時代をみるの執筆一覧

「人間に襲い掛かったウイルス」 新型コロナウイルス禍の2020年を送る

著者: 岩垂 弘

 コロナ禍に始まり、コロナ禍で終わる。2020年の世界と日本は、まさに、しつこい新型コロナウイルスにほんろうされ、混乱の日々だった。しかも、年末になっても新型コロナウイルス感染拡大は世界でも日本でも収まらず、人々は不安と

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労働者が企業の主人公に 労働者協同組合法が国会で成立

著者: 岩垂 弘

 労働者協同組合法が12月4日、参院本会議で可決、成立した。労働者自身が出資、経営し、働く事業体を協同組合の一形態として認めようという法律だ。日本の歴史に初めて登場する新しい労働形態、新しい協同組合の形態で、まさに日本社

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「家族の間に秘密があるのは当たり前」― 内田樹・内田るん『街場の親子論』(中公新書ラクレ)から

著者: 池田祥子

 内田樹と言えば、『街場の現代思想』(2004)から始まって、『街場の教育論』(2008)や『街場の戦争論』(2014)、『街場の天皇論』(2017)など、『街場の・・・』というタイトルの本が目に付く。これまでに、共著2

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大賞に信濃毎日の日韓関係続きもの 「記憶を拓く 信州 半島 世界」 2020年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞

著者: 岩垂 弘

 反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストらを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF。代表委員、ジャーナリストの田畑光永・鎌田慧の両氏ら)は11月30日 、2

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米大統領選 バイデン大接戦制し、米民主主義の危機救う(下) トランプ支持勢力は崩せず 「不正選挙」と裁判闘争に

著者: 金子敦郎

「敵ではない、同じ米国人だ」  バイデン氏は投票から4日経った7日夜(日本時間8日午前)、ようやく勝利宣言をした。バイデン氏の勝利演説の内容は日本でも新聞で詳しく報道されている。そのなかでバイデン政権がトランプ政権とは違

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米大統領選 バイデン大接戦制し、米民主主義の危機救う(中) トランプ支持勢力は崩せず 「不正選挙」と裁判闘争に

著者: 金子敦郎

「ラストベルト」の「身元証明」  2016年選挙でトランプ大統領に勝利をプレゼントしたのは、歴史的に民主党の州とされた中西部の工業地帯の有権者が多数トランプ支持に転向したからだ。米国経済発展を担った鉄鋼や自動車など花形産

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米大統領選 バイデン大接戦制し、米民主主義の危機救う(上) トランプ支持勢力は崩せず 「不正選挙」と裁判闘争に

著者: 金子敦郎

 米大統領選挙は民主党バイデン候補が接戦を制し、トランプ大統領の再選阻止に成功した。しかし民主党はトランプ氏の固い支持基盤を切り崩すことはできず、上院の多数奪還は来年1月の再選挙に持ち越し、下院も多数は確保したものの議席

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】396 速報!西サハラ停戦合意破棄!!砂漠戦争再燃か!!?

著者: 平田伊都子

 2020年11月12日の夜から13日未明にかけて、モロッコは重装備のモロッコ王立軍をモロッコ占領地・西サハラとモーリタニアの国境ゲルグァラトに展開させ、抗議する西サハラ住民を強制排除しました。アメリカ上院議員ジム・イン

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学術会議への政府介入は「人間存在の否定」 ―保阪・上野対談の衝撃―

著者: 半澤健市

 日本学術会議会員任命への政権の介入に対して多数の意見が表明されている。 多くは政権への批判、介入への反対である。 それらの中で、月刊誌「世界」(20年12月号)に掲載された、保阪正康・上野千鶴子両氏(以下敬称略)の対談

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いま改めて、三砂ちづる『不機嫌な夫婦』への批判 ―揺らぎのなかの「性」「男/女」「父性/母性」

著者: 池田祥子

 菅義偉首相の漸くの所信表明では、日本学術会議委員6名の任命拒否についての説明は一貫して曖昧なまま、「少子化対策」として、新婚世帯への補助金額の増額や、不妊治療への保険適用などが示された。  新婚世帯にはこれまでの上限3

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トランプ大統領の再選を強く望む外国首脳は誰か? ― 急に強気になったあの男だ 

著者: 田畑光永

 さしもの米大統領選もいよいよ大詰め、投票日まではあと百時間余りとなった。世論調査は最後まで民主党のバイデン候補の優勢を示していたが、なかなか信じる気になれない。4年前のあの予想外の結果がまだ記憶に新しいからだ。われわれ

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核兵器禁止条約批准50か国達成を祝う 世界平和アピール七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は10月25日、「核兵器禁止条約批准50か国達成を祝す」と題するアピールを発表した。  核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)によると、前日の24日、中米・ホンジュラスが、核兵器禁止条約を批准

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「平和の鐘 一振り」が約80カ所に広がる 「長崎原爆の惨禍を忘れまい」の思いを込めて

著者: 岩垂 弘

 「こよなく晴れた青空を 悲しと思うせつなさよ……」。9月28日夜、テレビを観ていたら、藤山一郎が歌う古関裕而作曲の『長崎の鐘』が流れてきた。そうだ、ここで歌われている「長崎の鐘」とは、被爆して崩れた浦上天主堂の瓦礫の中

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学術会議会員の任命拒否は許容できない 平和アピール七人委が緊急の訴え

著者: 岩垂 弘

 菅首相が日本学術会議の推薦した会員候補105人のうち6人の任命を拒否した問題で、世界平和アピール七人委員会は10月7日、「日本学術会議会員の任命拒否は許容できない」と題するアピールを発表した。委員間でこの問題に関する首

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学術会議会員が「公務員」だから何だというのだ ――菅発言の支離滅裂をこのままにしていいのか

著者: 田畑光永

 学術会議の新メンバー候補として推薦された105人のうちから6人を任命しなかった問題で、一昨日(5日)夕、菅首相がやっと口を開いた。聞いてあきれると同時に、この人の頭の構造に空恐ろしい粗雑さを感じた。野党のみなさん、「鉄

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ナチが共産主義者を襲つたとき ―菅政権の一撃を見て考える―

著者: 半澤健市

「ファシズム体制」は安倍継承から菅攻勢に深化している。  私は安倍政権の7年8ヶ月の体制を護り抜くのが菅政権の仕事と考えていた。それは大甘であった。彼らは守備から攻撃に転じている。「菅体制」からの最初の一撃は日本学術会議

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ハンコ縮減より西暦年号を、GoToよりも検査拡大・医療支援を!

著者: 加藤哲郎

2020.10.2 月替わりに「安倍晋三のとんでもない宿題」がもう一つ、それも目に見えるかたちで実行されましたので、緊急の補足。菅首相が、内閣府所管の日本学術会議の新会員候補105人中6人の任命を拒否した問題、6人全員が

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日本社会に根強い「家族」「性愛」の慣習とは?  ―山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』を読んで

著者: 池田祥子

TBSのテレビドラマ「半沢直樹」が、7年ぶりの続編も高視聴率のままこのほど完結したという。2013年放送の前作最終回の平均視聴率は42.2%、平成のドラマ史上第1位だったそうだ。今回の続編も20%を超える高視聴率が続き、

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新聞の改憲問題報道に違和感 国会ばかりに目がゆき国民の動きは無視

著者: 岩垂 弘

 その記事を読んで、思わずうなってしまった。「こんな底の浅い記事を書いているから新聞は読まれなくなったんだな」と。その記事とは、朝日新聞9月12日付朝刊3面トップに載った『考 次期政権の課題』という続き物の6回目で、いわ

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選択肢はデモ・国会論戦・内部告発 ―後期高齢者の安倍政権評価―(4)

著者: 半澤健市

菅義偉政権が目指すのは安倍「ファシズム体制」の継続である。  そのための具体的な目標は次の三つであろう。  一つは、「モリ・カケ・サクラ・案里」の実態を開示しないこと。  二つは、新自由主義政策を強力に推進すること。  

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