時代をみるの執筆一覧

バラク・オバマは広島へ何しにくるのか(3)   ―戦後を水に流す日本が見える―

著者: 半澤健市

 バラク・オバマ米大統領の広島訪問は2016年5月27日に終わったのだから「何しにきたのか」とするのが正確であろう。しかし「続きもの」だからタイトルは変えない。 予想どおり私は失望した。オバマの言動と日本側の歓迎一色の双

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舛添要一「政治資金流用疑惑」調査報告の惨憺たる失敗

著者: 澤藤統一郎

組織に不祥事ないしはその疑惑が生じた際の対処の手法として、「第三者委員会」の利用が流行りとなっている。本来は、不祥事の原因を徹底究明して公表することによって説明責任を全うし、再発防止に資するとともに、失った信頼の回復を目

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「安倍内閣退陣」「参院選野党勝利」を叫ぶ - 国会周辺の集会に約4万人 -

著者: 岩垂 弘

 「明日を決めるのは私たち――政治を変えよう!6.5全国総がかり大行動」と銘打った集会が6月5日、全国各地で行われた。昨年から安全保障関連法に反対する運動を続けてきた「安全法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民

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緊縮財政、難民問題、TTIPが待ち構える 6月26日スペイン「やり直し総選挙」

著者: 童子丸開

ご無沙汰しております。バルセロナの童子丸です。 久しぶりのスペイン情勢の記事を仕上げましたので、お知らせいたします。 近ごろ日本でもポデモスについての関心が高まっているようですが、彼らが本領を発揮するのは、おそらくこれか

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明日注目の沖縄県議選投開票-翁長県政への県民の信任を願って

著者: 澤藤統一郎

注目の沖縄県議選投開票が、いよいよ明日(6月5日)。公選法上、選挙運動は今日(4日)までとなる。日本の矛盾を象徴する沖縄の民意のあり方を問う選挙としても、参院選の前哨戦として全国の動向を占う選挙としても、さらにはアベ政権

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甘利不起訴ー検察審査員諸君、今君たちに正義の実現が委ねられている。

著者: 澤藤統一郎

上脇博之政治資金オンブズマン共同代表(神戸学院大学教授)らが、被疑者甘利明らを告発したのが本年4月8日。同告発に対して東京地検特捜部は、5月31日付けで不起訴処分とした。 その処分通知は下記のとおりまことに素っ気ないもの

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安倍晋三の生い立ちから見るその本質―    野上 忠興著『安倍晋三:沈黙の仮面の下の素顔』を読む(2)

著者: 盛田常夫

中途半端な青春時代  安倍晋三は他人の言動を理解しようという姿勢に欠ける。議論を戦わすことを避けて、思い込んだことを一心に貫こうという頑なさがある。批判から学ぶことがない。それは自らの論理を展開し、相手を論破するだけの自

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安倍晋三の生い立ちから見るその本質―   野上 忠興著『安倍晋三:沈黙の仮面の下の素顔』を読む(1)

著者: 盛田常夫

 よりによって、安倍晋三本を読むなど、馬鹿らしいと考える人は多いだろう。私自身、知性と教養に欠け、しゃべりが下手で舌足らずな安倍晋三に、人間的魅力など一欠片も感じない。ところが、並の政治家にすぎない安倍が何重にもかさ上げ

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「6月5日川崎ヘイトデモ」に禁止仮処分命令ーデモ参加者には不法行為損害賠償責任

著者: 澤藤統一郎

本日(6月2日)、横浜地方裁判所川崎支部が、以下の仮処分命令を出した(仮処分事件では、申立てた者を「債権者」、申し立てられた相手方を「債務者」という)。 当裁判所は,債権者に債務者のため30万円の担保を立てさせて,次のと

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三菱マテリアル中国人元強制労働者と遺族への謝罪文原文:安倍晋三内閣の歴史認識に痛打

著者: 梶村太一郎

本日、北京で長期に渡って交渉が行われていた、第二次世界大戦中の日本国内に強制連行され過酷な労働を強いられ、甚大な被害を受けた事件の日本側事業主である三菱マテリアル社と中国人元強制労働者とその遺族との間で和解が成立し、両者

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甘利不起訴? そりゃアマリにひどい。 法はザルか、底の抜けたバケツか。

著者: 澤藤統一郎

天網恢々疎にして漏らさず(『老子』では「失わず」)、とは情けない諺。普通の理解は、「悪を捕らえる天の法網は、一見網の目が粗くて諸悪がすり抜けられそうなのだが、実は逃しはしないのだ。国法が目こぼししても、やがては天の網に捕

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狙いは政治的レガシー(遺産)づくりか - オバマ米大統領の広島訪問 -

著者: 岩垂 弘

 さながら“オバマ・フィーバー”であった。オバマ米大統領の広島訪問についてのマスメディアの報道ぶりである。大統領の演説に対しても称賛する論評が大半であった。が、半世紀にわたって広島・長崎の被爆の惨状を見つめつつ、核兵器の

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核なき世界を求めて第五福竜丸は今なお航海中ー展示館開館40周年

著者: 澤藤統一郎

昨日(5月29日)、「第五福竜丸展示館開館40周年記念レセプション」が、賑々しく行われた。主催は公益財団法人第五福竜丸平和協会、参加者は核廃絶運動に真摯に関わってこられた方々。会場はクラシック然たる神田の学士会館であった

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食い足りぬオバマ広島スピーチ - プラハ演説から7年後「核なき世界」は進んでいない -

著者: 伊藤力司

伊勢志摩サミットに出席したオバマ米大統領が5月27日夕、短時間広島を訪問し原爆死没者慰霊碑に献花し「私たちは恐怖の論理から逃れ、核兵器のない世界を追求する勇気をもたなければならない」と演説した。大統領はこの後高齢の被爆者

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「リーマンに濡れ衣着せて頬被り」-この頬被りを許すのか、世界が日本の有権者を見守っている。

著者: 澤藤統一郎

昨日(5月28日)の朝日川柳欄。入選7句のうち、3句が同じテーマ。さすがに達者な出来映え。 リーマンもショックで逃げる景気観(東京都 秋山信孝) 消費税延期のためのG7(大阪府 片柳雅博) 珍説を咎めず客がおもてなし(埼

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「広島は大統領の花道を飾る貸座敷ではない。日米同盟強化誇示の場に利用されてはかなわない。」

著者: 澤藤統一郎

オバマ広島訪問における、原爆資料館10分間見学と17分間演説。その評価は大きく割れている。各紙の紙面にも、極端な持ち上げ記事と辛口の批判の両方が並んでいる。統一性はなく、アンビバレントとは、まさしくこういうときに用意され

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本日、注目の沖縄県議選告示ー翁長県政与党の勝利を期待

著者: 澤藤統一郎

関心の焦点は、サミットの伊勢からオバマの広島へ。そして、本日告示の沖縄県議選へと目まぐるしく移る。参院選直前の前哨戦としてというだけでなく、アベ壊憲政権との対峙の最前線の政治戦として注目せざるを得ない。 沖縄県議会は、昨

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サミットでの伊勢神宮「訪問」に抗議する-公式行事に宗教施設を利用してはならない。

著者: 澤藤統一郎

本日(5月26日)から伊勢志摩サミット。最初の公式日程が参加首脳らの伊勢神宮「訪問」で始まった。これは官邸の強い意向で実現されたものと報道されている。 ダメだよ、アベ君。またまた、キミの憲法違反だ。キミの思惑は、アベ流改

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オバマ大統領広島訪問に同行予定の日本軍元捕虜ダニエル・クローリー氏の貴重な証言

著者: 梶村太一郎

26日追加:  昨日わたしが得た情報が、残念ながら事実であったと、今朝NHKが伝えました。  →オバマ大統領広島訪問 元米兵の同行は見送り そこにはトンプソン会長の言葉として「この結果に失望している。元アメリカ兵の派遣は

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オバマとアベの広島訪問は、「国民の核アレルギーをトゲ抜きする対症療法」に過ぎない

著者: 澤藤統一郎

明日(5月26日)から伊勢志摩サミット。地元だけでなく東京までがテロ対策の厳戒態勢。今そこにある不愉快な日常の展開である。 つくづく思う。常にテロに怯えなければならない社会は病んでいる。これに慣れてはいけない。勇ましく「

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プレスリリース:オバマ大統領への手紙―オリバー・ストーン、ノーム・チョムスキー、ガー・アルペロビッツ、ダニエル・エルズバーグら74人の識者や運動家がオバマ大統領ヒロシマ訪問に際し被爆者と面会し、「プラハの約束」を果たすことを求める Press Release: 74 Prominent Scholars and Activists Call on Obama to Meet with A-bomb Survivors and to Honor the Promise of his 2009 Prague Speech

著者: ピースフィロソフィー

2013年8月、オリバー・ストーンとピーター・カズニックは広島と長崎を訪れた後、東京で日本被団協の被爆者7人と会い、当時の体験をじっくり聞いた。広島と長崎それぞれの地でも被爆者と面会した。August 12, 2013,

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今、国と沖縄県の係争はどうなっているかー係争委審査の現段階

著者: 澤藤統一郎

本日は、緊急シンポジウム「辺野古新基地建設と沖縄の自治-辺野古が問う日本の地方自治のあり方」に参加した。 行政法学者を中心とした「辺野古訴訟支援研究会」が主催し、「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」が共催。衆院第1議員会館地

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