時代をみるの執筆一覧

プーチン「習近平を待っている」・・・しかし、習はモスクワへ行けるか ― ウクライナ戦争1年、両者になにが起こったか?

著者: 田畑光永

 昨2022年2月4日、北京での中ロ首脳会談は歴史に残る会談であった。終了後、同席した中国のベテラン外交官が記者団に「中ロ関係に上限はない」と叫んだほどに、両国関係の密接ぶり、明るい未来を出席者が共有した時間であった。

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天上の戦いの時代が始まるのだろうか ―中国は撃墜された気球の正体を明かすべきだ 

著者: 田畑光永

 人間が弓矢を使い始めたのはいつごろか。私にはまるで見当がつかないが、初めて矢に当たった人はどれほど驚いたことだろう。それまでも闘いはたくさんあったはずだが、そこで使われた武器は棒や刃物や、あるいは砕いた岩石なども「飛び

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ていこう原理 14 戦時体制、独裁支持の民衆にならないで

著者: 長谷川孝

◆「お国のため」は命より重い軍事教育  2023年。タモリさんの「新しい戦前になる」という発言が関心を集めています。法政大学前総長の田中優子さんは「日本が戦時体制に入りつつある」と述べています(東京新聞1・15)。  ロ

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所得倍増でも資産倍増でもなく、軍備倍増に邁進する岸田宏池会内閣!

著者: 加藤哲郎

●2023・2・1  新年早々、ついにコロナ感染を体験しました。正月に家族が集まったさいに、ウィルスが残っていたようです。PCR検査陽性後の1週間、自宅自室蟄居の不便な生活を余儀なくされました。ただし38度5分の熱が出て

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巧妙化する公的資産の私物化 - 所有者不透明な私的ファンドが各種資産を買い漁るハンガリー

著者: 盛田常夫

マトルチ総裁の政府批判  昨年末の12月5日、国会の経済委員会はマトルチ国立銀行総裁から年次報告を受ける会議を開催した。  マトルチ総裁はコロナ禍の経済政策が成功した理由を説明した後、農業分野の近代化の遅れ(灌漑設備の遅

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中國政府、なんだかわざとらしいが ― 在米中国人に“身の安全”を注意、緊急時の電話番号を添えて

著者: 田畑光永

 アメリカでは銃の発砲事件による悲劇が後を絶たないが、25日の中国の国際問題紙『環球時報』は次のような“安全注意”記事を掲げた。  「このところ米国の各地で銃の発砲事件が多発し、在米中国人を含めて被害者が相次いでいること

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オヤ!どうした風の吹きまわし? ― 中国が「干天の慈雨」と喜んだのは・・・

著者: 田畑光永

 西にウクライナあれば、東に台湾海峡で・・・などとなっては大変、というのは、国籍を問わず年頭にあたっての多くの人の思いであったろう。ところが、新年早々の日米首脳会談で「台湾有事」がまるで既定の事実であるかのように、防衛費

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新年になっても「安保3文書」への抗議声明続く 学界、宗教界で

著者: 岩垂 弘

 岸田政権が12月16日に「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」など安保関連3文書を閣議決定したことに対し、直後から平和団体、労働団体、消費者団体、法曹界、学会などから、抗議・反対声明や閣議決定撤回要求声

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コロナの次は汚職高官退治 ― なぜか目まぐるしい中国政治

著者: 田畑光永

 去年秋まではあんなに厳しく「ゼロ・コロナ」を唱えて、「隔離」だ「ロックダウン」だと、人を縛る政策を事もなげに強行していた中国がここへきて、突如、いわゆる「乙類乙管」と称する緩和政策に転じたために、今度は開いた門からあふ

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単純な「台湾有事論」は危険な迷路に ― 今、何が問題かを見つめよう

著者: 田畑光永

 前回(6日)の本欄では、今年の世界の「10大リスク」について、米で行われたアンケート結果を取り上げ、1位の(ならずもの国家ロシア)に次ぐ2位が(最大化する習権力)であった、と紹介した。今回は日中両国で昨年夏に行われたア

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世にもおそろしいものは ― 他人(ヒト)のせいにできないこと

著者: 田畑光永

 『日本経済新聞』1月4日の朝刊に「今年の10大リスク」という記事が載っている。ご覧になった方もおられるだろうが、読んで考えたことを書かせていただく。  記事は国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる米政治リスク調査会社

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ミサイル騒ぎの1人芝居 北朝鮮はまさかあの男に踊らされているのでは

著者: 田畑光永

 新年。日本はおおむね好天に恵まれたようだが、ミサイルにおびえながら、極寒の中で電気や水にも不自由しているウクライナの人々に、どうしても思いが行く。かつて戦場とは当事国以外には概して「遠きにありて思うもの」であった。しか

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