時代をみるの執筆一覧

「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(10)

著者: 田畑光永

3月16日 空がまた暗くなった。しかし、花咲く春、の花は「多彩多姿」だ。色彩が陰鬱を細かく砕いてくれる。だから抑えつけられる感覚はない。離れた江夏(市内の旧武昌区が江夏区となった場所、筆者はそこにも家を持っているようだ)

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検察官OB一揆を全面的に支持する   その危機感を「ロッキード世代」として共有する          

著者: 塚原 政秀

検察官の定年延長を政権の判断で延長できるようにする検察庁法改正案について、検察官OBたちが5月15日、安倍晋三政権の理不尽なごり押しに抗して立ち上がった。44年前の田中角栄元首相らが逮捕・起訴された東京地検特捜部の「ロッ

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(9)

著者: 田畑光永

3月15日  引き続き好天。空が明るいと、心が弾む。数日前、同じ「文聯大院」(訳者注:文芸関係の人が住む集合住宅の呼び名?)に住む母方の姪が肉まん、焼売といった粉の食材を届けてくれた。2日間食べてみて、北方人がなぜ粉食を

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日本メーデー100周年 1世紀以上前の労働者像に逆戻りの様相

著者: 杜 海樹

5月1日と言えば労働者の祭典・メーデーであり、今年は日本でメーデーが開催されてから100周年という記念すべき年であった。本来であれば大々的に集会が開かれ、1世紀を掛けて獲得してきた成果を再認識し、未来に向けて更なる発展を

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(8)

著者: 田畑光永

3月14日  快晴。桜はまだ満開だろうか。桜見物の開放日は、いつも雨が降ったり、風が吹いたりだとよく言われるが、それも2,3日ですっかり散ってしまう。満開を見て、すぐに落花の寂しさが来るから、その命のはかなさが人にあまた

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(7)

著者: 田畑光永

3月13日  太陽は正午になってもまだ眩しい。午後になって光は薄くなり、風も吹き始める。お日様の顔は変わるときに変わる。このままでもう少し、と思ってもそれは無理。武漢大学の桜はもうみんな咲いたろう。老斎舎のベランダから下

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 「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(6)

著者: 田畑光永

3月12日  太陽は沈んだが、空は明るい。春の感覚はまだ濃厚に残っている。まず数人の友達が一冊の冊子を送ってきた一件を書く。タイトルは「ネットにおける方方へのこのような攻撃を貴方はどう見る?」  そこには200篇以上の私

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(5)

著者: 田畑光永

3月10日 天気は依然申し分なし。気持ちのいい早春の陽光。この季節に、がらんと人気のない東湖を想像する。梅はこの2,3日来の風雨で花が落ちてしまったろう。千本、万本の樹木はただ自らの楽しみのためだけに花を咲かせてこの季節

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(4)

著者: 田畑光永

3月10日  天気はすこぶるよくなった。お日様がまぶしい。どこの庭も写真に絶好だ。満開の花、百花繚乱。そうだ思い出した。今年は2月6日に海南島に行き、ちょうど今日、帰ってくる予定だった。結果は市内に封じ込められて、出かけ

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「安倍政権下での改憲に反対」が多数に 各新聞社の全国世論調査で明らかに

著者: 岩垂 弘

5月3日は憲法記念日。日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日だから、この日で73年を迎えたわけである。それを機に、新聞・通信各社はそれぞれが憲法記念日直前に実施した憲法に関する全国世論調査の結果を発表したが、それら

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BBCニュースから:日本の新型ウィルス検査、少なさに疑問の声

著者: グローガー理恵

BBCニュースの日本語サイトに「日本の検査の少なさ」について疑問を投じる記事が掲載されてあります。日本の方々にとって興味深い内容だと思います。ぜひお目通しください。 最初の部分だけコピー&ペーストしておきます: &nbs

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「親」「母」を考える(1)― 山崎ナオコ-ラ『母ではなくて、親になる』を読んで

著者: 池田祥子

これまで、男性中心の「家父長制的家制度」を引き継ぐ、日本の戦後の「戸籍」「家族」をめぐる問題をテーマにしてきた私にとって、この山崎ナオコーラの上記の本は、ずっと気になっていた。もっとも、「気になる」というのは、好感を持っ

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(3)

著者: 田畑光永

訳者注: ご覧のように今回は前回までよりすこし長い。途中、省略した部分がないためだが、そうしたには理由がある。お読みいただけばお分かりのように、今回は日記の日付より2か月近く以前の1月中旬、蔓延がまだ初期の段階に、北京で

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(2)

著者: 田畑光永

『武漢日記』3月8日 (訳者注:前回は2月6日に書かれた日記だったから、それから1か月が過ぎている。残念ながら、その間の日記は入手できていない。また、文中のカッコ内は訳者の注だが、必要と思われる部分については、末尾に説明

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「新型コロナ暴落」は大恐慌への導火線か?(2) ―過小評価されているコロナ危機―

著者: 半澤健市

《「緊急事態宣言」を全国に拡大したが》  政府は4月7日に都と6道府県に発令した範囲を全国に拡大した。16日に発令、同日に効力が発生した。しかしコロナウイルス感染者カーブは右肩上がりを続けている。日本を含む世界株価は30

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし ー方方女史の『武漢日記』抄訳

著者: 田畑光永

 新型コロナ肺炎はいまだに世界中で猖獗をきわめているが、発症の地となった中国の武漢市は1月23日から2ケ月半にも及んだ封鎖―中国語では「封城」―が4月8日に解けて、1100万市民の生活はようやくもとに戻りつつあると伝えら

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もっと検査を! 無責任な政府と「専門家」に任せず、自分自身で情報評価を![パンデミックの政治 5]

著者: 加藤哲郎

 2020.4.15  世界はいま、21世紀最大の危機のなかにあります。それも日々、変わっています。世界中が国境を閉じ、隔離と閉鎖、自粛と自制を求めています。ただし、マックス・ウェーバーの生命を奪った100年前のスペイン

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ウイルス禍とのグローバルな闘いを通じて平和を 平和アピール七人委が緊急の訴え

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は4月13日、「ウイルス禍とのグローバルな闘いを通じて平和を」と題するアピールを発表した。新型コロナウイルスが世界的な規模で猛威を振るいつつあるところから、このパンデミックが「人間の安全保障」

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「日本人、毎日一度はゴメンナサイ」、「中国人、・・・・・」 ―米中対立から見えてくるもの

著者: 田畑光永

 日本人、毎日一度はゴメンナサイ――中国人留学生作の川柳だそうである。その真偽は不明だが、なるほどわれわれの一面をみているな、と感心した記憶がある。なら、こちらからお返しをするとどうなるか。  中国人、死んでも言わないゴ

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