審理の冒頭に、訴状の要旨を陳述し、若干の意見と要望を申し上げます。 1 本件は、三陸沿岸の漁民らが原告となって被告岩手県知事に対して、サケ採捕の許可を求める訴えです。 決して無制限にサケを採らせろと要求しているのではなく
本文を読む時代をみるの執筆一覧
「イスラム国」(IS)はなぜ若いムスリムを惹きつけるか(上) - 中世のバグダッドに栄えたイスラム文化の栄光 -
著者: 伊藤力司昨年11月のパリ同時多発テロ事件は、カリフ制を宣言した「イスラム国」(IS)の不気味さを世界に強く印象づけた。事件を起こした犯人たちは、逃亡中の1人を除いて全員が仏官憲に射殺された。普通の刑事事件ならこれで1件落着である
本文を読む気をつけようーあなたのお賽銭が改憲運動の資金になる
著者: 澤藤統一郎この正月、あなたは初詣に出かけただろうか。そして、神社にお賽銭を上げてはいないか。本来賽銭とは「祈願成就の際にお礼の意をもって神に奉る金銭のうち少額のもの」(「神道の基礎知識と基礎問題」小野祖教)なのだそうだ。つまりは、
本文を読む『帝国の慰安婦』と日韓合意:Lさんのコメントによせて~「従軍慰安婦」問題をめぐる日韓政治「決着」を考える(4)~
著者: 醍醐聡2016年1月13日 連載中の「『従軍慰安婦』問題をめぐる日韓政治『決着』を考える」の2回目の記事(「韓熱日静」:日韓合意をめぐる両国世論の落差は何を意味ずるのか?)に対して、Lさんから長文のコメントをもらった。この記事
本文を読むシリア「包囲された町マダヤの飢餓」を巡る 西側《嘘つきメディア報道》の実態
著者: 童子丸開バルセロナの童子丸です。 正月早々、また世界中を嘘が飛びめぐっているようです。特にソーシャルネットを使ったデマをマスコミが広げまくる、というパターンが定着してきたようで、我々もよほど気を付けていないと、どんな詐欺に遭うか
本文を読む個人を根本から支え勇気を与える「不壊の理念」としての日本国憲法
著者: 澤藤統一郎刈部直の「丸山眞男-リベラリストの肖像」(岩波新書)は丸山眞男が論じたところをコンパクトに紹介している。多くの人にとって、直接に丸山の著作の一部を読むよりは、刈部の新書を読む方が、丸山をはるかによく理解できるのではないだ
本文を読む思想としての立憲主義、毒薬条項としての緊急事態条項
著者: 醍醐聡2016年1月11日 今国会で安倍首相はこの夏の参院選(衆議院とのダブル選挙の可能性も論じられている)で改憲に必要な3分の2超の議席獲得に意欲を示している。その改憲で要注目は自民党の憲法改正草案で謳われている「緊急事態条
本文を読む自治体はヘイト集会への施設使用を拒否しなければならないー東京弁護士会バンフレットの普及と活用を
著者: 澤藤統一郎昨日(1月10日)の毎日新聞に、「ヘイト集会拒否できる」「東京弁護士会がパンフ 自治体向け」の記事が掲載されている。ヘイトスピーチの集会に公共施設が利用される事態を防ごうと、東京弁護士会が利用申請を拒否する法的根拠をまと
本文を読む護憲派は改憲勢力の攻勢を阻止できるか - 7月の参院選が決戦の場に -
著者: 岩垂 弘2016年が明けたが、本年は、これからの展開によっては日本にとって決定的な年になりそうである。改憲勢力が、来る7月に予定されている参院選で日本国憲法の改定発議に必要な議席を参院でも獲得しようと動き出したためだ。改憲勢力
本文を読む暴走するカタルーニャとスペイン ドタバタ迷走の果てにドンデン返し
著者: 童子丸開バルセロナの童子丸開です。 「独立運動」が頓挫したかに思われたカタルーニャですが、とんでもないドンデン返しが起こりました。そしてこれがまた、12月20日の総選挙でカオス状態に放り込まれたスペイン政局を、一気に中央集権化・
本文を読む水島朝穂「直言」が語る「メディア腐食の構造―首相と飯食う人々」
著者: 澤藤統一郎水島朝穂さんのブログ「直言」は、胸のすくような鋭い切れ味に貴重な情報が満載。教えられることが多い。 http://www.asaho.com/jpn/index.html その最近号は、明日(2016年1月11日)付の「
本文を読む「1965年の日韓請求権協定で決着済み」は誤り~「従軍慰安婦」問題をめぐる日韓政治「決着」を考える(3)~
著者: 醍醐聡2016年1月10日 「従軍慰安婦」問題は決着したのか? 今回の日韓外相会談に臨むにあたって、日本政府の最大の関心事は、慰安婦問題で合意にこぎつけ、それを受けてこの問題を「蒸し返さない」という確約を韓国側から取り付け
本文を読む憲法問題に関する年頭の辞「アベ政治 対 立憲主義・民主主義・平和主義」
著者: 澤藤統一郎年末には「本郷・湯島9条の会」紙へ原稿を届けたが、年始に「文京9条の会」の機関紙「坂のまちだより」から「年頭の辞」の執筆依頼をいただいた。 「2016年の年頭にあたって、思われることなどありましたら、なんでも結構です。内
本文を読む「憲法軽視の反省見えぬ」首相をもつ国であればこそ、国民は北斗を見失ってはならない。
著者: 澤藤統一郎本日の東京新聞「平和の俳句」欄に 冬北斗心を殺すことなかれ(田中亜紀子・津市) これを、ふたりの選者それぞれに、金子兜太は「いまこころに決している平和への意思を貫くぞ」と読み、いとうせいこうは「生きて揺らぐなかれ」の意と
本文を読むドイツ難民問題の報告『世界』2016年2月号『メルケル首相の決断と難民問題で「明と暗」に引き裂かれるドイツ』
著者: 梶村太一郎昨日1月8日発売の『世界』2月号にドイツと欧州における難民問題の背景と現状を報告しました。危機の深刻さを日本の読者に判りやすく伝えるのはなかなか困難ですが、今世紀の欧州同盟あり方に根本的な影響をもたらさざるを得ない問題の
本文を読む韓国世論調査:慰安婦問題「再交渉すべきだ」58%、「すべきでない」28%
著者: 醍醐聡2016年1月8日 「従軍慰安婦」問題に関する日韓合意を韓国国民はどう評価しているかについて、今度は韓国ギャラップが今月5~7日に行った世論調査の結果を日経新聞が報道している。 「韓国世論調査、慰安婦合意『評価せず』54
本文を読む浮き足立つことなく、今こそ憲法第9条を思い起こそう。
著者: 澤藤統一郎私は怒りに震えている。北朝鮮が4度目の核実験をしたという、その報せにである。原爆・水爆・放射能・被曝などという言葉は、私にとって生理的に受け容れがたいもの。 少し気持ちを落ち着けて、北朝鮮政府の声明文を読んでみた。 やや
本文を読む「韓熱日静」:日韓合意をめぐる両国世論の落差は何を意味ずるのか?~「従軍慰安婦」問題をめぐる日韓政治「決着」を考える(2)~
著者: 醍醐聡2016年1月7日 「韓熱日静」 昨年末に発表された「従軍慰安婦」問題をめぐる日韓合意に対する両国内の反応の落差を表すために私が造語したこなれの悪い言葉である。 前向き評価が大勢、静かな日本 昨日(1月6日)の『東京新聞
本文を読む新年の伊勢神宮公式参拝、そこで首相が祈願したこと
著者: 澤藤統一郎春はあけぼの。冬はつとめて。そして、初春は伊勢神宮だよ。ねえキミ、日本人ならそうだろう。閣僚の仕事始めが伊勢神宮詣で悪かろうはずはない。つべこべ文句を言う奴は、定めし非国民というところだな。 靖国参拝には何かとうるさいメ
本文を読む米大統領選が最大ニュース、シリアの停戦成るか - 2016年国際情勢を展望する -
著者: 伊藤力司2016年の世界は2015年より明るい展望が開けるだろうか。もし動き出したシリアの停戦交渉が成功すれば、世界はずっと明るくなる。11月のアメリカ大統領選挙で民主党のヒラリー・クリントン氏が当選すれば順当だが、もしドナルド
本文を読む南京大虐殺資料の「ユネスコ世界記憶遺産」登録批判に見る、安倍自民党の極右体質 Registration of Nanjing Massacre Documents with the UNESCO Memory of the World – Japanese politicians’ criticism reveals their far right-wing nature
著者:2016年になりました。今年もよろしくお願いします。年始初の投稿はこのブログでもお馴染みの成澤宗男氏の書き下ろしです。南京大虐殺は、広島、長崎の原爆投下や、ナチスのホロコーストなどと並んで私たちが永遠に記憶していかなけれ
本文を読む初詣の「欺され初め」にご用心
著者: 澤藤統一郎今年の初詣に、ちょっとした異変があったという。相当数の神社の境内で署名活動が行われていたというのだ。神社と署名活動。これだけでも不似合いだが、署名活動の内容は、「私は憲法改正に賛成します」というもの。なんとも場違いで、正
本文を読む公布70周年-日本国憲法の試練は続く
著者: 澤藤統一郎戦後70周年の旧年(2015年)に続いて、憲法公布70周年の新しい年(2016年)の始動である。本日、首相の年頭記者会見があり、通常国会が召集され、アベノミクスの成否を占う東証の大発会もあった。解釈改憲の旧年から明文改憲
本文を読むアベ政権の「緊急事態条項」は、ナチスの「全権委任法」にそっくりではないか
著者: 澤藤統一郎2015年は憲法に大きな傷を負わせた解釈改憲の年だった。明けて16年は、明文改憲が話題の年となりそうな雲行きである。毎日新聞元日号のトップ記事が、「憲法改正 災害想定『緊急事態条項』の追加から着手の方針」。そして二面に、
本文を読む目から鱗の落ちる記事はない ― 2016年元旦の全国紙を読む ―
著者: 半澤健市2015年9月に「戦争法案」が強行採決された。今夏の参院選または衆参ダブル選挙の結果によっては、戦時が恒常化するかも知れぬといっても誇張にはなるまい。 2016年の元旦各紙を読み比べた印象を書く。私の読み比べは7回目で
本文を読む「靖國神社ってなんだ」「これだ」
著者: 澤藤統一郎正月。いくつかの機関誌の新年号に目を通した。目を通したなかでは、靖國神社の広報誌「靖國(やすくに)」(全24頁)が最も興味深いものだった。 この「靖國」新年号は、辻子実さん(日本キリスト教協議会・靖國神社問題委員会)から
本文を読む沖縄の誇りと自立を愛する皆さまへ:第29号 公権力不自由の原則 市民からみた国の訴状の決定的矛盾(その2)
著者: 河野道夫2015年12月 辺野古・大浦湾から 国際法市民研究会 ※これは、国土交通大臣が埋立承認取消処分の取消を求めて翁長知事を訴えた「訴状」の矛盾と深く関連する問題である。 埋立工事がとまらないのはなぜか。それは、防衛省沖縄
本文を読む戦時性犯罪の償いと反省を政治決着で幕引きしようとする野卑で傲慢な企て~「従軍慰安婦」問題をめぐる日韓政治「決着」を考える(1)~
著者: 醍醐聡2015年12月31日 日韓合意の要点 12月28日、日韓両国外相はソウルで行った会談後に共同記者会見を開き、いわゆる「従軍慰安婦問題」で合意に達したと発表した。 それによると、日本政府は、 ①慰安婦問題は
本文を読む「戦時性犯罪の償いと反省を政治決着で幕引きしようとする野卑で傲慢な企て」(転送メール)
著者: 醍醐聡皆様 数時間後に新年を控えたこの時刻にお知らせするのは失礼かと思い ますが、「従軍慰安婦」問題をめぐる先日の日韓「合意」に思うこと が強く、状況が流動的なこともあって、ひとまず、1回目の記事を先 ほど私設のブログにアップ
本文を読むあらたまの年のはじめに
著者: 澤藤統一郎未明、久しぶりに凄味のある金星を見た。やがて薄明。みごとな朝焼けに続く初日。風はなく雲も見えない静かな元日。個人的には何の心配事もない心穏やかな年の初め。啄木の歌を思い出す。 何となく 今年はよいことあるごとし 元日の空
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