビアの首都ベオグラードの新聞10月1日)を読んでいたら、「第一次世界大戦の終了」なる記事を見つけた。「第二次世界大戦」の誤りかな、と思ったが、そうではなかった。 2010年10月3日にドイツはヴェルサイ
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